02_何で起業したのか_

なんで起業したのか?

市川です。

気づけば前回から2ヶ月もたってしまいました。。が、そんなことは気にせず、今回はなんで会社を立ち上げたのか、について書いてみます。


これまでのキャリア

起業理由の前に、ざっと自己紹介します。

・理系大学院で生命医科学専攻を卒業(微生物の研究してた)
・新卒で経営コンサルティングファーム入社
・ブライダルベンチャー(マザーズ上場、約120名)で営業企画→マーケ
・ブライダルスタートアップでマーケ
・人材系のITベンチャーでマーケ
・起業 ← 今ココ

こんな感じで、コンサルから事業会社へ、職種は企画・マーケ全般、業界はブライダルと人材紹介を経験してきてます。

もともと起業する計画があったわけではなく、新卒のころから「いつかは起業したいなぁ」くらいの感覚で社会人生活を過ごしてきて、ちょうど10年目の昨年に起業しました。


会社を立ち上げた理由

私が起業した理由は大きく分けて3つあります。

①レガシーな業界の生産性向上は今後の必須課題であり、解決したいと思ったから
②社内政治のないフラットな環境で仕事がしたかったから
③自分でやったほうが稼げると思ったから

これがやりたいんじゃぁぁ!という強い動機に導かれて会社を作ったというよりは、この3つの動機といろいろなタイミングがあったのが昨年だったので立ち上げた、という方が近いです。

なので、数多くのスタートアップ創業ストーリーのような
1.創業者の強烈な原体験
2.原体験から感じた大きな社会的課題
3.それを解決するために圧倒的熱量でいざ起業!
みたいな感じで始めたわけではないのです。

当時の自分の置かれた環境、自身のスキル・経験、自分がやりたいこと、これらを総合的に考えたら「起業する」が最適解だったから起業した

一言でまとめると、これが起業した理由です。

もし近い将来、採用活動や対外的な広報活動をもっと行うようになっていけばこの創業ストーリーもお化粧をして発信するようになるかもしれませんが、今自分の言葉で書くとすれば、本音ベースでこんな感じになります。

あれ、ここで終わっちゃいましたね。。せっかく書き始めたのにちょっと短すぎるのでもう少し詳しく書いてみます。


①レガシーな業界の生産性課題を解決したい

「ブライダル業界の時の仕事のしかたと、ITベンチャーでの仕事のしかたでは生産性・業務効率が圧倒的に違う」
これは小さいなりに僕の創業のきっかけになった原体験でもあり、ITベンチャーに転職した直後に強烈に感じたことです。

・業務環境の違い
・意思決定スピードの違い
・会社の成長スピードと組織・業務変化への対応の違い
・慣習に対する考え方の違い
・などなど

まぁ何から何まで明らかに違うんですよね。最初の1ヶ月くらいはかなり戸惑いましたよ。ブライダルにいたときも業界の中では急成長ベンチャーと言われていたし、その中でも評価は頂いていたので正直ちょっと自分仕事できるとか思っていたんですが、ほんとついていくのがやっと、って感じでした。

で、ある程度慣れてきたときにふと思ったんですよね。
「これくらいのスピード感とか高い生産性をブライダル業界で実現できれば、けっこう革命的なのでは?」と。

これまで常識だと思っていたことが、ただ自分が無知なだけで実行できていないだけだったんだなと知ったときに、ああもっとできることあったな、もっとこうすればよかったな、とも思いました。

もちろん、働いているスタッフのリテラシーが違う、ビジネスモデルが違う、マーケットが拡大している業界と縮小している業界で違う、など諸条件の違いはたくさんあるのですが、基礎的な仕組みや考え方・労働環境を整えることができれば劇的に改善できることはあるんじゃないかと思っています。

なので、今はブライダル向けのノウハウブログとかも書いていますが、これの目的は業界全体のリテラシーや仕組みのレベルを引き上げて、最終的にユーザー(世の中の新郎新婦)への付加価値を高めることと定義しています。

こういったレガシーな業界での業務経験と、いわゆるITベンチャーのような組織での業務経験の両方を持っている人って実はあまりいないんじゃないかな?もしやこれは自分だからできることなのでは?と思ったのが1つ目の理由です。


②社内政治のないフラットな環境で仕事したい

こんな見出しにしといてなんですが、ぶっちゃけどの会社にも多かれ少なかれ「社内政治」はあると思います。どれくらい幅を利かせているのか、どれくらいクセが強いのか、など、要は程度の問題かと。

私個人ではこれまでサラリーマンで4社経験していますが
・2社:まぁ政治的
・1社:ビジョンに忠実でフラット(ただ人数少ないからってのもある)
・1社:新卒で経営層と会話したことなく不明
こんな感じでしたね。

政治的(と私が感じた)会社では、
・意思決定基準が謎
・企画の通し方に独自ルールが存在する(誰からまず話をすべき、など)
・報告書の体裁を部署間調整のために歪ませる
・決めたはずの目標や評価基準が鶴の一声で変わる
みたいなことが普通に起こっていて、性格的にそういうの耐えられないので無理だなと感じていました。成果出して達成しそうなのに期が終わる直前に後出しで評価基準が変わって「君は未達だ」と言われてもね。。えー、って。成果主義とは…?

で、こういった社内の話で厄介なのは「入社して少し仕事をするまでわからない」という点。当たり前ですが、誰もwantedlyに「弊社は社内派閥があります」とか書かないですし、面接でも「弊社の意思決定には根回しが必要です」とか言いませんよね。

N数少ないからすべての会社がそうであるわけではない!って言われればそれまでではあるのですが、
・外部からどれだけ情報を集めても新しい会社の社内の雰囲気は分からない
・ということは転職してもまた同じ理由で無理~ってなる可能性はある
・いずれ自分と合う会社に出会えるかもしれないが、本当にあるのかもいつ見つかるのかもわからない
・え、今後自分はどこで仕事すればいい?それともこの手のストレスへの耐性を身につけなければいけない?
当時はこんなことを考えていました。

で、そこからいろいろ考えた結果、
政治のないフラットな会社を自分で探す難易度>>>自分でフラットな会社作る難易度
という結論に至り、じゃ自分でやったほうが早くない?→起業しようかな、これが2つ目の理由です。


③自分でやったほうが稼げそう

サラリーマンでギャラを上げるためには社内で評価される必要があります。
社内で評価をされるためには、成果を上げ評価者にいい印象を持ってもらう必要があります。

この「評価者に評価されるために仕事をする」っていう感覚になれなかったんですよねー。ほんと苦手でした。

成果や自分の担当する仕事にコミットする、お仕事コミット人間だったので、それなら外部の人やマーケットに対して直接自身で付加価値を作ることでマーケットの評価を受けたほうがいいんじゃないかと思いました。

バリューを発揮すればその分フィーをもらえるし、出せなければおしまい。もちろんリスクもあるんですが、少しは自信もあったしその方が稼げるんじゃないかな、と。これが3つ目の理由です。


会社を立ち上げた理由まとめ

改めて3つ。

①レガシーな業界の生産性向上は今後の必須課題であり、解決したいと思ったから
②社内政治のないフラットな環境で仕事がしたかったから
③自分でやったほうが稼げると思ったから

この中でポジティブな動機は①だけで、②と③は捉え方次第では「人間関係もう無理ー」「給料上がらないー」というネガティブな動機とも言えますが、このnoteは本音をストレートに書いていこうと決めているので、まとめてみました。

こんな理由で立ち上げた会社ですが、1年がたってある程度会社の土台もでき、仲間もでき、コミュニティもつくれてきました。なので、これから先に会社をどうしていくのかを、また別の機会に書いてみようと思います。


おわり

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