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2023.04.17 相場雑感

 さぼりさぼって1か月ぶりくらいの更新になってしまいました。みなさんこんにちは。3月は下旬に旅行にいったりなんだり忙しく、今月もなんやかんやしていたら決算シーズンへ突入ということで、すっかりnoteの事を忘れておりました。久々に雑感でも書いておきます。

 日経とTOPIXのチャートから。今日はチャートは週足のみ。

日経平均週足
TOPIX週足

 先月は銀行の問題やらなんやらでいったん調整が入り、今月は月初のISM景況指数などから実体経済の悪化が嫌気され株は弱い動きになったものの、アメリカでは株が下落する局面では債権もしっかり買われておりなんだかんだリスクオフが機能していた。その後、全てを忘れたかのようにリバウンドが始まったわけだがとりわけ日本株においては、バフェットが来日したりなんだりもあり底堅い展開となっている。丁度日経は週足では誰でもみるような線の抵抗に差し掛かっており、一応ではあるが下値は切り下がっているように見える。もちろんチャートが明確に超えたといえども5月の本決算は出そろってなく、そもそもそんな強気の見通しを出せるの?という懐疑的な気持ちも相まってかショートが積まれているように見える。需給的には国内証券経由、つまり個人投資家の指数ショートやダブルインバースのロングは溜まっており、毎度おなじみのお家芸が披露されている。

 たしかにマクロ環境を鑑みると米国も戻りは売りには見えるが、市場参加者も感じている通り昔と比べてありとあらゆるものの織り込みスピードが非常に早く、ポジション調整がより難しくなっていると感じる。

 続いてアメリカのチャート

ダウ
SPX
なす

 NASDAQの縦の線は利上げ利下げが行われたところ。長い目でみると凄まじい引き締めが行われているのが可視化される。米国株においては海外のレポートを読むとバリュエーションが高すぎるとのことで、英国株や日本株が相対的にOWされているが、直近のレポートにおいては米株においてもBuybackよりもDividendのように配当を重視せよとの声もでてきた。世界的にバリュー株が恩恵を受けるのだろうか?一方NASDAQは重要な局面に差し掛かっており、昨年の意味不明なショートカバーの高値までもう少しというところまで来ている。この高値を明確に超えない限り強気にはなれない。

日経ダウスプレッド

 日経とダウのスプレッドは中立的な位置であり特にとは思うが、今後上にブレイクするかは見ておきたい。

 さて、あくまで今までの状況からすると日本株はどうか?ということなのだが、バフェット云々はおいておいてやはり昨年5月本決算における強力な還元とJPXからの大本営発表、本格的なリオープニング、賃金上昇からのインフレ(良いか悪いかわからんが)など日本株を実需でぶん投げる要素はあまりないように見える。正確に言えばショートするにも困る状況のようにみえ、私みたいに銘柄を間違えなければ何とかなっている人が多そうだ。また、様々な会社が資本政策に本気で取り組む姿勢を見せているのはマーケットでも大きな変化点のように見え、こういった変化点で逆らってしまうと思わぬ痛手を被る可能性もあり、基本は買い持ちのほうが分が良さそうにも見える。5月の本決算における各企業の見通しが出そろったところでいったんは出尽くしの可能性もあるだろうが、昨年以上の強力な還元姿勢を打ち出し海外からの資金の呼び水になって欲しいところではある。

 そうなると今年は中小型株よりも大型株のウェイトを高めておかなければパフォーマンスがでない恐れもある。最悪の場合大型バリュー株や還元が強い銘柄のみが買われ、成長株に資金が入らないリスクも頭にいれておかなければならない。もちろん日本市場に資金がより流入して遅れて(夏枯れのころ)クオリティの高いグロースが上がる可能性もあるが、年初の『シクリカルが危なさそうなので、業績の見通しがよいグロース優位』という私の見通しは現時点ではパフォーマンスがあまり出ていないように見える。

 セクターのテーマ的な話においては物流関連、スマスロ、リオープン、AIなどは比較的強い動きになっている。物流関連においてはまだ動きが鈍いところもあるのでこういったところはチェックしていきたい。もう少し時間が経てば新たなテーマも出てくることから決算だけでなく、様々な媒体で情報収集をして落とし込んでいきたいですね。

 おわり。



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