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新型TCR

今年の3月頃に新型TCRが発表。今回初回注文をすることができ、早い段階でインプレッションできるので書き記そうと思います。
https://park-gotemba.shop/

まず旧型との比較。
旧型のフレーム重量は770gで新型は690g。フォークは差無し。
空力は、旧型の完成車と比べて-4w以上。
剛性は軽くなったのに1%程向上。
タイヤクリアランスが33mmまで拡張。
コラム規格がOD2(1-1/4)からOVER DRIVE AERO(1-1/2)に変更。

実走
ホイールはCADEX50ULTRAで走った。コンポはフルデュラエース。ステムは同時期に発表されたAERO LIGHT STEM。ハンドルはCONTACT SLR AERO(新型プロペルの)。

印象はまず走りの軽さが際立っている。振りは旧型より圧倒的に軽い。踏んだ分だけ進むのはもちろん、かなり進ませやすくなっており、走りが軽く感じることに繋がっている。
具体的に言うと、足が跳ね返される印象が少なくてスっと入力に繋がる。乗ればすぐ速いと分かるタイプのバイク。

平坦を走らせると空力の良さをしっかり感じた。正直感じれないと思っていたので驚いた。
シンプルに同じワットでスピードが速いのと、下りからの上り返しでも惰性でいける距離が伸びた。よりオールラウンドになった。

上りにも変化を感じれた。今までのTCRも上りはとても速い。剛性の高さを活かしてスイスイ上れる。そして今回はさらに進ませやすさと足への負担が少なくなったと感じた。足あたりは旧型よりも意外にも優しく感じる。それゆえ足が跳ね返される印象がない。
だが芯はしっかり固いので俊敏に進んでくれる。まとめると旧型の剛性を活かしつつ足あたりは優しくよりストレスなくペダリングできるため上りが速く感じる。

そして乗り心地についても今回初めて感じることが出来た。バイクの乗り心地に関しては正直今まで正確には感じれなかった。しかし新型TCRでは乗り心地の良さに気づけた。
触ればわかるほど新型のシートステーは柔らかい。また旧型のシートステー上部の埋め合わせが無くなり、理論的にもしなりやすくなっている。そしてISPもD型が採用され振動吸収性も向上。
ただ単純に、路面の悪い所を走れば分かった。
現代ではチューブレス化によりタイヤのしなやかさが乗り心地を決めると言っていい時代に、フレームを変えただけで乗り心地が分かるのは素晴らしいと思う。

そしてコラム径の変化による影響も分かった。
1-1/4に比べてやはり安定感は増した。別に1-1/4でも何も不満はないが、新型の1-1/2の方が安定していることは確か。より強固なものに支えられている感じがして良い。

まとめるとオールラウンド性にさらに磨きがかかったバイクになった。空力の良さは正確に感じられるし、より扱いやすくなった。重量もディープリムをはいても6.8kgに限りなく近い。
新型が発表される前のジェイコ・アルーラはほとんどPropelしか使われていなかったが、発表されて以降、続々と新型TCRを使う選手は増えている。それだけオールラウンド性能が向上したのだろう。

このバイクで既に2戦のレースを走っているが、本当に速いし乗っていて楽しい。修善寺の上りも速ければ群馬のスピードコースも速い。確実に大きな武器になっている。


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