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ダウ理論の矛盾から生まれた次点トレード理論とは何だったのか?

■ お知らせ ■

■ はじめの一歩 ■

あなたがもし有名ダウ理論やエリオット波動論を含むいくつかの既存理論を学んでいる、若しくは一通り学び終えた方であるとしたら「今」立ち止まり考える事とはなんだろうか?短い本投稿を通して考える機会として頂けたら幸いです。

■ 次点トレード理論のはじまり ■

私が過去に考案した次点トレード理論とは基点1波を仕分け次点からのエントリーをマルチタイムフレーム分析により一方通行フローに従って処理する理論。

この理論のはじまりは何だったのか?それはダウ理論やエリオット波動論が抱える極々シンプルな一つの【矛盾】がもたらす致命的な問題点が始まりでした。

投資に取り組もうと考えた時、当然私にも最初の一歩がありました。まず何から取り組んだかと言えば言語と用語を学ぶ事から始めました。例えば理論や星の数程ある情報についてそれが「正しいか否か」を知るためにはそこに書かれている事を正確に読み取り、理解する必要があります。

■ 一番最初に学ぶべき事 ■

そのためにはまず言語となるような基礎知識や用語を知るべきと考えたからです。昨今では「有料は悪、無料は正義」というような意味の無い価値判断だけで情報の海を渡ろうという方も非常に多く見られますが、唯一の判断材料が有料か否かではあまりに無防備。批判するにも肯定するにも理由や矛盾を説明できいないのならそれは単に決めつけに過ぎない。

話が逸れましたがそういった事のないようにまずは言語用語に基礎知識と考えた訳です。一通りの用語や仕組みを理解した所で最初に触れたのがグランビルの法則やダウ理論でした。

■ ダウ理論 ■

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みなさんダウ理論と聞くとどのようなイメージを持つでしょうか?投資の世界においては超・有名理論ですね。トレンドの定義だけは知っているという人は多くいると思いますが果たしてどのくらいの人がすべてを理解しているのでしょうか。

そして恐らくですがすべて理解できた時、ある致命的な矛盾や問題について対峙する事になり最初の決断を迫られると思います。

ダウ理論は信用に値しない理論であり手放す。若しくはその問題には見て見ぬフリをして実践を試みる。或いは「もし」その問題を解決出来たとしたらダウ理論は機能するのかどうかと試みる。私の二歩目は三つ目の選択でした。

■ ダウ理論の問題点とは? ■

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今後、この問題だけに絞った投稿もあるので今回はざっくりと触れますがある理論やツールを学び言及していく過程の中で考えなければいけない事の一つに「誰」が「何の目的」のために「どのように」作ったのかを知らなければ正しく使う事が出来いないと思います。

これをダウ理論に当てはめた時、「誰」「目的」まではすぐに調べる事が出来るでしょう。しかし「どのように」作ったのか考えた時、その答えがどこにも明確な定義を持って存在していない事に気づくはずです。

ダウ理論に関連した書籍はそれ程多くありませんが手に入る範囲で古いモノからすべて目を通しました。しかしすべてはすでに「ダウ理論」という物が存在しているという前提から説明がなされており、どのように作られたのかは書いていないのです。

或いはダウさん自身には定義が存在したのかもしれませんが世には出なかったのかもしれません。ダウ理論それ自体、ご本人がまとめた理論では無いのですからその可能性は否定出来ません。しかし確認しようも無いこの議論は意味をなさないでしょう。

■ 卵が先かひよこが先か ■

つまりダウさんはチャート上にトレンドを認識した上で明らかな一定の傾向や特徴を見てそれを理論体系化したはずです。ではそのトレンド自体はどのよう認識したのでしょうか?トレンドを構成するスイング波1辺はどのように認識していたのでしょうか?

まずそれらに明確な定義と基準が存在しないのなら観測基準も一定ではない。であるならばダウさんはチャートをただ「見たいように見ていただけ」であり、その結果をダウ理論としてまとめていたのだとしたら、それは信用に値する理論でしょうか?

これはエリオット波動論にも言えますしサイクル理論にも言えます。なぜ人によってチャートに見る波が違うのでしょうか?練習が必要なのでしょうか?そもそも論に立ち返った時、まず全員が同じ波が見れなければ観測基準から破綻している訳で「ダウ理論」それ自体が生まれるはずもなかった訳です。

この致命的な問題には誰も触れずになぜか一般常識、二代巨頭としてダウ理論・エリオット波動論が存在している訳です。

■ 次点トレード理論 ■

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この問題点に疑問を感じ、最小単位まで割り切れる理論を作ろうと思ったのが次点トレードの始まりです。理論を小さく小さく割っていった時、最後に残るのは明確な観測基準、トレンドありきの理論であればつまり波1辺の定義から「はじまる」「はじまれる」理論を作ろうと。

波一辺に言及するには当然波一辺の両端である高値・安値に言及する必要があります。そこに定義がないのなら観測基準は一定とはならず、そこに傾き・優位性があるかも検証不可能である。

その上で基点1波を4パターンに分類し、それぞれ左スイング1波に対しての「値の範囲(戻りの範囲)」の中で次点形成をまって3波を取るといった理論であったのが次点トレード理論です。

次点(2波・修正波)の形成を待ってとなにげなく書きましたがこの形成自体も定義がなければいつ戻りが「生まれた」のかわからない訳ですね。なんとなく戻してきたから入ろう…では一貫性等皆無な行き当たりばったりのトレード若しくは感覚トレードと変わらない訳です。

またこのように生まれた理論の場合、基本的にすべてがフロー化出来る事になります。事実私の次点トレードの受講生にはフローチャートを作成して頂いていました。フロー化出来るという事はそこには順序があり縦軸どの地点においても「答え」が唯一の形で出せる理論であるという事です。

■ まとめ ■

次点トレードが生まれた経緯を通して基礎知識に散見される矛盾や問題点をスタート地点にしてみるというアプローチについて紹介させて頂きました。

自分が扱う情報・理論・手法について解説が出来るのか?解説の中に矛盾は無いのか?漠然と横たわる「常識」に思考を停めてしまえば理論を利用しているのではなく理論に使われる立場となってしまいます。

それは有名だから「正しい」と考えるのはとても問題があるでしょう。常識とは大多数の人々の物です。では投資の世界で生き残れる人々は「大多数」の側でしょうか?誰もが最初に学ぶ知識はその後に向き合うべき問題を選別するための機会でありゴールではありません。

考える事をやめた者から「大多数」の側へ仕分けられていく、と私は思います。それではまた。高 山

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