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DURA-ACE C50

PARKサイクルライフではミズタニ自転車の商品を取り扱っているため、今回インプレッションをする関係でDURA-ACE C50を使った。

使用バイクはGIANT TCR SL0 DISCに、今回のホイール。タイヤはCADEX AERO RACE(25C)。リム外幅28mmなので、25Cタイヤをはかせるのが1番空力が良いと思う。重量は7kgジャストに抑えられた。

まず乗って感じたのは進ませやすさだった。今までたくさん50mmハイトのホイールをはいた経験があるが、トップクラスで進ませやすい。50mmハイトとなると、本来は高剛性や、力の跳ね返りの強さにより、進ませるのに少しコツが必要だったりするが、そんなことは何も要らないほど進ませやすい。

硬さは上の下~上の中と言ったところ。硬すぎて足が踏み負けることは無かった。硬さならもっと硬い50mm前後のホイールはある。

また上りでも予想を遥かに上回るフィーリングだった。公式重量で1460gほどに仕上げられたホイールは、今まで使っていたホイールと比べて少し重かった。よって失速感は否めないだろうと予想していたが、裏切られた。
とってもスムーズに登坂できた。重さを感じさせない。またここで進ませやすさを再確認出来た。失速感は一切なく、綺麗にホイールが回る。

下りは至って安定。ハブ内のノッチ数は50らしいが、とても静かかつ滑らか。ノッチの抵抗を全然感じない。ハンドリングも至って安定していて、狙ったコーナリングをしやすかった。
空転時のリアの回転時間は短めだが、走っていると滑らかに感じる。

平坦での走行感は抜群。駆かりがよく踏んだ分だけ気持ちよく進む。真円が綺麗に回っている感覚でとても気分が良い。だが足あたりは不思議と優しい。
アタックの際も反応がいい。どの地形でもアタック時の駆かりはとてもよかった。

これだけ全環境に強いのは、おそらくノッチ数50のかかりの良さと、絶妙な剛性感がマッチしているからだと感じる。これでリムやスポーク自体の剛性も強いと硬すぎて進ませにくくなると思う。

ちなみに今回はTCR ADVANCED SL につけて走った訳だが、このバイクとの組み合わせは超絶良かった。TCRの良さをさらに引き出してくれる感覚があり、さらに扱いやすくもしてくれている。
TCR ADVANCED SL は、フラグシップバイクの中でもトップクラスの硬さに分類されると思う。よって、硬いバイクとの組み合わせに対して、非常に相性が良いのかもしれない。硬いフレームのクセや反発を、C50が上手くアシストして中和してくれる感覚があった。

一言でまとめるとすると、バランスが最高に良い。弱点を探すのが難しい。足あたりは優しく、けれど駆かりはよく、進ませやすく、上りもこなすしハブも滑らか。全てが本当に高次元。これ1本で全ての地形をカバーできると言っても過言ではない。もっと軽くしたければレースで軽量タイヤを使えば良い。

さらに値段も破格である。291940円(税込)と、他のハイエンドホイールと比べて破格。全てを1本で解決したい、失敗したくない、といった方は自信を持ってオススメできるホイールだ。

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