作業に集中するための最強ツール 11/16(金)の日記
朝、走る。野菜ジュース、スープ、ヨーグルト。奥さんはネット通販の会社に問い合わせの電話をしている。
いちょうが色づいてきたので、仕事は少し遅らせて外苑あたりを散歩する。将来会社をもしつくるなら、こんな会社にしたい。「いちょうが綺麗だから外苑を散歩するぞ」「明日は満月らしいからお月見をするぞ」「今日は暑すぎるから早めに切り上げてビール飲みに行くぞ」とか。
本来、人の営みとはそういうものだったんじゃないか。いまの「会社」というのはあまりに非人間的じゃないか。……なんてことを思ったりする。思い立ったときにおもしろいことができる会社にしたい。つぶれるだろうけど。
外苑ではちょうど「いちょう祭り」が始まっていた。
新国立競技場もできあがりつつある。人間てすごい。そういえば、隈研吾さんに本書いてくださいって手紙を書いたことがあったな。お断りのメールをいただいたけど。いまなら行けたりしないだろうか。再アプローチしたい。
そのあとは、外苑前のベローチェで青木真也さんの文字おこし原稿に目を通しながら構成を考える。最近、大活躍中のツールが「ポメラ」だ。ぼくは「DM100」という機種を使っている。ポメラとは文書作成専用のツール。ちっちゃなワープロみたいなものだ。
これのなにがいいって、ひとつの作業に集中できること。たとえば青木さんのテキストだけをポメラに入れて出かけてしまえば、その作業だけを嫌でもやるようになる。青木さんのことしか考えなくなる。この「クローズド」な状態をつくりだせるのがポメラの優れたところだ。
スマホもMacBookも「いろいろできすぎる」のだ。当然ながらネットにつながるのでSNS地獄にすぐ突入してしまうし、メール、メッセンジャー、LINE、Slackからは随時連絡が入って、気を散らせようとする。
人間の脳はそんなに器用じゃないので「マルチタスク」などと言っても同時にものごとを考えられるわけじゃない。「ひとつのことに集中することの連続」を「マルチタスク」と呼んでいるだけだ。ポイントはいかにひとつのことに集中できるか、という部分なのだ。
これだけ、あらゆる情報が飛び交い、みんなの気が散っているなかで、ひとつのことに集中する時間を長くとれればとれるほど、編集者・ライターにとって有利になる。そこで文書作成しかできないポメラはものすごく重宝するのである。
青山通りにピーターラビットの花屋さんがあったので花を買って帰った。昨日が入籍記念日だったから。
8年目もどうぞよろしく。
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