プラネタリウム施設をめぐって

最近、私たちのプラネタリウムの立ち位置について思索する事が多くあります。これまで、自分でできるだけ理想に近いものを目指して研究開発し、そしてそれを上映してきました。けれど他の施設をつぶさに研究するということはあまり積極的にはしてこなかったように思います。なので、時には見てみようと思い立ったのです。訪問したのは、大阪市立科学館、四日市市博物館、そして道の駅、富士川楽座のわいわい劇場でした。伊丹空港で撮影の仕事があり、横浜から車で向かったのですがその前後で訪問しやすい位置にあったこと、また最近リニューアルされて機材が新しく、各社、各館の最新動向を見るにはちょうど良いと考えたからです。また、プラネタリウムをほとんど見たことがないという新任のスタッフもいたので、彼にもフレッシュな立場で見せて、どんな感想を持つか聞いてみたいというのもありました。

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