八島国もの語り〜口上(終)
ここが終の住処と地を穿ち石を据えて基礎を伏せ建てた親柱よ仰ぐ空、小屋草葺きの板床に座を敷いて、あん、愛の褥に枕を添えて一期一会の泡沫のササの流れをすくい取りまた飲み干して上気に満ちて至福かな、君、いつの日までか息を継ぎその老後の道をまろび行くのか、あな、願わくは、日の本の八島の陸島海原を定住域となして風天に住所不定の風来にその日暮らしの楽天に終の住処をハスッパにお天気次第にままよと巡るは日常の旅路に果ての行倒れ無理は承知の土葬火葬水葬かいやいや鳥葬もあるのよ風葬なんてどうかし