恋かけるマニアンズ第1話~金融・ゴルフ・英語の11語を楽しみながら学べる衝撃のラブコメディ

専門用語で会話が飛び交う超ショート恋愛コメディ 恋かけるマニアンズ。

「また話がスライスしてない?(ズレてない?)」怪訝そうにNaocoが言った。Naokoは、ゴルフ好きのキャリアウーマン。小柄で黒髪、誰もが見入る笑顔がチャームポイントだ。Shunは、首をブルンブルン振りながら頬っぺたを自分で叩くと、身を見開いて言った笑。
「ごめんごめん、確かにその男が告白にOKするかどうかは、完全にランダムウォークだね(どうなるかは分からないね)」慌ててShunが取り繕った。Shunは清潔感溢れる金融マン。色の薄い茶色い瞳と白い歯が売りだ。

NaokoとShunは幼なじみで、社会人になった今でも仲がいい。落ち着いた居酒屋の奥にある6人がけの掘りごたつ席で2人は熱燗をお猪口で啜った。

「彼、コースレート高め(落とすのは難しい人)なのよねぇ・・・。暫定球打っておいた(振られた時の為の男を用意しておいた)ほうがいいのかなぁ?」Naokoは、不安そうに天を仰ぐ。「それもありかもねぇ。俺の場合はどんなに相手が好きでも、相手の悪いところ粗探しして気持ちのヘッジをしてしまう(気持ちの起伏が無い様にしてしまう)から・・・。俺の前付き合ってた彼女ったらさ」Shunが敢えて意地悪く自分の話に持っていった瞬間に「ファーツ!」っとNaokoはゴルフ場のハウスキャディの様に叫んだ。「キャー!」と女子の様に叫びながら頭を座布団に頭を埋めるShun笑。「すごくスライス(話がずれた)してる」とNaokoは腕組みしながら言い、さすがのShunも意地悪なNaokoに睨みを利かせた笑。

その時、金髪の真っ赤なドレスを着た女性が突然入ってきた。「すごくwait(待たせて)させてso sorry(ごめんね?)」ハーフのキャサリンは舌をペロッと出して手を合わせた。2人は座り直して笑顔でキャサリンを出迎えた。
「あー、today(今日)は、really busy(本当に忙しい)だったわ。Naoko、tell me(教えて)あの男のこと。Any progress(進展)はあった?」

「それがね、こないだとんでもないことが起きたのよ。‥」

つづく

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