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コルクラボでの発見vol.1 古典から学ぶヒットコンテンツの要素

コルクラボ(コミュニティを深く知るコミュニティ)に入ってのはじめてのイベントであり班活動が終わりました!

班活動のお題は、古典(アリストテレス)を読みながら、ヒットするコンテンツに必要な要素を学び、近年ヒットしたコンテンツに当てはめてみるというもの。

今回、はじめての活動に参加して、コミュニティ運営についての一番の実学は、愛着や安心を与える”スキの設計”が大切ではという気づき。

こちらは、同じ班で活動したにゃん吉が、私の7万倍の文才でまとめた記事があるので、ぜひ読んでみてください!

https://note.mu/nyankichi1130/n/n3f2645e46c89

さて、私の方はみんなの班活動(どれも面白かった!)の発表会で気づいた、

古典と近年のヒットコンテンツの共通点のうち、特に自分にとっての発見を書いてみます。

その内容は次の4つ。

1)ストーリー(脚本)がコンテンツ中から、コンテンツを見る人にまではみ出している

2)ヒットする「不幸」の程度は、時代の空気で変わる

3)世の中には既にいいストーリーで溢れている

4)理解までに時間がかかるモノの滞在時間をいかに長くするか(予感の醸成)

1)ストーリー(脚本)がコンテンツ中から、コンテンツを見る人にまではみ出している

いいコンテンツにはいいストーリーが必要。

こう言われると当たり前なんですが、近年のヒットするコンテンツには、さらに「余白」が必要という分析がありました。

これはめっちゃ共感できて、自分が浮かんだのは、廃校宿泊。

もちろん、面白いキャラが自分では浮かばないような完璧なストーリーの中で躍動する、そんなコンテンツも面白いと思います。

一方、ストーリーそれ自体はまだ未完成で半製品なんだけど、見る側が自分のストーリーや感情を当てはめることで完成するコンテンツが面白いという話。

廃校宿泊だと、半製品が廃校、当てはめが自分の子供もの頃の思い出。

自分は「余白」の話を聞いた時に、これを浮かびました。

おそらく、1つのコンテンツへの滞在時間が短い時代に、完璧な話を完璧に時間をかけて鑑賞するというのは難しくなってる(なくなるわけじゃないんだけど、少なくはなってる)。その時、コンテンツへの滞在時間は短いんだけど、その後自分の中でどんどん遊べちゃう、コンテンツから離れた後も余韻が長いというのが面白いんじゃないかと。

また、ストーリーの半分は自分ゴトなんで、人に語れる、発信できる。これがSNS文化にもハマるんじゃないかと分析しました。

計算された半製品のストーリーをつくるというのが、1つ目の気づき。

2)ヒットする「不幸」の程度は、時代の空気で変わる

今回はコンテンツの中でも、

共感できる不幸、そしてその不幸が浄化されてスッキリする、という構造のものを分析しておりました。

これ、ただの不幸じゃダメで共感できる不幸(私にもありそう、なんであんないい人が、、)じゃないとダメなんですが、

この不幸の度合いは普遍ではない(時代時代でウケる不幸の程度が変わる)ということが発見でした。

たぶん、めちゃめちゃハッピーな時代に「そこそこの不幸」を出しても、時代のハッピーが圧倒してコンテンツとしてエッジがなくてつまんないという評価になる。

逆に、不幸な時代に「すごい不幸」を出すと、重すぎてそんな不幸見たくないという評価になる。

発信するものを考えていると、ついついそれ自体を作り込むことに没頭しちゃいますが、

一歩引いた目線で、「今の世の中にそれを置くとしっくり馴染むのか?」みたいな視点が大事だなというのが、2つ目の気づき。

3)世の中には既にいいストーリーで溢れている

(いいストーリーを「つくる」だけでなく、「見つけて装飾する」ことも同じくらい大事)

いいコンテンツはストーリーが大事で、歌や衣装はあくまで飾りだ!って、アリストテレス先生はおっしゃってます。

そのとおり。ただ、この「飾り」が下手でいいストーリーが受けない・流行らないという事例が世の中にはたくさんあるということ。

さらに、生活必需品ですら、その機能自体だけでは売れなくなっている中で、あらゆるものがコンテンツ化する必要がある。

そんな時、ふとおにぎりに目を落としてみると、そこにもいいストーリーは既にあって、

きちんと飾ってあげればツナマヨより売れる人気商品になるということを教えてもらいました。

いいストーリーをつくるエネルギーを、「つくる」ではなく「見つける」、さらに、「見つけたものを飾る」ことに注ぐ、その行動はつくると同じくらい価値があるというのが3つ目の気づき。

4)理解までに時間がかかるモノの滞在時間をいかに長くするか

最後に、これは気づきであり引き続きの課題なんですが、

これだけみんなが忙しい時代にあっても、理解するまでに時間がかかる、しかし理解するまでに滞在時間が長くなるコンテンツは、強烈な愛着を生むということ。

班活動で、Sound Horizon という、Webを主戦場とする「幻想楽団」を教えてもらいましまた。初見では難解すぎてさっぱり理解できないのだが、しばらく滞在すると中毒になるというもの。


この話を聞いて一番引っかかったのが、「なぜ理解できないコンテンツに人は滞在するのか?」という疑問。

その答えとして浮かんだのは、そのコンテンツはきっと面白い(or役に立つ)という予感を感じれるかどうか。
そして大切なのが、何が理由で、そんな予感を感じれるかどうか。
これは今のところそうだなと思えたのが、次の2つ。
・そのコンテンツに熱狂している人々がいる(Soud Horizon)
・そのコンテンツを理解した友人・インフルエンサーが勧めている(スティーブ・ジョブスが禅を勧める、母が茶道を勧める(日日是好日))
はい、まだまだここはいろんな考察ができそうなので、引き続きのテーマとして意識していきます。

こんな感じの発見のあったコルクラボ班活動、楽しかった!
今回の学びは、日本茶ファンを増やすためのアウトプットに反映していきます!!

たかつまこと
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