自#260「オヤジたちが巣ごもりして、フェンダー(ストラトorテレキャス)を買って、弾きまくっているなんて、絶対嘘。オヤジたちは、蕎麦を打ったり、時刻表を見たり、週刊現代、週刊ポストの袋とじを丁寧に切ったり、ネットで成りすましたりしてるとかって、やっぱり偏見?」

「たかやん自由ノート260」

「2020年コロナ禍ヒット総ざらい」と云う記事を週刊プレイボーイで、読みました。今年の最大のヒット作品は、やはり「鬼滅の刃」。「ワンピース」や「キングダム」のように、はてしなく続いて行くのかと、一部、期待もされていたと思いますが、今年の5月、無事、鬼舞辻無惨(ラスボス)を倒して、完了しました。コロナとの闘いに、最終的に打ち勝つと云う深読みがあっての大ヒットなのかどうかは判りませんが、禰豆子が銜(くわ)えている竹は、明らかに飛沫防止に役立っていると、アピールしたってとこは、a little、あるかもです。鬼滅の刃の図柄を使った、缶コーヒーは売れまくりましたし、ゲーセンのクレーンゲームには、鬼滅のキャラが、寝そべってたりします。炭治郎、禰豆子、善逸、伊之助、煉獄などなど。今も増え続けているので、柱キャラは、全員、登場するでしょうし、もしかしたら、鬼舞辻無惨をはじめ、上弦のキャラも勢揃いするってことになるのかもしれません。ディズニーは、スターウォーズのダースベーダーだって、可愛いキャラにして、グッズで売りまくりました。鬼舞辻無惨が、可愛い系のキャラになっちゃっても、全然、構わないと思います。儲けるためでしたら、何でもありです。鬼滅の刃は、映画の興行収入の方も、近々、ジブリの「千と千尋の神隠し」を抜いて、No1になります。鬼滅の刃の映画は、入館者にサービスする全プレの景品の種類を、時期によってchangeしてリピーターを集めているんです。「てめぇら、やりかた汚ねぇーだろう」などと云ったクレームは、ジブリは紳士ですからつけないと思います。
 禰豆子が銜えている竹が、ちくわみたいだから、ちくわが売れたって説もあります。で、カニカマも伸びています。買っているのは、シニアの男性。タンパク質を摂取して、筋肉を保つためらしく、業界では筋活需要と呼んでいるそうです。コンビニには、プロティンとかも置いていますし、手軽にタンパク質を摂取して、人生百年時代を迎え撃つみたいなノリなのかもしれません。
 人生百年時代に備えるためには、免疫力を高めなければいけません。コロナ対策の基本は、やはり免疫力の向上です。免疫力の向上には、納豆、ヨーグルト、キムチなどと云った発酵食品が、役立つと云うことで(どういう根拠なのか判りませんが)こう言った商品が確実に品薄になっていると、女房から聞きました。人生百年時代とも、コロナ禍とも、無関係に、ヨーグルトと納豆は、私は昔から食べています。納豆は、タンパク質を摂取するためで、納豆と豆腐は、ベジタリアンにとっては不可欠の食品です(タンパク質を摂取しないと必須アミノ酸が体内で形成されません)。ヨーグルは、まあ何となく、結構、昔から食べています。もちろん、無糖ヨーグルト。小岩井が一番美味ですが、値段が高いので、ヤツレンの「毎日直営酪農ヨーグルト」をchiceしています。キムチとは縁がありません。ベジタリアンは、基本、刺激物は食べません。
 コロナ禍で、宅飲みがトレンドになったので、缶チューハイなどが、売れに売れたそうです。ちゃちゃっと酔うには、便利なアルコールだと思います。酒税法が改正されて、ビールの値段は多少下がったんですが、ビールはさほど伸びてません。糖質が高いですし、それに、ビールは何か、インスタにアップしても、映(ば)えない感じがします。
 ヒットしたとかと云う以前に、生活必需品だったのは、マスク、殺菌消毒剤、除菌シート、ハンドソープなどなど。もっとも、マスクは、一時期、まったく手に入りませんでした。4月に今の学校に通うようになって、最初の業務は、マスクを自作するためのキッチンペーパー、机やドアノブを拭くためのマイペット、殺菌消毒剤、ハンドソープなどを、買い出しに行く仕事でした。駅周辺のスーパーやドラッグストアーなど、いくつか回りました。今は、どの商品も、豊富に出回っていますが、あの頃の品薄と、高価なマスクは、誰かが儲けるために、作為的にどこかにstockしていたとしか思えません。まあ、人の弱みにつけ込んで儲けるのが、ビジネスのひとつの基本っちゃ、基本なのかもしれません。
 コンドームや栄養ドリンクの売り上げは低調だったようです。男女のリアルの出会いは、少なかったでしょうし、まあ、積極的にsexしたいと云う気持にも、多分(一部の性欲の強い方を除いて)ならなかったんだろうと云う気がします。栄養ドリンクは、オフィスでばりばり仕事をしている時に飲めばサマになりますが、自宅のリモート会議中に、ユンケルを一気して「おっしゃー、次のプレゼン、行っちゃるけん」と、テンションmaxで、パワフルに叫ぶとかって、何か違う感じがします。
 咳止め薬とかも、全然、売れなかったそうです。とにかく、風邪もインフルエンザも激減しています。私は、36年間、学校現場で仕事をして来ましたが、外面的に見て、今年の生徒が、一番、健康的です。3年の女子などは、メンタルな悩みを抱えているのかもしれませんが、明らかに風邪気味で熱があるとか、あるいは腹痛でトイレや保健室に行く生徒は、皆無でした。コロナ禍と云う大きな災いが襲って来て、ちっちゃな災いは、ふっ飛んだみたいなとこも、きっとあります。何より、マスクと手洗いが、風邪やインフルエンザ予防のために、大きく貢献しています。
 集まれ動物の森とか、フォートナイトの大ヒットのお陰で、任天堂スイッチなどは、常に品薄だったと推定できます。あと、ネットフリックスやアマゾンプライムと云ったサブスクの加入者も、激増した筈です。コロナ禍は、オンライン化のレベルを、一気に引き上げました。
 大学の授業は、基本、オンライン。オンラインに味をしめまくって、小中高は、6月から対面の授業を実施しているのに、12月末の現在でも、大学の対面授業率は、3割くらいです。文科省から対面授業をもっと増やすようにと、指導されている筈です。大学は、コロナ禍を理由に、対面の授業をやろうとはしてないんですが、大学入試は、予定通り、すべて実施するつもりです。入試は、ビジネスです。一回あたり3万5千円も徴集するとかって、どんだけぼったくりのビジネスなんだと、普通に思います。模試は、10分の1くらいの値段です。つまり、大学にとって、10分の1くらいが必要経費で、あとの10分9は、収益金してstockされます。オンライン化によって、大学が学生に供給するサービスは、明らかに低下しています。サービスが低下すれば、金額は下がる筈です(これが経済の法則です)。が、授業料は、1円も減額されてません。オンライン化が学習のメインになるのであれば、もう大学は必要ないかなと云う気がします。英語ができれば、世界中のすぐれた先生の講義を聞くことが、可能な時代です。自粛期間中に、営業をしていたパチンコ店は、さらしものになりました。文科省は、対面授業率の低い大学を、さらしものにすべきです。パチンコ店や、キャバクラ、ホストクラブは、さらしてもいいけど、大学はNGとかって、理屈は通用しないと思います。
 家で飲んで、家で食べるので、炊飯器とかも売れました。味はそのままで、糖質を大幅にcutして、ふっくらと炊き上げるみたいな炊飯器が推奨されています。鬼滅の刃が、これだけ大ヒットしたのに、かまどとかは、出回ってません。かまどを商品化することは、象印とか、タイガーとかアイリスオーヤマと云った有名企業が、本気で取り組めば、可能だろうと思います。キャンプに行けば、飯盒炊さんで、ご飯を作ります。はじめちょろちょろ、中ぱっぱみたいなテクニックは、ITにお任せして、斜陽転身、陽華突、幻日紅(どれも意味は判りませんが)と云った風なネーミングで売り出せば、鬼滅の刃の熱狂的なファンには、アピールできます(もっとも、鬼滅の刃は、所詮、一過性のブームに過ぎないんじゃないかと云う懸念はあります)。
 コロナ禍で、楽器習得需要が高まり、オヤジたちが、フェンダー(ストラトorテレキャス)を買って、巣ごもり期間中に、楽器練習をしたとかと書いてあるんですが、まったく信じられません。フェンダーもレスポールも、まあ、もっと広くロック音楽も、今や絶滅危惧種だと、私は冷静に判断しています。

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