覚えておいて損無し!フラムを絡めたフィルインと、練習法
こんにちは、加藤ショウゴです。
「フィルイン」のネタは、ドラム初心者・入門者さんですと、偏りがちになりがちですし、増やすいうのも、なかなか大変なことです。
今回は、いつも使っているフィルインに、ワンポイントを彩る、「フラムを絡めたフィルイン」について、解説していきます。
いつものフィルインに、フラムを使うことで、フィルインが華やかになったり、パワフルになったり、効果的なアクションを加えることができます。
今回紹介のフレーズを参考に、いつも叩いているフレーズに混ぜてみながら、お試しください。
今回のお題フレーズ
では、今回、紹介するフレーズはこちらです。
一見、難しそうですが、実はそうでもくなくて、しかも、叩けるだけで、きっと一目置いてもらえる、そんなお得フレーズです。
手順や、練習法を交えながら、完成させていきます。
コツが掴めたら、今お使いのフレーズに当てはめて、フレーズの幅を広げるヒントにしてみてください。
今回は、「フラム」を題材にしていますが、譜例では、譜面作成ソフトの関係で、32分音符で表記していますので、ご容赦ください。
「フラム」とは
そもそも、「フラム」とは何かについて、簡単に解説します。
ロックなどでは、『フラムは両手打ちでOK!』とも言われますが、実際は、両手打ちで、音がバラける奏法を指します。
2拍目・4拍目で、スネアを叩くとした時に、フラムを混ぜるとしたら、音としては、楽譜にすると、こんなイメージになります。
ポイントは、左右のスティックの、振り上げ位置を互いにして、振り下ろすということです。
2拍目・4拍目に合わせて振り下ろせば、自然とバラけて聞こえるはずです。
32分音符にこだわることはせず、拍に合わせて、バラけて聞こえていれば、OKとしてください。
手順を確認する
ここで、参考フレーズの手順を、確認していきます。
まず、フラムになっている、32分音符部分を抜いたものが、こちらです。
16分音符連打の、「>」部分が、フラム部分になります。
このフィルイン部分を、さらに8分音符まで、落とし込んだのが、こちらです。
手順をご覧いただくと、このフレーズは、2拍目から「1拍半フレーズ」で、構築されているのが分かります。
「RRL」となっているところが、「1拍半フレーズ」になっているわけです。
因みに、実際の譜面では、0.5拍+0.75拍+0.75拍+0.75拍+0.75拍+0.5拍=4拍になっています。
さて、元に戻り、先ほどの「1拍半フレーズ」のアタマを、フラムに変化させていきます。
具体的に言うと、右右(R R)の間に、左手(L)を、16分音符で、差し込んでいきます。
左手(L)を、16分音符で差し込んだことで、「タカタッタッ」と聞こえてくるフレーズの手順は、見慣れた「RLRL」となっているはずです。
これが、原型になります。
「両手打ち」する
ここで、「タカタッタッ」の「タカ」の「RL」を、両手打ちにしてみましょう。
この際、同時に音を出してやろう、という気持ちで「タッタッタッ」と、聞こえるくらいにしてみてください。
そして、徐々にスピードを上げていきましょう。
そうすると、両手打ちでは、同時に音が出せなくなってきますが、「バラッ」と、フラムっぽい感じの音になってきませんか?
それを、フレーズに当てはめていき、「〇」部分で、さっきの両手打ちを入れてみましょう。
テンポは、同時打ちができない、バラけたテンポまで、スピードを上げていきましょう。
この微妙なズレ具合が、フラムと思ってもらえれば良いと思います。
慣れてきたら、8分音符読みを、16分音符の読みに切り替えて、「>」部分に両手打ちを入れてみましょう。
これで、今回のテーマにしたフレーズの完成です。
このあとの小節のアタマのシンバルは、左手になりますが、2拍目のバックビートで、戻してもらえれば問題なくクリアできます。
いかがでしたでしょうか。
今回の場合、厳密なフラムの表記と叩き方は、「rL」(rは右手の装飾部分)として、左手をメインにするのが、正式な表記になります。
ただ、ドラムという観点で見た時、その音に聞こえていればOKであれば、技術的にシビアになる必要はありません。
また、今回の場合、ドラムセットのセッティング上、利き手リードでフレーズを引っ張りながら、左手で追いかける方が、都合が良いと思います。
録音をしてみながら、実際どう叩けば、キレ良く演奏できるか、試してみてください。
基本的な奏法について、『ドラムスタートアップレッスン』(有料記事)のなかで、公開しています。
奏法のコツを基礎から確認できます。こちらをクリックして、ぜひ、一度ご覧になってください。
どんなドラマーであっても、基礎から発展させて、様々なアプローチを取っています。
コツコツ練習を重ね、皆様と共々に、レベルアップを目指していければとの所存であります。
ありがとうございました。
加藤ショウゴ
※楽譜制作には、「フィナーレ プリントミュージック」を使用しています。
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