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2023.06.04 相場雑感

  こんにちは、2023年の前半戦最後の月が始まりましたが皆さんいかがでしょうか?私は辛い日々が続いておりまして、この過酷な状況からいつ救われるのかただただ祈る毎日です。さて、特にnote書くネタも無いんですがサボり癖がつくのも良くないので思いついたことをメモ代わりに書いておこうと思います。

 日経のチャートから

 5月の日経平均は約6.3%と非常に強い展開となった。外国人投資家からの継続的な資金流入によるものとされており、投資部門別売買動向もそれを示唆している。

 国内勢は売りに傾く、特に5月は個人投資家の逆張り的な思考と、後半においては投信、信託経由での売りが目立った。GPIFはリバランスなのだろうが、投信系もここへきて売りが多いのは解約的なものなのだろうか?顧客がどうのような属性なのか知る由もないが、ある程度ここで手元資金を確保したい動きのようにも見える。一方海外勢からするとキャリーが良いのか知らないが、継続的に日本株を買っているようだ。根本的な理由は分からないがなんにせよ4月からの凄まじい資金流入が今の日経平均が示しているわけで、無駄に激流に逆らうトレードはリスクリワードが悪く致命傷になりかねない。かく言う私も過去散々逆張り的思考でやられた経験を持つことから気持ちはわかる。チャートも月足や週足で見るとアベノミクスからの上昇トレンドを的確(?)に捉え追随しており大型株主導の展開となっている。

 2022年はマクロの激変からアメリカも日本も大きな株価調整を強いられてきたが、日経平均の加重平均PER12倍が底として機能していたように見える。過去12倍を割れさらに11倍まで割れたのはGFC、18年末、コロナなどのクラッシュが起きたときであった。そして現状は14倍を超える水準であり、ファンダメンタルを考えると日本株においては割高なのでは?と考えるのも当然であるが、海外勢の買いによって許容されるバリュエーションが切りあがっていることを考えた場合、過去に外国人投資家が一気に買い越してきた水準で考えなければならないだろう。そう考えると現状のマーケットで許容される最低ラインが14倍で上限は16~17倍だとしてもおかしくなく、安易に逆らうポジションはやはりリスクが伴うように見える。

 ただし個人投資家のセンチメントとしては一部の強者を除いて大分苦しい。というのは2022年が思ったほど厳しい相場ではなかったからだと思う。たしかにコロナから始めた投資家においてあのようなマクロ環境の激変を経験した人はおらず、緩和による蜜を享受してきた素人にとっては面食らった格好になったわけだが、中小型株は6月で底打ちをして大型株に先行して上昇した。銘柄を間違えなければリカバリーが可能な相場だったため、極端に難易度が高いとは言えない相場であった。しかし今年に入り2月や5月の決算後のプライスアクションの激しさはさらに増大し翻弄された投資家も多く、ダメ押し的な大型株主導相場が到来し、中小型株に投資している投資家は疲弊しきってしまったように見える。

 マーケットをみていると循環物色はまだ本格的に来ていないが、幸い5月の最終2営業日や6月2日においてはおこぼれ的な流入も見られた。月初1日は悲惨であったが少なくとも直近の数営業においては悪くない傾向ではある。出足が遅かった中小型クオリティが今月どうなるかはセンチメントにおいて大事になりそうだ。

 目先日本株においてはMSQを控える。今年海外勢が買っているといってもまだ先物主導なことに変わらないし、本質的に日本企業の成長にベットしているというより中国が厳しいことからアジア内でのリバランスのようにも見える。需給的には分が良さそうではあるのでひとまず32000がSQの目安となるのだろうか?昨年は6月のMSQ後に大幅に下落たわけだが、今年もそうなるかは分からない。デリバティブ主導といっても昨年と異なり2市場合計をみれば6兆ほどの買い越しなこともあり、余ほどのことがない限り30000割れはなさそうに見えてしまうのでここは意識されそうだ。

 アメリカのマクロにおいてはTwitterなどでプロが解説しているし特に自分が言うことはないが、投入される労働者数、平均時給、消費の強さなどのバランスを見ていくことになるのだろうか。ただそれらを無視してAIバブルの初動のようになっているため、何が正解なのかは分からない。先日のISM製造業景況指数では弱い新規受注や受注残を見ると心配にはなるが、マーケットは雇用の状況を受けFEDの利下げを期待しているのだろうか?こちらもそうはいいつつも値動きについていくしかないように見える。個人的には資源価格の動向や、米中関係の動向も気になるところなのでウオッチしていきたい。

おわり。

 

 

 

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