5時間目 〜トランス脂肪酸について〜

本日はトランス脂肪酸についてお話をします。

トランス脂肪酸とは植物油脂に水素を添加して作られる人工的な油です。植物油脂は本来、不安定で酸化しやすく腐りやすいのが特徴です。それを長持ちするように人工的に作られた油がトランス脂肪酸になります。

アメリカや海外ではトランス脂肪酸は狂った油プラスチック食品と呼ばれていたりするほど危険な油です。ほとんどの先進国では規制されていたり基準値が定められていたり、成分表に記載する義務があったりと撤廃する動きが活発になってきているようです。それに比べ、日本は認知の低さもあり、まだなにも対策がされていません。

トランス脂肪酸は劣化しにくし、使いやすく、コストパフォーマンスもいいので日本では様々な食品に使われています。

トランス脂肪酸が使われている食品

マーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物、冷凍食品、アイスクリームなどに、トランス脂肪酸が含まれています。

コンビニの食品なんかは大概このトランス脂肪酸が含まれています。むしろ、トランス脂肪酸が含まれていない食品を探す方が難しいです。

当たり前のことを今からお伝えします。

「食べ物はすぐに腐ります」

ですが、それを少しでも販売して長持ちさせるためにさまざまな方法がとられています。腐るものを腐らないように食品に化学的変化を加えることが異常だと僕は考えています。

WHO(世界保健機関)はトランス脂肪酸を1日当たり2g以内に抑えるように提示しています。

例えばですけど、マク●ナルドのフライドポテト🍟Mサイズを一つ食べるだけで4.5gのトランス脂肪酸が含まれています。ハンバーガにも当然入っているのでセットなんかを食べると一瞬でWHOが提示している量を超えてしまいます。

そのくらい、身近に沢山食品にトランス脂肪酸は含まれているのです。

では、トランス脂肪酸を摂取することによる悪影響を解説していきます。

・動脈硬化や心臓疾患との関係
 トランス脂肪酸は悪玉コレステロールといわれているLDLコレステロールを増加させ、善玉コレステロールといわれているHDLコレステロールを減少させます。
 血中のLDLコレステロールが増加し、HDLコレステロールが減少すると、動脈硬化や心臓疾患のリスクが高まります。トランス脂肪酸の摂取と動脈硬化や心臓疾患のリスクには相関関係があると考えられます。

また、

・糖尿病
・発がん性
・アトピー
・鼻炎
・アレルギー疾患の原因
・免疫機能の低下
・認知症
・うつ病
・精神障害
・知能の発達の妨害

などが懸念されます。

そして、トランス脂肪酸を体外から排出しようとする際に、大量のビタミンとミネラルを失ってしまいます。これはなるべく避けたいです。

ビタミン、ミネラルは物凄く大切な栄養素ですので、この二つの栄養素についてはまた別の記事で解説します。

出来る限り、自宅で自炊をしてジャンクフードやお菓子、揚げ物などは避けて、体に良いものを食べていきましょう!

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