見出し画像

【FX】相場の模倣性を利用したK-lineに言及し次点トレード理論を再構成した理由と解説。【前編】

◆ 次点トレード理論とは ◆


◆ 相場の模倣性を利用したK-lineとは ◆


◆ 本日のテーマ ◆

- K-lineを中心に次点トレードを再構成 -


■ 以前の次点トレード理論について ■

画像2

私が2020年初頭まで五年程個人指導していた独自理論、次点トレード理論。これは厳密なトレンドの定義と再現性・フロー化が完了した循環理論でした。基点1波を4パターンに仕分けし、各パターンに対する戻り形成を戻りの範囲内で待ち、波に乗るマルチタイムフレームの論理的投資理論。

今回紹介していく新しい次点トレード理論→『Kライン理論』と比較していく上で特に比較すべき点に絞ってその違いを説明していこうと思います。


■ 恣意的な多重フレーム構造 ■

画像3

これはトレンドを前提にしたすべての理論に言える問題ですが、例えば私の理論のようにトレンドの定義が厳密にあり、尚且つチャート上に誰もが同じ波・トレンドを描け認識出来るルールが存在する場合に必ずそのトレンドを構成する【最小単位】が存在するはずです。

それ以下には割り切れないトレンド、つまりその波1辺を構成するのは認識出来る最小の波という事です。無論、これが無ければ波は描けず、トレンドは認識出来ません。

画像4

そしてその場合、下限は有限という事になりますが上限に関しては恣意的な判断を求められます。例えば階層1の「トレンド」を統合すれば階層2の「波」1辺が認識出来ますし、階層2の「トレンド」を統合すれば階層3の「波」1辺が認識出来ますが、この上限に関してはいくらでも統合出来る以上は上限無限であるため統合した波からなるトレンドを何フレーム見ていくかは観測者次第という事になります。

私の次点トレードの場合には統計的根拠から一つの時間足に対して上限3フレームを上限に設けておりましたがその構造に対して絶対的な上限という訳では当然無く、恣意的な要素を完全除外という訳にはいきません。

これは再現性に問題のあるダウ理論・エリオット波動論を机上で展開した上でも起こる問題ではあるでしょう。

画像5

この点に関して私が先出し配信時に行っている予測計算から得たいくつかの見解をフィードバックさせる事で解決を図りました。


■ 短期予測と長期予測 ■

まず考えて頂きたい事は短期予測と長期予測どちらが容易であるかという事です。あらゆるもので例える事が出来るでしょう。わかりやすい所で言うと天気予報でしょうか。

複雑な予測過程を知らずとも明日の天気と一週間後の天気、一週間後の天気と一ヶ月後の天気、一ヶ月後の天気と一年後の天気。当たる確率は徐々に減少していくだろう事は直感的に理解出来ると思います。

基本的に予測精度という物は短期であればある程、正確性が上がります。長期になればなる程、その予測過程の中に含まれる因果関係が増加すると考えられますので当然と言えば当然です。


画像6

さて、これをトレンドの存在を前提とした多重フレーム構造のチャートに置き換えて考えていくとどうなるでしょうか?

トレンドは値と時間で構成されている訳ですから認識するフレーム構造の上限が大きくなればなるほど認識される期間もまた自然と長大になって行くはずです。長大になると何が起きるのか?

先程の予測を例に話すのであればそのトレンドの精細さや精度が低下して行きます。逆にそのトレンドの最小単位に向かう程、その認識期間は短くなり精度・精細さは増加して行きます。

当たり前と言えば当たり前ですが、私が予測的見地からアプローチをかけて計算・先出配信している際に用いている計算期間は極短期間です。そもそもの前提が「相場は期間毎に基準生成し、基準毎に消費・更新されている」という前提の元に辿りついた【結果】から論理的投投資理論で用いるトレンドの定義について改めて考える時、これが当てはまるのではと考えた訳です。


■ 逆説的に証明する術が必要である ■

画像7

今、お話してきた事も証明出来なければ実際の所、机上の空論で終わりになってしまいます。ですが幸いにも私にはそれを確かめる術があります。それは何か?例えば「その」トレンドの定義・描写ルールが正しくなければ機能するはずのないライン等があれば、逆説的にそれを証明する事が出来ます。


そのラインが「 K-line 」です。


ここからは私の考案した「相場の模倣性を利用したK-line」に関する投稿を見た事がある人を前提にお話を進めて参ります。

ご存知の通り、私が考案したK-lineは相場の模倣性をトレンド情報に求め、それをこれから生成されるトレンドに対して先回りし当てはめるトレンドラインの一種になります。一言で言うと以下のような前提を持ったラインです。


トレンドラインはそのトレンドが
『生まれる前』から決まっている


簡単に言えば、直近最寄りのトレンドの始点から終点(最安値/高値~最高値/安値のような単純な直線情報でなくなくそのトレンドが最後に担った値と期間を含んだ転換点までの位置情報)から得られる位置情報と角度を次のトレンドの「発生点」を始点に描く事で機能するラインという物です。

つまりこれも短期予測なのですね。基準は常に近しい所から得る。これは私たちが普段から自然と行っている事です。明日の天気を気にする時、一年前の天気は気にしないでしょう?常に基準は近しい所から。


■ 恣意的な多重フレームにk-lineを当てる ■

画像8

そのようなK-lineはトレンド情報を元にしている為、そのそもトレンドの定義自体が破綻・無意味な場合当然その優位性を示すような事はありません。が、実際の所次点トレード理論内におけるK-lineはあきらかな偏りを魅せてくれていました。

そして対象フレームが大きくなればなる程、その精度が低下していく様子も見てとれます。この点から上限無限の多重フレーム内で恣意的に上限を定める事に疑問を感じた訳です。


■ 恣意的で無いフレーム選択とは? ■

恣意的な選択を避けたいのであればその真逆の選択理由を求めなければなりません。今、ここまで見てきた事を一旦まとめてみると…

・トレンド統合上限無限問題

・長大期間から得る認知は正確性が低下

・短期予測・短期間認知に収めたい

・認知に必要なトレンドの定義の精度

・k-lineによって証明

・短期→長期精度低下の相関も見られる

・では基準フレームをどう定める?


■ 今回のまとめ ■

画像9

非常に長くなってしまいましたので後半は次回に。

次回では「最小単位の設定」と恣意的でない「時間足の選択」、そしてなぜ「K-line」理論と名付けたのかについてさらに解説・言及を続けたいと思います。

次点トレード→K-line理論への進化は次点トレード理論の専業メンバー(次点トレード理論受講後専業トレーダーとして活動されており、私の研究成果を無償シェアする代わりにいつくかの検証作業を長らく手伝って頂いている方々)から今回は7名のお時間をお借りして約2ヶ月近く検証にかけた新理論です。トレンド認識の見直し、K-lineの特性と反映にさらなる言及。

次点トレード理論はダウ理論・エリオット波動論が抱える「矛盾」へのアンサー理論となりましたがこの新理論は次点トレード理論を通してさらなる言及に至れた理論となりました。

理論統合に至るまでの多くの協力に感謝しております。それではまた次回にお会いしましょう。高 山


▼ オススメ記事 ▼

■ twitterはこちら ■


■ 高山の小話 ■


画像1

答えの無い世界で何かを成したい

又は見つけたいと考える時、

一体何を道標にその道を歩けば良いのだろうか

私が知る限りもっとも効率的な答えは一つしか無い

常に「なぜ?」と問い続ける事

投資に関して言えば知っていて当たり前と

されている理論や知識に対して

「なぜ?」と投げかける

すると見えてくる矛盾や問題点があり

矛盾や問題点が答えの無い世界で

手始めの道標となり目指すべき道や

取り組むべき事柄が見えてくる

なぜなぜなぜと問い続け

いつかなぜでは割れない物に

たどり着けたならそれが恐らく

一つの論理的な「解答」の

到達点だと考える事が出来るだろう

と、私は思います。高 山

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?