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ローカルに着地して思う3つの悩み

宮古島日記、今回は「悩み」について書こうと思います。

住む場所がない・・

まずは「住むところ」についてです。
以前のnoteでも書いたのですが、宮古島は今バブルなので、少し他の土地とは状況が異なるのかもしれません。

バブルの続報もよくメディアに上がってきています。

現状、宮古島で物件を探すとワンルーム10万!の状況です。笑えません。。
安部はなんとか3月末に素敵な家を見つけることができました。ほっ・・。
(ぜひ、宮古島にお越しの際は我が家にも遊びに来てください。)

そんな特殊事情は抜きにすると、島特有の家に関する慣習があります。
それが「仏壇」です。
都内ではほとんど見かけませんが、まだまだ島ではご先祖様が帰ってくる場所として、おじい、おばあの家には置いてあるそうです。
その仏壇を守る必要があり、空き家風の1軒家でも人が住むことができない家があったりします。
それが理由で貸せない家も多数存在しています。。

今でも神事を大切にする島人ならではの不動産事情もあり、住むところがほとんどない宮古島です。。

島の人が守るもの、守っていかなくてはならないもの

2つ目は「守るもの」についてです。
島には神事をはじめとして、古来より自然からの恩恵により「生かされている」という考え方が浸透しています。
だからこそ、モヤイやオトーリといった人の繋がりを大切にする土壌もあります。
(モヤイやオトーリについては以下参照。)

なので、バブルを契機として起こっている様々な出来事に「島を守る」観点を持ちながら相対していく必要があると感じています。

この記事にもありますが、島を理解してない(しようとしない?)ことによって元々の慣習や自然が壊されていく可能性もあります。

RuGuは4月1日にグランドオープンを迎え、少しづつではありますが、島内でも認知いただくようになって来ました。

その結果、来間島という「すでにあるものがコンテンツ」の現状や、自然と共存した宿泊施設の在り方、みたいなものに共感いただき、徐々に人も集まって来て頂けるようになりました。

あとはどう迫り来る現状に手を打っていくか。

島に着地したことによって、今までなかった自然との共存、人間が生きる意味、みたいなものが「日常の手触り感」を持って意識できるようになって来ました。


そんな感覚を生かして、ありのままの自然にありのままの姿で人が過ごせるような施設を目指していきたいと思います。

人・自然・神との繋がり

守るものにも通じますが、島は人・自然・神との距離が近いのも特徴です。

RuGuが位置する来間島には憲法があって、以下のような看板があります。

・屋敷内にはハイビスカスやブーゲンビリアを植える
・ゴミは島民、観光客ともに残さない

自然を大切にし、美しく保つための努力は島民だけでは成り立たないのも事実です。

そのために島にある様々な問題にも対応していく必要があります。

以前書いた、宮古馬や漂着ごみなど、一筋縄ではいかない問題もたくさんあります。

そのベースにあるのは人・自然・神との繋がりで、先日もRuGu至近の長崎浜では、「神が帰ってくる儀式」を行なっていました。

こういった神事はネットで調べても出てくるものでもなく、島人に古くから伝承されている取り組みです。
(それこそ、ローカルに着地してみるまで分かりませんでした。)

そのような儀式やベースに流れる「感覚」のようなものを理解する事。
これがなかなか難しい。

島で暮らすという事

最近、もっと宮古島を盛り上げたい!と島に戻ってくる若者も増えて来ているようで、そういった人たちがRuGuに興味を持ってくれて、新しい取り組みもできそうな流れになって来ました。

「住む場所(バブル問題)」や「守っていかなくてはならないもの」、「繋がり」といった悩みはつきませんが、より感覚は研ぎ澄まされていっているような気がします。

15年間のサラリーマン生活を経て、事業や組織みたいな事にこれまではたくさん携わって来ましたが、自分をアップデートしてもうちょっと大きな視野で物事に関わるタイミングに来ているなと個人的には感じています。

毎日青い海を見つつ通勤できる、ベーシックストレスが皆無な場所に来ているので、視野広げて様々な事に取り組んでいきたいと思います!

次回は、本当に視野を広げて、「SDGs視点で見た南の島」を書いていきます!

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