命にかかわる医療デマ 渡るWebはデマばかり

2019年 12月14日 https://ncode.syosetu.com/n5072fx/

はじめに

 医療と食品、ダイエット(特に食べ物の種類や量)に関わることは、マジで命やQOL※に関わるので、自分や家族を大切にしたいなら、そのへんのTVや本やWebやママ友情報ではなく、情報の信頼性を確認しましょう。彼らは正しさより視聴率やPV、ウケを重視します。

 自分や家族の命やQOLを守るのは、自分しかいません。マスコミやメディアやママ友は責任取ってくれません。

 3年前、2016年に、医療デマ飛ばしてるWebメディアに厚生労働省がキレて話題になりました。その時、医療記事の信頼性の見分け方も話題になったので、知らない方はご一読を。

※QOL:生活の質。命はあっても、寝たきりとか食事制限とかで生活の質が下がるという考え。

本文

 普段は少々おかしなエッセイがあってもスルーするのですが、ちょっと見過ごせないネタがあったので、批判せざるを得ません。

 「実のところ風邪やインフルエンザにはうがいや手洗い、マスクはほとんど意味はないらしい」

 ”風邪などの予防にはうがい、手洗い、マスクというのが日本では常識っぽいのですが、実はこれらのことはほとんど意味がないらしいです。”

 ”まずインフルエンザは飛沫でない「空気感染」リスクもあることがアメリカのメリーランド大学の研究者たちが行った研究でわかっていまして、インフルエンザの感染者が咳やくしゃみをしての飛沫感染ではなく、その患者の吐く息を吸い込んだだけで「空気感染」が起こる可能性があると指摘されたのですね。”

 ”日本政府広報のインフルエンザ対策でも、すでにうがいは挙げられていません。”

 ”またインフルエンザワクチンにしては世界保健機関(WHO)のホームページを見ても、インフルエンザワクチンについて『感染予防の効果は期待できない』と認めています”

 とありますが、調べによると、「うがい」だけあっていて、手洗い、マスク、インフルエンザワクチンはあってません。


「メリーランド大学」「インフルエンザ」で検索して、信頼できるウラを取ります。
インフルエンザは呼吸するだけで感染する? (*1) CareNet 2018/02/02
CareNetは医師・医療従事者・医学生向けの情報サイトのようです。

 ”これまで、インフルエンザの主な感染経路は感染者のくしゃみや咳で飛び散ったウイルスを含むしぶきを吸い込むことで感染する「飛沫感染」か、ウイルスが付着したものを触ることで感染する「接触感染」のいずれかだと考えられていた。しかし、感染者が呼吸するだけでウイルスが周りに拡散し、同じ部屋にいる人に感染する「空気感染」も予想以上に起こりやすいことが新たな研究で示唆された。詳細は「Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS)」1月18日オンライン版に掲載された。
(略)
Milton氏は、今回の研究に関する同大学のプレスリリースで「咳やくしゃみをしなくても、インフルエンザ患者が呼吸するだけで周囲の空気にウイルスが放出されることが分かった。したがって、インフルエンザに感染した人が職場に現れた場合には、周囲への感染を防ぐため職場にとどまらせず、すぐに帰宅してもらうべきだ」と強調。”

 PNASがまっとうな論文誌かどうか調べます。「論文掲載された」という箔を付けるだけのために、自分でお金を払って載せるニセ論文誌があるからです。結果はOK(というか、その分野で著名な論文誌は何回か見れば覚える)。

 原著論文へのリンクもあり、abstract(要約)は見れます。英語ですが、googleやbingの翻訳で大意はわかります。
 ざっくりまとめると
 - 「接触感染」「飛沫感染(くしゃみ)」の研究はあるけど、「空気感染」は知られてないので調べてみた
 - 体重・咳の回数と関係があった
 - 症状が出て日が経つと減る
 - 前年と今年にインフルエンザワクチン接種を受けたことに明確に関連した
 - くしゃみや咳をしなくても広がる
 大きくニュースになったのは最後の部分だけです。
 たまたまですが、ワクチンの効果にも触れられています。

 この部分はOK。
 (普段はここまでせず、”医師・医療従事者・医学生向けの情報サイト”っぽいウラが取れたところで良しとしますが)


 厚生労働省の広報を見てみます。
 インフルエンザQ&A (*2)
”Q.9: インフルエンザにかからないためにはどうすればよいですか?
 インフルエンザを予防する有効な方法としては、以下が挙げられます。

 1) 流行前のワクチン接種
 インフルエンザワクチンは、感染後に発症する可能性を低減させる効果と、発症した場合の重症化防止に有効と報告されており、日本でもワクチン接種をする方が増加する傾向にあります。
【インフルエンザワクチンの接種について】を参照

 2) 外出後の手洗い等
 流水・石鹸による手洗いは手指など体についたインフルエンザウイルスを物理的に除去するために有効な方法であり、インフルエンザに限らず接触や飛沫感染などを感染経路とする感染症の対策の基本です。インフルエンザウイルスにはアルコール製剤による手指衛生も効果があります。

 Q.10: インフルエンザにかかったかもしれないのですが、どうすればよいのですか?
(1) 人混みや繁華街への外出を控え、無理をして学校や職場等に行かないようにしましょう。
(2) 咳やくしゃみ等の症状のある時は、家族や周りの方へうつさないように、飛沫感染対策としての咳エチケットを徹底しましょう。
 2. 咳やくしゃみが出るときはできるだけ不織布製マスクをすること。とっさの咳やくしゃみの際にマスクがない場合は、ティッシュや腕の内側などで口と鼻を覆い、顔を他の人に向けないこと”

 確かに「うがい」はあげられていませんが、「手洗い」「マスク」はあげられています。
 (数年前までは「咳エチケット」に「うがい」が含まれていたようです。)

「インフルエンザ ワクチン」の英語は「Influenza vaccine」のようです。このキーワードでWHOを検索してみます。
 インフルエンザに関するページ(*3) がヒットしました。これも翻訳してみます。

”Prevention
 The most effective way to prevent the disease is vaccination. Safe and effective vaccines are available and have been used for more than 60 years. Immunity from vaccination wanes over time so annual vaccination is recommended to protect against influenza. Injected inactivated influenza vaccines are most commonly used throughout the world.

 Among healthy adults, influenza vaccine provides protection, even when circulating viruses do not exactly match the vaccine viruses. However, among the elderly, influenza vaccination may be less effective in preventing illness but reduces severity of disease and incidence of complications and deaths. Vaccination is especially important for people at high risk of influenza complications, and for people who live with or care for the people at high risk.
(略)
Apart from vaccination and antiviral treatment, the public health management includes personal protective measures like:

- Regular hand washing with proper drying of the hands
- Good respiratory hygiene – covering mouth and nose when coughing or sneezing, using tissues and disposing of them correctly
- Early self-isolation of those feeling unwell, feverish and having other symptoms of influenza
- Avoiding close contact with sick people
- Avoiding touching one’s eyes, nose or mouth

予防
 病気を予防する最も効果的な方法は予防接種(vaccination)です。安全で効果的なワクチンが入手可能であり、60年以上使用されています。予防接種からの免疫は時間の経過とともに低下するため、インフルエンザから保護するために毎年の予防接種が推奨されます。注射された不活化インフルエンザワクチンは、世界中で最も一般的に使用されています。

 健康な成人では、インフルエンザワクチンは、流行しているウイルスがワクチンウイルスと完全に一致しない場合でも保護を提供します。しかし、高齢者の間では、インフルエンザの予防接種は病気の予防にはあまり効果的ではないかもしれませんが、病気の重症度と合併症や死亡の発生率は低下します。予防接種は、インフルエンザの合併症のリスクが高い人、およびリスクの高い人と一緒に住んでいるか、その人を介護している人にとって特に重要です。
(略)
 予防接種と抗ウイルス治療とは別に、公衆衛生管理には次のような個人保護対策が含まれます。

- 定期的な手洗いと適切な手の乾燥
- 良好な呼吸器衛生 – 咳やくしゃみの際に口と鼻を覆い(注:マスク?)、ティッシュを使い、正しく捨てる
- 気分が悪く、発熱し、インフルエンザのその他の症状がある人の早期の自己隔離
- 病気の人との密接な接触を避ける
- 目、鼻、口に触れないようにする”

 "vaccination" は、わざわざ太字になっています。また、WHOでは、「手洗い」が有効と言っています。

 ”世界保健機関(WHO)のホームページを見ても、インフルエンザワクチンについて『感染予防の効果は期待できない』と認めています”
 どこを見たのでしょうか?
 ”予防する最も効果的な方法は予防接種(vaccination)です。”
 と書いてありますが?
 もしかして、自分の主張に箔をつけるために、見もせずにもっともらしくWHOの名前を出しただけ? 他の話題のエッセイも同様?


 まとめると、「うがい」だけあっていて、手洗い、マスク、インフルエンザワクチンはあってません。


 ついでに、インフルエンザワクチンの誤解について述べているページがありました。ちょっと用語が難しいですが。

インフルエンザワクチンについて 国立感染症研究所 (*4)

”インフルエンザワクチンには、ハイリスク群がインフルエンザに罹患した場合に、肺炎等の重篤な合併症の出現や、入院、死亡などの危険性を軽減する効果が世界的にも広く認められています。世界保健機構(WHO)をはじめ世界各国がハイリスク群に対してワクチン接種を積極的に薦めている理由もここにあります。
(略)
 現行のインフルエンザワクチンは、ウイルスに対する感染防御や発症阻止の効果は完全ではありません。従ってワクチンを接種してもインフルエンザに罹患する場合があります。

 ここで注意すべきことは、一般にはインフルエンザと「かぜ」が区別されずに混同されていることです。(略)ほとんどの人は冬季には「かぜ」に罹患しますので、これらのインフルエンザウイルス以外の「かぜ」ウイルスの感染をうけて「かぜ」をひいた場合でも、「ワクチンを接種したのにかぜをひいてしまったので、ワクチンは効かない」との誤解が生じることとなります。

 インフルエンザワクチンの効果に関しては、(略)しばしば「有効率75%」などの言葉が使われていますが、これは、「ワクチン接種者100人のうち75人が発症しない」ということではなく、「ワクチン接種を受けずに発症した人の75%は、接種を受けていれば発症を免れた」ということを意味しています。このことが理解されていないことも、インフルエンザワクチンの効果に対する不信感を助長してきた一因であると考えられます。

 米国では毎年のようにワクチンの効果を調べて公表しています。これによりますと、ワクチン接種によって、65歳未満の健常者についてはインフルエンザの発症を70~90%減らすことができます。また、65歳以上の一般高齢者では肺炎やインフルエンザによる入院を30~70%減らすことが出来るとされています。老人施設の入居者については、インフルエンザの発症を30~40%、肺炎やインフルエンザによる入院を50~60%、死亡する危険を80%、それぞれ減少させることが出来るとされています。

 このように、インフルエンザワクチンの効果は100%ではありませんが、高齢者を中心としたハイリスク群において、肺炎などの合併症の発生や入院、死亡といった重篤な健康被害を明らかに減少させる効果が示されています。これはWHOをはじめ世界各国でも広く認められており、この事実に基づいてハイリスク群を主な対象としたワクチン接種が勧告され、その実施が積極的に進められています。”

 ワクチン接種しようがしまいが、ほとんどの場合、そもそもインフルエンザにかからないほうが多いかもしれません。しかしイザかかったとき、「ワクチン接種を受けずに発症した人の75%は、接種を受けていれば発症を免れた」ことになります。
 まあ、若く健康なら、今の医学なら、発症しても少々寝込むくらいですむかもしれません。しかし高齢者など(ハイリスク群)は「死亡する危険を80%(略)減少させることが出来るとされています」

 違う例に置き換えてみます。「自分は」今まで火事や交通事故にあったことがない。そんな起こらないことのために、保険に入って保険金を払うなど馬鹿らしい。
 そうでしょうか?

 医療と食品、ダイエット(特に食べ物の種類や量)に関わることは、マジで命やQOL※に関わるので、自分や家族を大切にしたいなら、そのへんのTVや本やWebやママ友情報ではなく、情報の信頼性を確認しましょう。彼らは正しさより視聴率やPV、ウケを重視します。
 他人の命とか正直どうでもいいけど、どうでもいい質問で時間とられて、超過勤務を強いられる医者が可哀そうなので。

※QOL:クオリティ・オブ・ライフ。生活の質。命は助かっても、手足が動かないとか、毎週透析に通うとか、食事制限とかがあると、QOLが下がると考えます。

 これらは、少しでも見込みがありそうなものは、しかるべき研究者が研究しています。でなれば、効果ナシと証明済みです。
 「大学教授が論文で認めた」とかもっともらしい説明してても、元の論文とほぼ無関係な捏造(ねつぞう)だったり、金で学位を売るニセ大学ディプロマミルの学位を買ったニセ教授が、前述の金で論文載せるニセ論文誌に載せた論文のことがあります。

 代替医療なども、大学病院の研究室とかでやってる場合があるので、上手くすれば実験に協力する名目で医療費が安く上がります。


 今から3年前、2016年に、医療デマ飛ばしてるWebメディアに厚生労働省がキレて話題になりました。その時、医療記事の信頼性の見分け方も話題になったので、知らない方はご一読を。

WELQ問題からネット上の医療情報はどう変わったのか 幻冬舎 ウェブマ (*5)

"素人による不正確な医療記事が粗製乱造されたWELQ問題
(略)
 サイトで大量に公開されていた記事のほとんどが、医療に関して素人のライターが書いたものだったのです。
 医療情報は人の命に関わります。その医療情報に対する不誠実なメディア運営は、大きな批判を浴びることとなり、ネットにある医療情報の信頼性を揺るがす一大事件となりました。
(略)
著者や監修者のプロフィールから信憑性を読み解く

 専門家であるならまだしも、医療知識のないユーザーは、情報の信憑性をどのようにして見極めれば良いのでしょうか。

 内容の真偽は難しいにしても、医師の見地の下、しっかりと作られた記事であるのかを見極めることはできます。まず大事なのは、記事の著者は誰なのかに注目することです。医師が書いているのか、ライターが書いているのか。ライターであるならば、医療知識はどれほどあり、その分野における実績はあるのかどうか。記事に著者プロフィールがあれば、それらを確認してみましょう。

 医師という肩書きがあればすべてを信頼していいわけではありません。その分野の専門でもない医師が記事を監修しているケースもあるからです。記事の内容が気になる際は、著者や監修者のプロフィールがどこまでたどれるかでその信頼性を確かめることができます。

インターネット上で禁止されている医療に関わる表記

 また、医師によって意見の割れる内容も存在するので、同じテーマの記事を見比べるだけでは判断が難しい部分もあります。しかし、見極めるためのポイントはあります。改正医療法により、(略)”


”内容の真偽は難しいにしても、医師《専門家》の見地の下、しっかりと作られた記事であるのかを見極めることはできます。まず大事なのは、記事の著者は誰なのかに注目することです。医師《専門家》が書いているのか、ライター《記者》が書いているのか。ライター《記者》であるならば、医療《専門》知識はどれほどあり、その分野における実績はあるのかどうか。記事に著者プロフィールがあれば、それらを確認してみましょう。

 医師《専門家》という肩書きがあればすべてを信頼していいわけではありません。その分野の専門でもない医師《自称専門家》が記事を監修しているケースもあるからです。”

 これは医療に限らず、科学ネタ、歴史ネタ、文学ネタ、経済ネタ、ITネタ、いろいろな分野に応用できる見極め方だと思います。TVや新聞もあてになりません。Webメディアはもっとあてになりません。(記名記事なら、記者/ライター単位であてにできる方はいます)


 ここに書いてあるように、医師かどうか定かでない匿名人物が書いたこのクソエッセイなど信頼せず、出典が信頼性のある記事か、各自判断してください。私は読者の命に責任を持ちません。
 自分や家族の命やQOLを守るのは、自分しかいません。マスコミやメディアやママ友やクソエッセイは責任取ってくれません。

 問題が起きた時、この中ではママ友がヤバイ。噂を信じた自分が悪いとはいえ、噂を流した相手を恨まずにはいられない。近所の人間関係がギクシャクすることもあるようです。




他にも注意エッセイ書いてる方がいました。

「風邪やインフルエンザに対して、うがい、手洗い、マスクは超重要」
https://ncode.syosetu.com/n5826fx/

"このエッセイは受け売りです。
元ネタは『猛威をふるう「ウイルス・感染症」にどう立ち向かうのか』(河岡義裕/監修、ミネルヴァ書房2018)。"

この本や著者を調べてみます。

猛威をふるう「ウイルス・感染症」にどう立ち向かうのか(*7)

”現代のパンデミック(世界的大流行)を起こすインフルエンザウイルスや局地的な感染爆発を起こすエボラウイルスやデングウイルス。謎の多いウイルス感染症に人類はどう立ち向かえばよいか。オールカラーでウイルスの特徴や感染のしくみをわかりやすく図解し、感染対策を医療と社会体制の両面から示した、ウイルス対策本の決定版。ロベルト・コッホ賞を受賞した世界的ウイルス学者の河岡義裕先生とインフルエンザ研究で活躍の今井正樹先生が監修。

[ここがポイント]
◎ インフルエンザなど身近なウイルス感染症のしくみをカラー図版でわかりやすく解説。
◎ 「知って納得 ミニ知識」などで予防法などを紹介。”
- ミネルヴァ書房

 著者・監修を調べてみます。

著者:河岡義裕
河岡 義裕とはインフルエンザ、エボラウイルスを専門としているウイルス学者である。獣医学博士。ウィスコンシン大学マディソン校と東京大学医科学研究所の教授を務めている。神戸市中央区出身。
2002年 野口英世記念医学賞 「エマージングウイルスの分子生物学的研究」
2006年 文部科学大臣表彰科学技術賞「インフルエンザウイルス人工合成の研究」
2006年 ロベルトコッホ賞「Generation of influenza virus from cloned cDNA」
2007年 武田医学賞「新型インフルエンザウイルスの制圧に関する研究」(鍋島陽一・春日雅人と共に受賞)
2011-2014 国際ウイルス学会、会長

(「世界的ウイルス学者」って会長かよ!)

河岡ラボ: http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/virology/aboutus2.html
wikipedia: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B2%B3%E5%B2%A1%E7%BE%A9%E8%A3%95
KAREN(科学研究費助成事業データベース) https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000070135838/

監修:今井正樹
専門分野 ウイルス学
研究テーマ インフルエンザウイルスの増殖機構ならびに病原性発現機構に関する研究
東京大学 https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/people/people100364.html
KAREN https://nrid.nii.ac.jp/ja/nrid/1000030333363/

(なんかドリームチームっぽい。もうこれ読めばいんじゃね?)

東京大学医科学研究所教授 河岡義裕氏 ロングインタビュー 前編
ウイルスの変異を高精度で予測 −−より有効なワクチン開発に道
https://www.natureasia.com/ja-jp/nmicrobiol/interview/5
”インフルエンザウイルスを人工的に合成するなど世界的に業績を知られる東京大学医科学研究所河岡義裕教授。このほど、インフルエンザウイルスの抗原変異を高い精度で予測する技術の開発と、宿主の核内におけるウイルスの動態に寄与するタンパク質の同定に関する2つの研究成果を、Nature Microbiology に発表した。ともにワクチン、治療薬の開発に道を開くもので、特に抗原変異の予測はより有効なワクチン製造を可能にする画期的な成果であり、すでに実用化に向け応用が始まりつつある。今回、これら2つの成果を踏まえ、パンデミックへの危機感と研究の重要性、デュアルユース(科学研究の両義性)、社会とのかかわり、今後の研究の方向性について河岡教授に聞いた。前編、後編に分けてお届けする。”


該当エッセイの
”インフルエンザは細かく変異を続けているため、完全移行可のあるワクチンを作るのはほぼ不可能なようなのですね。”
 2016/5/23 の論文で覆されているようです(研究レベルでは)。


 厚生労働省は、国民の健康を守る云々うんぬんという理由もあるでしょうが、高齢化と増大する医療費に頭抱えてると思います。
 広告収入のため医療デマ記事で、”肺炎やインフルエンザによる入院を30~70%”増えると、その尻ぬぐいのために(所得や年齢によりますが)3割負担の残り7割を健康保険金積み立て、もしくは税金で払わねばなりません。そりゃ厚生労働省もキレるでしょう。実際どうか知りませんが。

 デマ記事に騙(だまさ)されるのは自業自得とも言えますが、騙されない人と同じおサイフ《保険・税金》から出費されます。

出典・参考


(*1) インフルエンザは呼吸するだけで感染する? CareNet 2018/02/02
https://www.carenet.com/news/general/hdn/45456
(*2) インフルエンザQ&A 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html#q10
(*3) influenza (seasonal) 世界保健機関(WHO)
https://www.who.int/en/news-room/fact-sheets/detail/influenza-(seasonal)
(*4) インフルエンザワクチンについて 国立感染症研究所
http://www0.nih.go.jp/niid/topics/influenza01.html
(*5) WELQ問題からネット上の医療情報はどう変わったのか 幻冬舎 ウェブマ
https://www.gentosha-webma.com/clinic/welq/
(*6) 第三者の記録:なろう日間ランキング記録置き場
https://mirunovel.com/ranking_log/index.cgi/output/?date=2019-12-15#9903
(*7) 猛威をふるう「ウイルス・感染症」にどう立ち向かうのか
https://www.minervashobo.co.jp/book/b313054.html

#インフルエンザ #デマ注意


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