小早川秀秋

　木下家定五男。母は雲照院。辰之助→秀俊→秀秋→秀詮

　叔母　高台院に子が居ないことで、豊臣秀吉、高台院夫妻の養子に。実の甥ゆえ。甘やかし過ぎたのか、高台院も手を焼く、その際には秀吉が高台院をたしなめたという。

　豊臣家の一員として育つ。菩提寺が日蓮宗のこともあり。義理伯母　瑞龍院日秀との結びつきを感じる。もしかしたら、三好吉房、瑞龍院夫妻の三男　秀保と共に育つたのかも知れない。
　秀吉の後継者としては秀次が継ぐこととなり、秀秋を養子に出そうと画策される。そこで、毛利家を目につけたのだが、毛利一族　小早川隆景が他家の者が継ぐのを嫌い、自身の養子を申し出て認められ、秀秋を養子とする。
　そして、秀秋は小早川を継ぐ。
　その後、朝鮮出兵、秀吉の死、伏見攻めの後、関ヶ原。戦いをむかえる。
　関ヶ原の戦いでは西軍から東軍に寝返り、東軍　家康勝利のきっかけをつくる。従来では高台院の指示とも云われていたが現在では否定されている。家老　平岡と東軍　黒田長政との間に取引があったらしい。
　ともかくも裏切りものの汚名を着ることで精神的負担を負い、アルコール中毒になった末に亡くなった。
　墓所は岡山　瑞雲寺と京都　本圀寺瑞雲院。木像も残る。肖像画が高台寺と瑞雲寺に。