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仕事紹介 その2 引き合い編

ふじや染工房の仕事の流れを紹介していますが、早速 伸子をかう で異なる言い方がありましたのでまずは紹介したいと思います。加賀友禅では、小張をうつ だそうです。もぅ全部違う笑
東京でも違うところがあるのでしょうか。
他の伝統工芸もあるあるなんでしょうか。

昔の話ですが呉服の場合、職人が仕事に集中出来るように、悉皆屋さんが職人と職人との間で動いてくれていたのです。その為に、職人同士の会話が無くても仕事が成立していました。だから、言葉が違っていても悉皆屋さんが、伝わる言い方で繋いでくれていたのです。

それでは、本筋の仕事内容にいきたいと思います。

テーマは、引き合いです。

ふじや染工房はお店の構えをしていません。
玄関の鍵を開けっ放しにしているので、 業者の方はピンポンを鳴らさずに入ってきます。
事前に連絡してくる方もいますし、突然の方もいます。
もちろんお誂えのお客様には事前のアポをお願いしています。

引き合いとは、お客さんとの話し合いです。どういった染めをしたいのかを聞いて、私が出来るイメージが湧いたら受けることにしています。
どういった方が着るのか、生地の状態や地色、伏せ糊の状態を確認しています。ぼかしの場合には、あたりと、足の長さを確認します。

※ぼかしのあたり…ぼかしの終わりにつけるしるしのことを言います。

※ぼかし足の長さ…グラデーションの長さの事を言います。

業者の場合は、生地は全て持ち込みです。
私の所に来るまでに、生地、湯のし、絵羽、図案、糸目、友禅、糊伏せやワックス、紋があれば紋糊の工程を経た反物が来ます。

次の検品では、より細部に見ていく工程になります。


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