生成系AIが進化を続けるとどうなるか

ChatGPTをはじめとした生成系AIの進化が著しい。
界隈で盛り上がっている人たちを見る度に楽しそうだなーと思う一方で、
このまま進化を続けたらと考えると怖くなる。

近いうちに、生成系AIによって誰もが理想的なコンテンツを作れるようになるだろう。
自分の好みをAIに教えて、自分だけのオリジナルコンテンツを量産できるようになる。

たとえば音楽なら、聞くだけでテンション爆上がりするような、あるいは思わず泣いてしまうような、自分史上最高の曲が毎日何十曲もできる。

最初は感動するだろう。でも人は何ごとも慣れてしまうからすぐに当たり前になって「もっともっと」と求め始める。
つまり長期的に見て、おそらく幸福度は上がらない。

さらにAIが作るコンテンツが魅力的すぎて、現実に起こることなんてどうでもよくなる。
ただ毎日、AIが量産するコンテンツを消費するだけの生活になる。
おそらく刺激が強すぎて、自分の意思ではどうにもならない。

行き着く先は麻薬と同じではないか。

これまでも、優秀なクリエイターやマーケターが、あの手この手を使って人々のドーパミンを出そうとしてきた。
でも生成スピードに制約があったから、「昔と比べたらレベル上がってるよね」くらいの感覚だった。

AIによって生成スピードの制約がなくなれば、あらゆるコンテンツはあっという間に麻薬と化す。

そんなことを考えていると、今のうちから生成系AIやそれが生み出すコンテンツとの向き合い方を考えなければいけないなーと思う。


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