2時間目 〜アルコールについて〜
2時間目の授業はアルコールについてのお話をします。
ちなみに僕は普通にお酒が好きです!笑
こんなどうでも良い話は置いといて話を進めさせていただきますね。
お酒が好きな方は沢山いますし、周りの方で好きな方もたくさんいらっしゃるかと思います。
そんな、お酒ですがやはり飲み過ぎは健康にも身体作りにもおすすめはできないです。
おすすめはできないのですが、良い点というのも実は存在したりします。
今回は良い点や悪い点などお酒について詳しく解説していきたいと思います。
まずはお酒がもたらすメリットについてお話をします。
(1日7gのエタノール量を飲んだ場合によるメリットです)
① 循環器疾患のリスクを下げる
アルコールには動脈の中で血液が固まってしまうのを防ぐ働きがあります。抗凝作用と呼ばれます。その働きが心筋梗塞や脳梗塞になるのを予防してくれます。
② ストレスの緩和
脳の主成分であるエチルアルコールが大脳新皮質と呼ばれる理性を司る部分の働きを麻痺させます。それによって理性のブレーキが取れて一時的に元気が出たり、陽気になったりします。
【摂取量】
厚生労働省が推進している21世紀における国民健康作り運動(健康21)によると適度な飲酒量は1日平均純アルコールで20g程度です。
一方、アメリカのガイドラインでは飲料は女性なら1日1杯(純アルコール換算で10g=グラス1杯のワイン、ビール)
男性なら1日2杯以下に抑える事が推奨されています。イギリスでは性別にかかわらずアルコール飲料は(ワイン換算)1日2杯までに抑えるべきだとされています。
そもそも日本人は欧米人に比べてアルコール代謝関連酵素の活性に関して遺伝的背景が大きく異なり、アルコール飲料の健康被害が大きくなるにも関わらず推奨量が欧米の2倍であることは理解に苦しみます。
また、図1のJカーブというのがあるのですが、
(Jカーブとは非飲酒者に比べて少量飲酒者のリスクがむしろ低く、さらに飲酒量が増えれば今度はリスクが非飲酒者のそれより高くなるという。)
この図1というのは欧米人を対象とした14の研究をまとめて解析した(メタ分析)結果を示しています。
図1
出典:厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト ホームページより
こちらの図1は厚生労働省の飲酒のページから引用したものです。
みてもらうと、男性と女性で相対的リスクの一番低い時の値がそれぞれ違います。欧米の研究では男女による差があるにも関わらず、そして遺伝的にも欧米人よりアルコールが弱いにも関わらず、日本は男女1日平均純アルコール20gを推奨しているのにはやはりおかしいと思います。
ですから、僕は遺伝的背景や欧米の研究などから、日本人は純アルコール7g〜10g程度の摂取量が相対リスクが一番少なく病気を予防し、健康に良いと考えています。
7〜8g程度ならお酒はメリットもあるので是非、この量を参考にしてください。
ちなみに純アルコールの計算式は下記の通りです。計算してみたい方は一度計算式に当てはめて計算してみてください。
摂取量(ml) × 度数または % / 100 × 0.8(比重) = 純アルコール量(g)
続きまして、過剰飲酒によるお酒がもたらすデメリットについてお話しします。
① 発がん性がある
がんに対しては上部消化管がんを中心にリスクの上昇が認められています。またWHO(世界保健機関)では数多くの疫学研究の結果に基づいて、エタノールは人に対して発がん性があるとされるgroup1に分類しています。
出典: 農林水産省 電磁界と健康について 国際機関の見解 ホームページより
② 痛風や高尿酸血症になりやすい
アルコールが分解され代謝される過程で
(1) 体内での尿酸の合成が促進される
(2) 腎臓での尿への尿酸の排出が阻害される
という二つの困った現象が起こります。
ビール好きの方にとって気になるのが、痛風→尿酸→プリン体です。
でも、痛風や高尿酸血症への影響はプリン体よりもアルコール(エタノール)の方が大きく、プリン体をカットしてもアルコールをカットしない限り、根本的な解決にはなりません。さらに、プリン体はビールだけでなく、魚介類や肉類にも含まれていて、これらの食べ過ぎも原因になるようです。
③ 筋肉の成長を悪くする
テストステロンという筋肉の成長に役立つホルモンがあるのですが、お酒はこのテストステロンの働きを妨害します。
④ 筋分解される
コルチゾールというストレスホルモンが分泌されやすくなり、それが筋肉を分解する作用があります。
⑤ 内臓への負担が増える
アルコールは肝臓で分解されるのですが飲み過ぎてしまうと分解する為に内臓に負担がかかりやすくなります。また、内臓に負担をかけるということは腸内環境も悪くしてしまいます。
⑥ 高血圧のリスクが上昇
大量に飲み続けてしまうと血管の収縮反応が高まり、心臓の拍動が早まり血圧は上昇
⑦ 糖尿病のリスクが上昇
アルコールの飲み過ぎはインスリンの効きが悪くなり、2型糖尿病のリスクを上昇させる。
この糖尿病については説明すると長くなり過ぎてしまうので、気になる方はトレーニングの時にでも聞いてください!
⑧ 肥満になりやすくなる
アルコールには食欲を抑制するレプチンというホルモンを減少させる作用があります。
少しのお酒は健康に良いようですが、上記を見てもらったらわかるように飲み過ぎは体に良くないです。
肝機能が大丈夫だから、、、、
晩酌としてこれくらいなら、、、、
お酒好きはいろいろ理屈をつけて飲みたがります。
僕もその一人だったりします、、、笑
お酒は食事をおいしく食卓を楽しくしてくれることでしょう。
健康のためにどのお酒を飲もうかな、
ではなくて、お酒を飲みながら何を食べようかな、
そして、その食事全体が健康によい食べ物の組み合わせになっているのかを考えるべきです
お酒は素敵な脇役と考えて、今一度、自分の食生活を見直してみましょう。
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