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月夜のディナーが地域を動かす_02/06

前例が少ない取り組み?

「月夜のディナー」と検索すると数えられる程度の結果が見つかったが、僻地での取り組みは限りなくゼロに近い印象を受けた。聞いたことはあるけど、実績としてオンライン上では見つけることができなかった。これは可能性があると思い、本腰入れて動くことにした。
これだけイベントや取り組みが溢れた中で、より希少性や競合性の少ない取り組みとして動くことは日頃の基本として仕事をしている。
月夜の月明かりで食事をする、というのは大前提だが、そこには見たことがなかったり、懐かしかったり、珍しい食事体験ができるとより印象は強くなる。
ただ、人を動かすには1つの動機だけでは動かない。必ず2つ以上の動機や目的があるはずだ。例えば車を運転して、産直市場で採れたての野菜や果物を買おうとする、それが一つ目の目的。でも車で行くには少し面倒だったりする。けど、現地の美味しいグルメをランチ食べたいという2つ目の目的があればどうだろう。目的意識が強くなり、実現性が高くなったことはないだろうか。
今回で言うと、青森県三戸町に古くからあり、伝統食とそれを食するための場所、180度広がる広大な風景だった。加えて作り手は農家だったので、その畑の横で月夜のディナーを行う。なんなら農作物を収穫する体験付きだ。
更にまだある。今回協力してくれた農家さんが住む古民家で泊まる、ということだ。家には多少の手入れはあるものの、現代の利便性の高すぎる住まいではなく、昔ながらの佇まいが残された住まいになっている。

雑魚寝すると30人は入れる広さ

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