見出し画像

保守と革新のあいだ1980

 突然ですが、1980年前半生まれって結構悩ましいポジションにいるんじゃないかと思うんですけどどうでしょうか?

 振り返ってみると、携帯が普及し始めたのが10代のとき、大学生になるかならないかくらいのときにiモードができて、就活中とか社会人のはじめの頃にかけて流行ったのがミクシィでした(さきっちょとはあちゅうのブログとか読んでたな…。)で、iPhoneの登場がちょうど10年前、だから…20代後半か。インターネットとそれに伴うサービスがどんどん発展していく過程を見てきたのが、1980年代生まれの世代ですよね。

 だから、インターネット「以前」の世界も知ってるわけです。はじめて入社した出版社には営業部にひとつしかパソコンがなくて、データを見るのに順番待ちしてたし、日報は紙に書いていた。もちろんそれを疑うことはなかったし、それが当たり前だった。

 1980年生まれって「アナログ世代とデジタルネイティブのあいだ」に挟まれた微妙な世代だな、と思う。ちょっと上を見ると「仮想通貨? インチキだろ?」みたいな、SNSもやってないような人がわんさかいて、でも、ちょっと下を見るともうバリバリネット使いこなして、新しい社会に適応して、ガンガンおもしろいことやる人が出てきている。下からは「それ古いっすよ」と言われ、上からは「この業界にはしきたりというものがあってな」というような圧を受ける。

 社会の変化による波から「逃げ切れる」世代でもない。けれど、逃げ切り世代の気持ちもわからんではない。ちょうど僕のちょっと上くらいに大きな川が流れているような感じがする。あくまで感覚だけど。

 とまあ、悪く言えば、どっちつかずで中途半端。なんだけど、良い方に考えれば「旧世代と新世代のちょうど真ん中でイニシアティブを取る」こともできるんじゃないかと思う。旧世代の論理やしきたりも把握しつつ、新しいものをどんどん取り入れて世界を変えていく。なんかそういう「いいポジション」にいけるんじゃないかなとも思っています。という話でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?