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G3 2024年七夕賞:中間考察

皆さんこんにちは。
バークレーでございます。
今週は福島で行われるG3七夕賞の中間考察をお送りしていきます。
七夕賞というと、2年前に考察を書いた時、我慢できずに当日見に行った覚えがあります。福島競馬場に限らずどこの競馬場でも同じようなことが起きますが、レースが近くなるとnetkeibaなど競馬アプリを使う方が多くなるのか、携帯が全く使えなくなってしまうので苦痛で苦痛で…。わざわざ少し離れたところで当時Twitterにて感想を呟いていたことを思い出します。今年はもちろん現地にはまいりませんが、しっかり考察を行って、勝利をつかみたいと思います。では早速考察を始めていきましょう!


G3 七夕賞:予想基本方針

G3 七夕賞:福島芝2000m右回り
【コース形状考察】

福島競馬場芝2000右回り:コース形状

こちらが七夕賞が行われる福島競馬場芝2000mのコース形状となっています。やはりこのコースを見て最初に目に入ってくるのが「1角までの距離」でしょうか。1角までの距離505mというのは、ローカルのみならず全競馬場芝2000mの中では長いものとなっています。ちょっと他の競馬場含めて確認してみましょう。
中山競馬場…『405m』
阪神競馬場…『325m』
中京競馬場…『314m』
小倉競馬場…『472m』
函館競馬場…『475m』
京都競馬場…『309m』
東京競馬場…『130m』
札幌競馬場…『380m』
新潟競馬場…『948m』
福島競馬場…『505m』

コースを見る場合、どうしても「急坂の有無」「直線の長さ」に目が行きがちですが、競馬の予想をする上で私は最も重要なデータの一つに「初角までの長さ」だと思っています。上記を見てみると、どうしても東京競馬場の異常な短さと新潟競馬場の異常な長さが目につきますが、全競馬場の中で2000mという距離のレースだけを考えるならば、福島競馬場は2番目に初角までが長いコースということになっています。普通テンの速さを考える時、もちろんスタートからの1ハロン速さを見る訳ですが、スタート1ハロン目というのは馬が止まった状態からの動きとなるので、最もスピードが遅い1ハロンです。これだけで隊列が決まることは多くありません。ということはテン速さを見る時の基準となるのはやはり「前3ハロン」ということになります。この前3ハロンが速くなるのか遅くなるのかにはいくつかの要素があります。ここでは「遅くなる要素」というものをまずは考えていきましょう。ある意味で当たり前のことを述べます。長く競馬を楽しんでいらっしゃる方にとっては退屈な話題かもしれませんがお許しください。
■テンが遅くなりやすい条件■
➊馬場が渋っている

→ね?当たり前のことが書かれているでしょ?許してください。馬場が渋るとテンは遅くなりがちです。ただ、これも「渋り具合」によってそこまでテンが速くならない場合も出てきます。先週の北九州記念のように、稍重くらいの馬場だと良馬場とそこまで変わらない場合が出てきます。
➋逃げ馬不在
→これもある種当たり前ではあります。逃げた経験のある馬がレースにいないわけですから、どうしても強烈なテンにはなりにくくなります。この➋でテンが速くなりやすいパターンはこれも最近ありましたね。宝塚記念です。先行馬が複数いて、ハナに立つ馬が断続的に変わる場合、もしくは次々とハナを奪う馬が現れるだけの「初角までの長さ」がある場合です。
➌コーナーが速いタイミングで来る
→こちらも初角までの長さに関わってきます。中山1800mなどが顕著ですが、初角までの長さが短く、すぐコーナーが来てしまうようなコースだと、コーナーまでに位置を取らなければ大きくコーナーで外を回されてしまいます。それを避けるため位置取りに関しては激しく争いますが、コーナーに差し掛かったらペースが落ち着いて結果的に前3ハロンタイムは遅くなるということになるでしょうか。こちらは例えば東京芝2000mで逃げ馬候補が内枠にかたまるというようなことが起こると、初角を過ぎて向こう正面に入った後もハナの奪い合いが続く場合があります。
➍逃げ馬の脚質
→逃げ馬には3つの種類があると以前の考察で述べました。最近思うところがあって、もう少し細かく種類分けしても良いかなと思っているのですが、それはまだ検証が終わっていないので次回以降にとっておきます。逃げ馬には、次の3種類があります。
1⃣「後続馬の脚を削るタイプ」
サイレンススズカ、パンサラッサなど

こういう逃げ馬がいる時が一番タイムが出やすくなります。かなりのペースで逃げ、後続馬に騎乗する騎手の方々の頭の中に「逃げ残られてしまう」という印象を持たせているタイプですね。ついて行けば脚が削られてしまうし、離してしまえば最後届かない距離を残して直線を向いてしまうタイプです。これは基本的に典さんがよくやる「奇襲」を意味しているわけではありません。後続馬の脚を削って逃げ勝った実績を積みあげて行った先にこのスタイルが完成します。個人的には北九州記念で逃げ残ったピューロマジックがあのような逃げ残りにて勝利を収めたことで、次走以降に他の馬に「騎手心理」が働くのかどうか注目しています。
2⃣「心肺能力お化けタイプ」
タイトルホルダーなど

道中に明確な緩みは必要。ただ心肺能力に優れたタイプなので最後の上がりが十分に使えるタイプです。さすがにこれは1200~1800mではあまり見かけないタイプです。2000mでギリギリ、2200m以降のレースだとこういう馬が逃げ勝つことがあります。
3⃣「後ろをコントロールするタイプ」
多くの逃げ馬

正直このタイプにほとんどの逃げ馬は分類されます。前に行くことによって自分のペースに落とし込みたいタイプです。ペースは逃げ馬のタイプによって全て変わってきます。速い流れで折り合うタイプはある程度テンの速さを速めますし、明確なスローに落とし込みたいタイプもいます。ここの分類を将来的にはもう少し細かく分けていきたいと思っています。

さて、話を元に戻します。
今回のレースにこのテンが速くなるかどうかの考え方を落とし込んでいくとどうなるのでしょうか。
➊馬場が渋っている→「▲」
まだ週初めの時点での天気予報ということにはなりそうですが、福島競馬場周辺の天気は結構渋いものになりそうです。

福島競馬場:天気予報

常にぐずついているという感じでしょうか。ただ、まとまった雨があるのかというとそうでもなさそうに見えます。ある程度の水分量を含んでいる馬場という感じでしょうか。

➋逃げ馬不在→「✕」
こちらに関しては逃げ馬考察で詳しく述べていきます。

➌コーナーが速いタイミングで来る→「✕」
→冒頭で述べた通り、1角までは2.5ハロンもあります。コーナーによるスピード減は前3ハロンの中ではほとんど見込めないため該当しませんね。

さて、ここまで➊~➌まで見てきました。ここまで見る限りではある程度今年はテンが流れそうな気がしてきました。となると後は逃げ馬の脚質がどんなものなのかによって、レースの展開が大きく変わってきます。いつも以上に逃げ馬考察が大切になってきます。早速逃げ馬考察にこのまま入っていきたいところなのですが、次は福島競馬場の断面図を見ていきたいと思います。

【断面図考察】
こちらが福島競馬場の断面図、いわゆる高低差を示したものになります。

福島競馬場芝2000m右回り:断面図

ローカルの競馬場は急坂がなく平坦というイメージを持たれている方が多くいらっしゃると思うのですが、高低差はやはりあります。福島競馬場はコースの中に大きな穴が2つ開いているような形状をしています。もちろん高低差としてはそこまで大きなものではありませんが、多少の起伏というのは存在するということを覚えておきましょう。そして平坦な部分が多いということは、実は予想の難しさを増大させるものでもあります。急坂や長い直線がある場合、騎手の方はその部分を一つのゴールとしてとらえ、それまでにどういう位置取りをしようか考えます。一方で札幌競馬場が分かり易いですかね。札幌のような平坦「しか」存在しない競馬場というのは、コーナー部分以外に「仕掛け所がくる」という特殊性を生じさせます。ある馬はまくり、ある馬は位置を上げ、ある馬は内を狙う…などなど。そういう道中の動きというものが出てくる分、展開が読みにくいのだと思います。
そして最後の直線は292mとなっていて、1.5ハロン程度しかありません。これは福島競馬場が「逃げ先行有利」と評されるゆえんです。ただ、それは小回りなのでコーナー部分でペースが緩んで、直線に入ってからグンとスピードを上げていったとしてもトップスピードに戻るのには多少時間をくってしまう。差し馬が後ろの方からトップスピードを出してきて、前の馬に届くまでの時間のロスということを考えての「逃げ先行有利」ということなのでしょう。ただ、それはあくまでも「形状から見た傾向を予測」したものにすぎないと私は思っています。逃げ先行有利か差し馬台頭かを決めるのは、あくまでも「ペース(ラップ)と能力差」です。その部分に今回もこだわって予想を進めていきたいと思います。

G3 七夕賞:逃げ馬考察

【逃げ馬考察】
では続いて、いつもではありますが私の考察の根幹を担っている逃げ馬の特定を行っていきましょう。まずは直近5走で逃げたことのある馬をピックアップしていきます。馬の横に記す数字に関しては「逃げた回数」を意味します。
■逃げ馬候補■
セイウンプラチナ➄・バビット➁
フェーングロッテン①・レッドラディエンス①

今回はこの4頭が候補に挙がりました。逃げた回数を見てみても、ある程度逃げる意思を持った馬が複数いそうです。そしていつもならば、ここで逃げ馬候補1頭ずつを分析していく形をとっていますが、今回はいたしません。ずばり「セイウンプラチナとバビットどちらが逃げるのか!?」ということにフォーカスして考えていきたいと思います。まずは考えの根拠となる「テン速さ比較」を見ていくことにいたしましょう。

G3七夕賞:テン速さ比較

まず、テン速さ比較を見て考えてみましょう。
こちらを見る限りでは「圧倒的にバビットの方がテンが速い」ということになりそうです。ちなみにバビットという馬には私思い入れがあります。この馬がラジオNikkei賞で8番人気の中勝利をした時本命にしていて、2着が「逃げないころのパンサラッサ」で馬単25,750円もついたんですよwwすごく勝たせてもらった記憶があります。さて、そういう私情は置いておきます。そもそもバビットという逃げ馬は、他の逃げ馬と比べて決してテンが速いわけではありません。もちろん隙あらば逃げては来ますが、今年の京都記念では12番アフリカンゴールドがいたので番手に収まっての3着でした。この時はいわゆる離れた番手で後ろの馬のペースをコントロールしての逃げ残りでした。まぁこういう競馬もできますので、もしかしたら逃げる意思としては強くありそうなセイウンプラチナを前に行かせての番手ということもあり得るかもしれませんね。ちなみにバビットは渋った馬場は稍重くらいであれば全く苦にしません。
ここまでテンの速さに差があるとなると、ポイントになってくるのはセイウンプラチナの脚質ということになるでしょうか。少しセイウンプラチナの逃げ方について分析をしてくことにしましょう。
セイウンプラチナ
→前走中山で開催されたドゥラメンテCで逃げ残って勝利を収めています。そのレースの距離は2500mと今回よりはだいぶ長いもの。最初の1000mこそ60秒ちょっとで進んでいますが、そこから一気にペースを落として脚を溜め、最後逃げ残るというレース展開でした。直近5走で逃げ残りの成果を上げたのはこのレースのみとなっています。この馬には好走のための条件のようなものがあるように感じます。それは前3ハロンで36秒後半に落とし込むというものです。
ドゥラメンテC…前36.8→「1着」
スピカS…前36.0→「7着」
迎春S…前36.6秒→「4着」
常総S…前37.0→「12着」
甲斐路S…前35.9→「9着」
WASJ第2戦…前36.3→「11着」
白河特別…前36.9→「1着」
あやめ賞テン前36.1→「1着」
ちょっとここまでにしておきます。常総Sでは12着と惨敗していますが、こう見てみるとある程度スローに落とし込まないと好走できないタイプであるようにも思えます。そしてこの馬については過去道悪で出走したことがありません。これらの条件が重なった時、やはりこの馬が逃げるとは思えないのは私だけでしょうか。初角までの長さが505mもある中で行き脚36秒台後半でないと逃げたことがなく、かつ34秒台を1度も経験したことがないわけなので、どう考えてもバビットが逃げられる可能性が高いのではないかと私は考えます。

そこで次の争点が浮かび上がってきます。「バビットの逃げ方」です。先述の通り、バビット自身も「道中緩めたいタイプ」の逃げ馬となっています。しかも突いて来そうな馬には「テンの速さ」が備わっていない可能性があります。そうです。バビットにしてみれば「京都記念以上に楽逃げが可能」な状況が生まれるということになるわけです。これはいよいよバビット復活か!?と胸が躍ります。そして今回バビットは…11番人気ではないですか!?これは面白そうですね。さて、

【ペース考察】
ではバビットが逃げたとして、どのようなペースになるのでしょうか。

G3七夕賞:前後半タイム

バビットの刻むラップを見ながら上記ペースと照らし合わせてみましょう。
鳴尾記念「7着」
12.2→11.1→11.6(34.9)→11.9→11.9(58.7)
オールカマー「4着」
12.3→11.6→12.6(36.5)→12.4→12.2(61.1)
セントライト記念「1着」
12.2→12.2→12.8(37.2)→12.9→12.5(62.6)

うん、バビットもセイウンプラチナに負けず劣らず緩ませたいタイプでしたwwwそう考えると前半1000mで60秒を切る未来がみえませんねww完全なる後傾ラップとなると考えるのが自然でしょう。そういうラップを刻んだのは「2008・2009・2010・2011・2023」が参考年度ということになるでしょうか。これらの年はどういう位置取りをした馬が馬券に絡んでいたのでしょうか。

G3七夕賞過去レース:1着馬
G3七夕賞過去レース:2着馬
G3七夕賞過去レース:3着馬

これを見る限りでは、前が緩いからと言って前残りが顕著になるという訳ではないようだということが分かります。となると、直線に入る前のコーナー部分のラップがこの結果を生み出している可能性があります。さらなる詳しい分析はラップ考察部分でやっていきたいと思います。

G3 七夕賞:能力比較

【能力比較考察】
2000mという根幹距離の重賞ですので、全ての馬が一応経験している距離となります。そういう意味では能力比較しやすいですね。まずは持ちタイムで能力を比較していこうかと思います。

能力比較:持ちタイム

2000mの時計で考えると今年の金鯱賞、そして鳴尾記念あたりが時計としては優秀です。その後東京開催のレースが続く結果となっています。アラタは年々追走力がなくなってきている中で、前走金鯱賞にて5着にはいりました。9番人気の中での5着なのでこれは評価ができるレースだったと思います。そしてバビットです。こちらも鳴尾記念では7着という結果に終わったのですが、それでもタイムとしては優秀でした。2000mのタイムは新馬未勝利戦を除く全レースの平均だけ考えるならば、福島よりも京都の方が時計が0.19秒遅いというデータが出ている中で、京都で117.9秒というタイムを出せたのは好材料です。福島換算117.71というタイムは十分に七夕賞で逃げ残る基準に達していると考えられます。次に上がりのタイム比較を行っていきましょう。

能力比較:上がりタイム

こちらはノースザワールドの上がりが他の馬のデータを圧倒していることが分かります。ただ、この上がりタイム33.1秒は昨年の但馬Sで記録したものとなっていますが、前38.4秒で強烈に前半脚が溜められた上でのタイムとなっていること、そしてその後33秒台の脚を記録したことがないことなどから、このデータでは優秀と出ましたが、総合力としては少し足りないかなというのが印象です。他の馬を見てみても、これらの上がりを記録した時はそれだけの展開になった時というか、いつもこのような脚を使える訳ではなさそうであると、調べてみると分かります。今回は上がりという側面で言えばそこまで大きな比重にはならないように感じます。

能力比較:総合評価

今回はデータ上持ちタイムで優秀な結果を出したアラタ、そして上がりと持ちタイム両方において高い水準を達成したキングズパレスを当確ラインとしたいと思います。もちろんバークレー指数次第ではありますが、この2頭のどちらかを軸にするべき可能性が高いように感じます。次点は持ちタイムも比較的良い数値を発揮していたダンディズム、直近の福島で結果を出し、馬体から見ても状態が良さそうなボーンディスウェイ、後ほど詳しく紹介すると思いますが、後ろから届く展開になった場合に台頭してきそうなりリフレーミング、好位から安定して競馬ができるレッドラディエンス、そして逃げ残りを警戒してバビット、これらの馬を次点として評価したいと思います。
★能力比較考察該当馬★
アラタ➏・キングズパレス➊
ダンディズム➒・バビット⓫
ボーンディスウェイ➍・リフレーミング➌
レッドラディエンス➋

G3 七夕賞:ラップ考察

【ラップ考察】
それでは考察部分最後の項目としてラップ考察を行っていきたいと思います。まずはラップの視覚化から行っていきましょう。

G3七夕賞過去レース:ラップ

このようにラップを視覚化して見ると、いかに福島競馬場というコースが「紛れのあるラップを刻むか」が分かります。そしてこのように視覚化をしてみると、新たに分かることも出てきます。それは「ラップの分岐点」です。七夕賞というレースにおけるラップの分岐点は赤で囲んだ1400m以降を指します。ここからラップが分岐していくのがお分かりになるでしょうか。いわゆる「1400→1800m」でどのようなラップを刻むのか、それによって着内馬の好走ゾーンが変わってくるということです。

仕掛け所のポイントによる好走ゾーンの変化

七夕賞というレースの結果は、この2ハロンにおけるラップで決まると言っても過言ではないと私は思います。おそらく先頭を走っているだろうバビットは、どのようなラップを刻むのでしょうか。
ラジオNikkei賞2020年
12.0→10.8→12.6→11.9→12.3→11.9→11.9→11.6→12.3
バビットがラジオNikkei賞で勝利した時に刻んだラップです。もちろん1800mのレースであって、今回の2000とは1ハロン違います。ただ、勝負となる2ハロン部分のラップを見てみると、「緩んで速める」まさに逃げ残りのラップを刻んでいるではないですか。バビットが好走できるかどうかは、このラップの刻み方にあります。鞍上は内田博騎手で、まさに団野騎手からの乗り替わりでラジオNikkei賞勝利を飾った騎手です。何かロマンを感じてしまいますね。

今回も粗い隊列予想はここでは割愛をさせていただきます。
金曜日になるとは思いますが、しっかり枠順が発表になってから、詳しい展開を考えていく際に述べたいと思います。

G3 七夕賞:バークレー指数上位馬

【バークレー指数上位馬】
上がり指数優秀馬
1位 キングズパレス(2.0)
2位 カレンルシュルブル(1.6)
3位 以下の2頭が該当(1.5)
ダンディズム・リフレーミング

上がり指数のトップはキングズパレスとなりました。
キャリア18戦のうち、16戦で上がり3位以内の脚を使えています。後ろからでも好位からでも競馬ができ、それぞれのペースで安定した結果を生み出しています。まさに軸にするには最適なタイプの馬となっていると言えるでしょう。前走新潟大賞典ではセントライト記念以来の重賞挑戦となって、2着と好走しました。レースのレベルという意味で考えるとどうかなというというところはありますが、リフレーミングやノッキングポイント、ダンディズムなど今回も出走するメンバーも数頭出走していて、その馬たちとはある程度勝負付けが終わっているようにも感じます。馬体の評価も良いので今回陣営はチャンスと感じているのではないでしょうか。注意しておくべきことがあるとするならば、「位置取り」だけでしょうか。
2位にはカレンルシュルブルが入っています。
上がり指数ではおなじみの顔ですね。念願の重賞勝利を目指して出走してきたという感じでしょうか。昨年福島記念で3着と好走しているコースでもありますし、展開によっては後ろも絡むかもしれないレースです。どうしても行き脚は付かないタイプではありますが、このメンバーであれば十分前からでも競馬ができそうです。ただね…出たなりのペースでどうしても位置取りをしてしまうタイプの馬でもあるので、このメンバーなら前で!と思ってもやはり後ろからの競馬になるのでしょうか。前がつぶれてくれるような展開であれば十分好走してくる可能性もあるのですが…。緩むのはあまり歓迎ではないのかなと思います。
3位には2頭該当しました。
まずはダンディズムからです。
この馬も上がり指数では常連です。上がりを使って着内を目指すようなタイプではありますが、実は小回りタイプのレースの方が好走が目立ちます。カレンの部分でも登場した昨年の福島記念では12番人気から2着と穴を開けてくれました。私このレース取ったのですが、小回り適性で馬券に入れた記憶があります。そういう意味では大箱の競馬場よりは、実は今回のような小回りローカルの方が良さが発揮できるのかもしれません。2000mくらいの距離がちょうどよい気もしますし、ちょっと注目している馬です。
次にリフレーミングを紹介していきます。
勢いのある馬ですね。直近5走では3回上がり最速、3位以内は5レース全てで記録できています。後ろから一辺倒のところはありますが、カレンルシュルブルやダンディズムとタイプ的には似ているような気もしていて、この3頭のうち、どれから馬券に絡んでくるような展開も考えられます。バビットの逃げが失敗した時のパターンですね。一度重賞を経験しての成長もあるでしょう。

コース適性優秀馬
1位 キングズパレス(1.1)
2位 以下の2頭が該当(0.8)
ダンディズム・レッドラディエンス

コース適性最優秀馬もキングズパレスとなりました。
ここでは2位のダンディズムレッドラディエンスのうち、レッドラディエンスの方を紹介していきたいと思います。この馬はとにかく馬柱がキレイなタイプです。着内を逃したのはデビュー戦函館1800mのみとなっています。出走したほとんどのレースが1~4番人気でのものとなっていて、11戦で9回連対、1回3着と超がつくほど安定した走りを見せています。福島競馬場も経験して2着に入っています。そして馬体もいかにも瞬発力勝負という漢字の身体をしています。迷いますよね…。長距離適性もありますし前で押し切る競馬が上手くできた場合、好走の可能性は十分にあります。

距離適性優秀馬
1位 リフレーミング(1.7)
2位 レッドラディエンス(1.2)
3位 キングズパレス(1.1)

距離適性は圧倒的な数値でリフレーミングがトップとなりました。
3頭ともすでに紹介してきた馬ということになりますので、ここでの説明は割愛させていただきます。

総合指数優秀馬(途中経過)
1位 キングズパレス(10.976)
2位 レッドラディエンス(10.018)
3位 リフレーミング(9.807)
4位 カレンルシュルブル(8.286)
5位 アラタ(6.636)

総合指数トップはやはりキングズパレスでした。
ここでは5位アラタを紹介したいと思います。
ズブいタイプではあるものの、ここ数年重賞戦線で結果を出してきました。いまや7歳ですか。キャリアももう少しだと思いますので、陣営はどうしても重賞獲らせてあげたいと思っているでしょう。鞍上は横山典騎手、馬の力みを取る意味では長けている騎手だと思いますし、前走でも勝ち馬プログノーシスと1.1秒差ではあるものの5着と健闘しています。3着のヨーホーレイクとの差は0.2秒。その後ヨーホーレイクは見事に復活を遂げて、鳴尾記念を勝利しています。まだまだ7歳になっても戦えることを証明したと思います。典さんに鞍上が変わって力みが取れて、上がりの脚も使えるようになってきました。行き脚がつかなくはなっていますが、それでも今回刻まれるであろうペースを考えれば、中段前目で競馬も可能と思います。ある程度中段から構えて、最後のびのび走らせられるような展開になれば、もしかしたら頭まであるかもしれません。

G3 七夕賞:中間考察該当馬

★中間考察該当馬★
アラタ➏・キングズパレス➊
ダンディズム➒・バビット⓫
ボーンディスウェイ➍・リフレーミング➌
レッドラディエンス➋

今回は能力比較のメンバー7頭を中間考察該当馬として指名したいと思います。ここから当日までに少し絞っていきたいと思います。夏競馬=荒れるという訳ではありません。一つひとつのレースをしっかり分析して、予想を組み立てることが大事と考えます。

今回の考察はこれで以上です。
いかがでしたでしょうか。レースについてイメージが湧きましたか?少しでも参考になってくれているようであれば嬉しいです。先週はラジオNikkei賞で○→◎→▲と本線で的中させることができました。全部の予想が的中するのは不可能ですが、それでも2レース重賞があれば1つは当てられるように頑張って予想と考察を続けていきます。今後もぜひ応援よろしくお願いします。記事を読んでくださった全ての方に幸あれ♪

予想には一切妥協しません!独自の指数データを日々改善させて的中率をあげていきます!