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美作八十八ヶ所霊場めぐり 62番札所 福泉寺

7月18日

鏡野町の福泉寺におまいりしました。

カーナビって、、、
信じて大丈夫なの?
すごい細いけもの道に、ガードレールなどない、今にも崖が崩れそうな道を案内してくれた。
こわいがな。
助手席に乗ってくださっているお大師さまもこわい思いをしたのでは、、、

そうこうして
福泉寺に到着。周りは巨木大木が風に揺れて、風の音を感じる雰囲気。

鬱蒼とした森の中に立派なお寺がある。山門まで整然とのぼり旗が立っている。

木製の阿吽の仁王さまは、修復中?

石段を登る。
しっかり足元を見て登る。
時々休むと、両側の仏さまが出迎えてくれている、頑張って登らなきゃ。

すごく綺麗な白い砂が敷き詰めてある境内。
本堂も鐘楼堂も白い砂に引き立てられている感じ。

わあ
もう、おみなえしが?
今年の夏初めてみるおみなえし。

私はおみなえしが好き。
小さい頃、父方の祖父母宅で歳の近い従姉妹たちとよく遊んだ、川遊びをしたり、そこらじゅう走り回って遊んだ。
女の子が多かったのでいつも賑やかだった懐かしい記憶。
田舎だったから、野におみなえしが咲いていた、素朴な花のその名前の調べが、幼い私の記憶に焼き付いているのだ。
大人になり、漢字で表す花の名を知ったときには、衝撃だった。
そして、その頃遊んだ跡取りの男の子だった物静かな従兄弟は、数年前に鬼籍に入った。

お供えされていた、おみなえしを見てゆっくり、色々考えることができた。


夏椿が一輪だけ。あとは実になっていた。貴重な一輪と仏さま。

五葉の松は
なんだろう、ちょっと悲しいことになっている。

そして
赤い帽子と前掛けの水子地蔵さま。

大きな銀杏の下に

ひこばえ

が。

私にとって蘖(ひこばえ)は希望を象徴するもの、新しい命を表すものと思っているので、すごく嬉しい。

御朱印をいただきました。

もうこの頃には、来た道の怖かったことなど忘れて、ぼんやりとしながら歩く、見る。

静かだ。
山の木々を揺らす風の音だけ。

そう思っていた、、、

ふと気づくと
蝉の声が山から随分なボリュームで響いてるではないか。
静かな山の気配は蝉の鳴き声と一体化していたのだ。

うれしい、嬉しい、気づきだ。
こんな感覚は初めて。

奥まったところに「英魂」と刻まれた石碑が。

なんだか

とても喜びあふれるお参りをさせていただいた。

ありがとうございます。

八木山 福泉寺
鏡野町河本774

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