【備忘録】トーベ・ヤンソン関係

ムーミンで人気のトーベ・ヤンソン(トーヴェ・ヤーンソンとカナ表記した方が原音には近いのですが、すでに定着している方に従います)ですが、この数年で、色々と出ているようで、備忘録を兼ねて紹介を。

TOVE / トーベ [DVD]

2020年公開の映画、TOVE/トーベ。トーベ・ヤンソンの半生を描いた映画。DVDとして発売されます。

ストーリー
第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。
やがて戦争が終わると、彼女は爆撃でほとんど廃墟と化したアトリエを借り、本業である絵画制作に打ち込んでいくのだが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていた。それでも、若き芸術家たちとの目まぐるしいパーティーや恋愛、様々な経験を経て、自由を渇望するトーベの強い思いはムーミンの物語とともに大きく膨らんでゆく。
そんな中、彼女は舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い激しい恋に落ちる。それはムーミンの物語、そしてトーベ自身の運命の歯車が大きく動き始めた瞬間だった。
https://klockworx-v.com/tove/

ムーミン全集[新版]全9巻BOXセット

言わずと知れたムーミンですが、翻訳も50年を超えたため、新訳が出ています。

1964年に翻訳出版されてから、55年もの間愛され続けてきた「ムーミン」の物語。大人気のキャラクター「ムーミン」は、この全集が原典となっており、今なおその魅力は増すばかりです。
この度、今の時代により読みやすくするべく、改訂を行いました。
初めての方も、ムーミンのことなら何でもご存じの方も、楽しんでいただける[新版]として、順次刊行して参ります。
1現代的な表現、言い回しに整え、読みやすく
2クリアなさし絵に全点さしかえ
3原語最終版に基づき、より細部にこだわった表現に
4フィンランド最新刊と共通のカバーデザイン
5四六判ソフトカバーでコンパクトに
こどもから大人も楽しめる、大注目のシリーズです!
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000320437

トーベ・ヤンソン 人生、芸術、言葉

トーベ・ヤンソンの評伝の新訳も出ています。

トーベ・ヤンソン本人から私的な記録を自由に閲覧することを許された唯一の研究者である著者が、その膨大な資料(家族や友人への手紙をはじめ、覚書、草稿、物語、プレゼンテーション用の資料、分類表、キャラクター設定、スケッチ、ドローイング、さまざまなプロジェクトの計画、写真、日記、切り抜き、記事、パンフレット、カタログなど)を丹念に読み解き、トーベ・ヤンソンの豊かでダイナミックな人生を色鮮やかに描く。

家族や自然を愛し、自由を求め続けた芸術家トーベ・ヤンソンの生き様に迫った評伝の決定版。
http://filmart.co.jp/books/novel/tove_jansson/


メッセージ トーベ・ヤンソン自選短篇集

トーベ・ヤンソンはもちろんムーミン以外に、大人向け小説も書いています。

児童文学作家、画家、イラストレーター、漫画家などさまざまな分野で活躍してきたトーベ・ヤンソンは、大人向けの小説を書く「小説家」としての顔ももっています。
1968年に発表した自伝的小説『彫刻家の娘』以降、ヤンソンはいくつもの小説を執筆してきました。

本書は、1971年から1991年の間に発表された作品の中からヤンソン自身が選定したベストセレクションに書き下ろし7篇を加えた傑作選となっており、生前最後に刊行された遺作でもあります。
自伝的作品集としての側面ももっており、学識豊かだった叔父たち、彫刻家だった父、母娘の関係、幼い日の冒険、美術学校の仲間たちなど、身近なひとびとが作品に登場します。
またヤンソンの芸術観やクリエイティビティに関する洞察が窺えるような要素を含んだ作品も収録されています。

日本のヤンソンファン待望の一冊が、ユーモアのある語りを生かした親しみやすい新訳で刊行。
http://filmart.co.jp/books/novel/tove-jansson/

おそらく、映画TOVEの公開と軌を一にしているのだと思いますが、トーベ・ヤンソンに関して、ムーミン以外へと関心が広がっていて、良いことだと思います。

記事を読んでいただき、ありがとうございます。