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美作八十八ヶ所霊場めぐり 72番札所 圓通寺

7月23日、鏡野町寺和田の圓通寺におまいりさせていただきました。

知人が檀家のお寺で大きなお寺だと聞いていたが、
何年か前でしたが、その知人のご家族のお通夜に参列した時の事。
ご住職さまの、お経が独特だったのを覚えている。お経の読み方もそれぞれ違うんだなあ、と思ったことがあったのだが、その圓通寺さまにお参りすることができた。

猛暑で、車を降りると熱波と強い日差しが厳しい。
え、ここを歩くの? ここから200メートルって、大丈夫なのか私。

坂だよ。
大丈夫なの?
右側には、車で上がれる道もあるし、、、と一瞬悩む、、、左側を見ると小川の清流だ。清々しい、頑張ろう。

登りはじめる。

立派な仁王門も見えてきた。
木陰もあるので大丈夫だろうと歩を進める。

涼しい風が吹いてきた、、、ような気がする。

青い空お大師さまと涼風や

仁王門で一休み

阿吽の仁王さまはとても力強く、眉毛が印象的。
少し休むと元気も出てくる。

赤い橋が見えてきた。眼下には滝から流れてくる清らかな水がとうとうと流れている。
とても気持ちがよく、暑さを感じなくなった。

水の流れはとても不思議。
安らかな心持ちになれるし、力強くもある。

静かな参道


大きな門を通ると、そこは境内。

すごい豪華。

名木百畝になっている
圓通寺の一本桜。だいぶん老木みたい。
春にはきれいなんだろうなあ。

きれいな境内はきれいに整備されていて、本堂も大きい。
大胡麻供養をした後だろうか、これからかな。
まだ見たことがないけど、檀信徒の人たちが集うんだろうな。

この塔は何ていうの?
各お寺にあるんだけど、なんですか?
勉強しなくっちゃ。

水子地蔵さま。

修行中のお大師さま。

境内を歩き回り
一番奥まったところにある蓮池に。

蓮池には橋がかかっていて、緑がきれいだ。
ところどころの蓮の葉には少しだけ水が溜まっている。
蓮の葉に水滴はとてもよく合う。

でもこんな晴れたかんかん照りの時に?
と思うと、、、謎が少しとけた。
蛙がいる。
ぽちゃんと池に飛び込んだとを見ると、その飛沫が葉に溜まったのだと納得した。

いっぱいのおたまじゃくし。
句会に参加していた時
おたまじゃくしを蝌蚪(かと)というのだ、と習ったことがあった。中国から来た言葉らしい。
俳句で「おたまじゃくし」って6音も使ったらもったいないでしょ、って教えてもらいました。

蓮池(夏の季語)と蝌蚪(春の季語)
両方入れると、俳句ができないなあ。こういう時はどうするんだろう。

蓮池に動く小さき音符かな

下手ですが。
一生懸命に育っていました。

本堂

巨木老木の中で威厳を持っていました。

ご朱印をいただきました。

住職さまの奥さまが庫裏からたまたま出てこれて、お願いしました。
奥さまは何度も
「暑いのにまわっているんですか」
「暑いのにお疲れさまです」
などと何度も労ってくださった。ありがとうございます。

圓通寺さまの色々な景色を堪能させていただき、坂道を降りた。

、、、
、、、
なんという、うれしい偶然。
仁王門で
涼しい風が吹いてきたのだ。
強い風だけど、やさしさを感じる風。

お大師さまのお導き。
ありがとうございます。
数分間涼ませていただく、ありがとうございます。

そして
駐車場まで。

車に乗ろうとしたら
先程の奥奥さまが降りてこられて
手を振ってくださった。

私は思わず手を振り手を合わせた。

實壽山 尊光院 圓通寺
鏡野町寺和田1466

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