4時間目 〜小麦について〜

本日は小麦についてお話をします。

グルテンフリーという言葉を聞いた事がある方もいるかと思います。

グルテンとは簡単に説明すると小麦のタンパク質の1種です。グリアジンというタンパク質とグルテニンというタンパク質がつながったもののことを言います。グルテンというタンパク質があるわけではなく、この二つのタンパク質の総称です。

小麦食品は、パン、パスタ、マカロニ、ビスケット、洋菓子、スナック菓子、うど ん、団子、一般のカレールー、餃子、シュウマ イ、揚げ物の衣などです。

まず、精製小麦の成分は、水分が14%、糖質が75%、食物繊維が3%、たんぱく質 が10%、脂質が2%。 このたんぱく質のうち80~85%がグルテンで占めています。

小麦製品がもたらす悪影響

・セリアック病
・アレルギーの誘発
・免疫の低下
・アトピー
・倦怠感
・自律神経の乱れ
・肥満
・便秘
・疲労感
・腹痛
・下痢
・頭痛


人によって症状は様々ですが上記のことが考えられます。

では、なぜこのようなことが起きるのかを深掘りしていきますね。


まず、

ポストハーベストと呼ばれる大きな問題があります。ポストハーベストとは外国からの輸入品を腐らせない為に収穫後にふりまかれる農薬のことです。現在、日本では小麦、大豆、トウモロコシの9割以上を輸入に頼っているという現状です。ということはほとんどがポストハーベスト問題に関係があります。そして日本から外国へ農産物を出荷する際、ポストハーベストをかける事は全面的に禁止されています。 しかし、日本へやってくる農産物にポストハーベストをかける事は禁止されていません。米国から輸入される小麦からは、神経毒性のある数種類の殺虫剤が検出されています。 有機リン系殺虫剤のマラソン、スミチオン、レルダン等の有機リン系殺虫剤は神経伝達を阻害して虫を殺します。これは人も同じ神経伝達物質を持っているため、無関係では済みません。事実、頭痛、めまい、倦怠感、下痢、腹痛、嘔吐、視力減衰などが報告されています。また、免疫毒性もあるので、抵抗力が落ちて病気にかか り易くなります。この殺虫剤が撒かれていると、3年たってもその小麦についた虫は死んでしまいます。


次に

グルテンに対して反応する病気がセリアック病です。 セリアック病とは、欧米人の約1%が罹患している自己免疫疾患です。 自己免疫疾患とは、免疫反応が過剰に反応し、グルテンをうまく分解ができない為に異物ろ認識してしまい、敵でない味方である自分自身の正常な組織や細胞まで攻撃して傷つけてしまう病気です。 特にグリアジンに反応し、小腸の絨毛の萎縮と破壊や粘膜炎症を引き起こします。 正常な絨毛にはひだができていて面積が広いので栄養吸収の効率が良いのですが、 セリアック病の絨毛はほとんどひだがなく吸収面積が小さいため吸収不良が必ず起きます。吸収不良が起きるということは、腸内環境も悪化し食べた栄養素をうまく取り込むことができずに肌荒れや疲労感、下痢、免疫力の低下、肥満、便秘などなど様々なことに繋がります。

上のことを簡単に補足説明すると腸には沢山の免疫細胞があり、悪いものが入ってくるとそれを排除しようと働きかけてくれるとても大切な働きがあります。ですが、このグルテンはその働きを妨害します。グルテンは非常に消化が悪くかなり厄介なやつです。腸にはタイトジャンクションといって腸粘膜に体に悪いものが入ってこないように細胞間にバリアをはっています。
しかし、消化がしっかりとされてないものが腸に入って来ると炎症をおこしてしまいます。そして、腸まで傷つけ、タイトジャンクションのバリアを緩めるのです。それにより、体の中に悪いものが入ってきても、排除する事ができず、免疫機能が乱れてしまいます。これをリーキーガット症候群といいます。これにより、免疫力低下、アレルギー、アトピー、自律神経の乱れ、倦怠感や集中力の低下を引き起こしてしまいます。


小麦製品を食べてはいけないと言っているのではありません。一つの提案ですのです。人それぞれ、小麦による影響の受け方は全く違います。

一度ご自身で小麦製品を2〜3週間摂取するのを避けてみて、それで体調がよくなるようであれば、あなたの体は小麦製品が合わないということになります。このような感じで自分に合う食品、合わない食品というものを見つけていくというのはとても大切なことです。


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