菊姫

 武田信玄娘。母は側室 油川氏。末娘の六女とも、五おんなとも。松姫とは同じ生母ながら、どっちが上かはっきりしない。大儀院。
 
 上杉景勝正室。はじめは長島、一向宗の巖証寺の僧侶と婚約してたらしい。

 上杉家にて御館の乱が勃発し、甲相同盟から、上杉景虎について出兵した勝頼が、同盟を破棄して、景勝につき。甲越同盟を組んだ。その際の同盟の証として菊姫路が景勝に嫁いだ。

 その後、豊臣秀吉の天下において妻子を人質として上洛させる政策のもと、景勝は菊姫を上洛させた。
 そして、家臣直江兼続の妻 お船の方を伴い、伏見の上杉屋敷で過ごした。
 慶長九年二月、伏見屋敷で没した。
 二人の間には子はなかった。その後、側室 四辻氏を生母とする定勝が跡を継ぐこととなる。菊姫は四辻氏の懐妊に嫉妬したという伝説もある。

 墓所は妙心寺内の亀仙庵、後に瑞隣院に合併される。
そして、米沢の林泉寺にある。


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