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はじめての事業立ち上げ

市川です。今日は告知です。

有料職業紹介の免許を取りました。

なので、新規事業を立ち上げることにしました。


免許取得して何するの?

ブライダル業界特化の人材紹介事業を始めます。

ウェディングプランナーやドレススタイリストなどブライダル業界で働きたい人と、採用したいブライダル企業のマッチングを支援する事業です。弊社としては最初の事業立ち上げとなります。


何で人材紹介事業を始めるの(自社的理由)?

自社的な理由は3点。

①コンサル以外の事業をやりたいと思っていたから
コンサルティング事業だけの限界でも書いたように、今運営している事業では頭打ちになってきており(継続的にお仕事を頂けているという点では非常にありがたい話です)、今後会社を成長させていくためには別のマネタイズ軸が必要だと考えています。

②自社のノウハウを活かせる事業モデルだから
以前に結婚式場運営のブライダル企業で働き、前職では人材紹介事業をやっていたので、ブライダル業界×人材紹介事業、というこれまでの経験とノウハウをそのまま活かせることも理由の1つ。あと、創業からこれまで書いてきたブログとかもウェブ集客に活かせますし。

③ビジネスモデル的にキャッシュの周りが早いから
すでに市場ができているので「市場を創造する」のではなく「市場に入っていく」というスタートになり、かつ初期コストがほとんどかからないビジネスモデルなので、今の資本力でも戦えると踏んだこと

企業側、求職者側の両方にどのようなニーズがあるのかは始めてみないとわからない部分はあるものの、これから会社として必要な事業であり、かつ自社のノウハウを活かせるフィールドであること、というのが理由です。


何で人材紹介事業をしたの(マーケット的理由)?

マーケット的な理由も同じく3点。

①一定の市場規模があること
ブライダル業界従事者は定義にもよりますが約30万人いて、かつ一時期よりは減ったものの相対的には離職率が高い業界なので、転職支援サービスが成り立つ規模はあること。

②ブライダル業界が労働集約モデルであること
プランナーも他の職種もそうですが、今の結婚式を提供するためには人がいないと成り立ちません。なので、人が足りない=事業が成り立たない=人を調達しよう(採用、外部リソース活用問わず)、という構造になりやすいこと。

③市場シェアを持つ圧倒的強者が現時点でいないこと
医者や薬剤師、保育士、看護師のようにすでに超絶強いサービスが複数存在しているマーケットではないので、後発&ローリソースの弊社でもノウハウを駆使すれば入って行ける余地はあると考えていること。


何で人材紹介事業をしたの(ユーザー・クライアント的理由)?

ユーザー・クライアント的な理由もあります。

①求職者側の課題
これは肌感覚ベースの話ですが、コンサルでお世話になっている会社のドレス部門の偉い方と何気ない雑談をしていた時に、「ドレスの子が転職しようと思ったときにどこに相談したらいいかわからんって言ってた」と話していたのが印象的だったんですよね。それに、自分の知り合いでも転職はしたけどうまくいかなかった人もけっこう多い。あぁ、そういうところでも困っている人がいるんだな、と感じたのも1つの理由です。

②ブライダル企業の採用課題
いくつかの会社でコンサルをさせていただく採用に限らず人の問題で困っている会社は多いと感じています。リソースが足りない→未経験者を採用して育成するリソースがない→即戦力プランナーを採用したいが難しい→大手に(RやDなど)に頼るがフィーが高い…、このようなサイクルに陥ってしまっている。対ブライダル企業で高いレベルの数と質を担保できる人材紹介サービスのニーズが強いと感じています。

③他業界からのブライダル人材の評価の話
これはITベンチャーにいた時や外部の方とお話しする中で気づいたことですが、ブライダル業界出身者のパフォーマンスやスキルって、意外と他業界からの評価が高いんですよね。なので採用はされるし多いし転職者もけっこういるのですが、あまりの文化や環境の違いについていけず早期離職する人が多いのも事実。その点で、実際に自分がブライダル→IT業界を経験しているのでどういうことを意識したらよいか、気を付けたらよいかなどを支援することで求職者と採用企業お互いの機会損失を埋めていけたらいいなと考えています。


事業は立ち上げるけど実は怖いと思っていること

一方、現時点では見えていないネガティブな要素ももちろんあり、正直なところ恐れていることも3つあります。

1つ目は、ブライダル業界の採用に転職エージェントの需要があるかがわからないこと。私が以前働いていた会社では利用していたので使っている会社はあるとは思うものの、それが業界スタンダードなのか、意外と使っていないところが多いのか、ここは正直わかっていません。なので、これは営業を始めてから様子を見つつ、という感じで柔軟にサービスモデルを修正していく準備はしています。が、まったくアカウント開拓できなかったらどうしよ…と思っています。

2つ目は、伸びている市場とは言えないこと。新規事業立ち上げの鉄則とも言えるのが「これから伸びる市場で戦え」ということ。ブライダル業界従事者は、保育士や外国人労働者向けのサービスなどと異なり、かなりの確率で減っていくと思います。ので、立ち上がったはいいけど速攻で頭打ちになったらどうしよ…、と思っています。

3つ目は、プランナーなどの人員リソースの外注化の波がもうそこまで来ていること。マクロ環境的には働き方改革などに伴う副業解禁・推進、ブライダル業界内のミクロ環境的には新規や打合せプランナーは派遣や業務委託で巻かなく会社が増えてきています。ので、人は足りてないけど採用はしないよ、って言われると事業が成り立たないので、これもどうしよ…と思っています。

こういった懸念や不安はあるのですが、恐れているだけでは何も始まらないし、もうやると決めたのでやります。

ただ、こういったリスクが存在することは認識しておき、サービスモデルの拡充や変更、撤退の判断基準はある程度目安をつけておき、スピード感のある意思決定はできる状態にしておこうと思ってます。


将来的にはどうなる予定?

事業としては冷静に・合理的に考えて運営していくものの、サービスとしては「ブライダル業界で働く人のよりどころ*1」こんな存在になれたらいいなと思っています。このプロダクトビジョンを体現すべく、きちんとした事業運営をしていきます。

とはいえ、今回の人材紹介事業立ち上げもその先の業界発展に向けた大きな事業構想の一部なので、どちらかと言えば「人材紹介業でバリバリ稼いでやるゼ」的なテンションではなく、この事業をきっかけにいろいろと方や会社とつながりを持てたらいいなと思っています。

構想の話は長くなるのでまた今度。


お願い

①ブライダル業界への転職を検討されている方
こちらからご相談ください!

②採用にお困りのブライダル事業者の方
こちらからご連絡ください!ご提案に伺います。

③いつも応援してくださる方
本当にありがとうございます!
質の高いサービスを幅広く提供していくためには、現状リソースが全く足りておりませんので、協力してもらえると泣いて喜びます。なんか手伝ってあげるよー、という心優しき方は連絡ください。ご飯おごりに行きます。


Special Thanks!

このnoteを読んでくれているかわかりませんが、ここまでの事業立ち上げ準備にご協力いただいた、
・Salesforceの鬼さん
・人材紹介の鬼さん
・関西の女神さん
・下ネタ好きのIT部長さん
・ブライダル→人材の黄金ルートで活躍するスーパー営業マンさん
・ナルトさん
・餃子とビールを愛する元デザイナーさん
・スター営業から華麗に転身したデジタルマーケターさん
・他にもいっぱい協力してくれた皆様
本当にありがとうございました。

次、noteでこの話題を書くときは「順調ですー」っていう報告をしたいので、これからもよろしくお願いします。


*1 このフレーズはferretの「マーケターのよりどころ」をモロに参考にしています。むしろパクッてます、すみません。


おわり。

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