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真寿庵通信。空海19歳

昨日に引き続き、『空海の風景』の話。
とうとう
空海の伝説、明星が空海に降りてきたの件。

大学を1年ばかりで辞めた空海、辞めたと言っても、今で言う学部を変わった実習に出たという感じだろうか。
いくつもの、宇宙を探す空海だが険しい山河を探し求め、ふるさと四国への旅となる。
今で言う香川県の佐伯氏の出だとされる空海だが、向かった先は四国山脈を越えた土佐。
四国山脈の厳しい山々や崖を上り下りし藪をかきながらの道のりだったと想像できる。

彼は室戸岬を目指していたのだ。

その頃、彼が奉じていたのは虚空蔵菩薩であり、その宇宙観を進んでいっている頃。
室戸で見つけた、風雨を凌ぐための洞窟を見つけた時の空海は、たいそうな喜びに包まれ、宇宙の意志を持って手厚くもてなされているのではないかと思った様子だ。
。。。と言っても、空海の心象は司馬遼太郎により想像されたものであるが、裏付けのような確固とした想像力であるに違いないのでまるで空海の言葉のように感じられるのだ。

そこでの出来事は、空海をあまり知らない私にもぼんやりとした語り継ぎのように有名な話だ。

天にあった明星が動きみるみる洞窟に近づき洞窟に飛び込みやがてすさまじい衝撃とともに空海の口中に入ってしまった。この一大衝撃とともに空海の儒教的事実主義は粉々に砕かれ、その肉体を地上に残したまま、その精神は抽象的世界に棲むようになった。という。

空海ならあり得そうだ。

兜率天から自分に対して勅命がくだった。という。


この洞窟。

近いうちに行ってみたい。

今日の感想文はここまでとする。

今までめぐったお寺での空海(お大師さま)。

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