「シンプルなのに、心が弾む」バスドラム4分踏みリズムパターン3選
こんにちは、加藤ショウゴです。
革命的なギタリスト、エドワード・ヴァン・ヘイレンさんが、2020年10月6日に、お亡くなりになったニュースは、本当に衝撃的でした。
今さらですが、日本公演を一度でも見に行け、あの爆音のシャワーを浴びることができたことは、本当に良かったなと感じます。
ヴァン・ヘイレンの代表曲のなかでも、有名なのが『ジャンプ』ですが、今でも、聴いて「心が弾む」曲が『パナマ』です。
「心が弾む」その理由の一つに、演奏に細かなギミックはあるにせよ、ドラムのリズムパターン自体は、シンプルということがあります。
その肝になっているのは、バスドラムを4分音符で踏むパターンです。
今回は、ドラム初心者・入門者さんも、絶対押さえておいた方がよい、「心弾む」リズムパターン3選を紹介します。
8ビートに、バスドラムの4分踏みは、「心弾む」リズムパターンの極み
ロックでよく聴かれる、♩=160前後で、これを叩かれたら「心が弾む」リズムパターンというと、こちらです。
8ビート+バスドラムの4分踏みは、『パナマ』でも聞かれる、躍動感あふれる、リズムパターンの定番です。
ハイハットシンバルの開き具合で、リズムの持つプッシュ感を、コントロールすることができます。
こちらを、ミドルテンポで演奏すると、KISSの『I WAS MADE FOR LOVIN' YOU』でも聴かれるような、ダンサブルな雰囲気にもなります。
では、バスドラムを4分音符ではなく、8分音符で踏むと、どうなるのでしょうか?
例えば、スネアドラム以外の部分を、すべてバスドラムで埋めるという手法も、最近は多く見られますが、音が低い分、重心低めな雰囲気になります。
「心が弾む」というより、さらにロック色が増す感じになりますので、使う曲や場所を、選ばなければなりません。
バスドラムをどのように使うのか、ここは、ドラマーのセンスが問われるところになります。
今や、ドラム初心者・入門者も必須パターン!ハイハットの裏打ちと、バスドラム4分踏みの組み合わせ
ハイハットの裏打ちパターンは、「ディスコビート」と呼ばれるように、ノリの良いダンス系に使われていました。
今は、ロック・ポップス問わず、様々な曲で使われる、定番のパターンになっています。
最近は、逆に使わない曲のほうが、珍しくなってきたほどにも感じます。
このパターンも、ハイハットシンバルで、雰囲気が変わります。
しっかり閉めて、固めに演奏したり、オープンクローズでウラ拍を強調したり、また、あえてハーフオープンにして、派手にしたりという感じです。
もともと、ウラ拍が強調されているので、強制的に「心が弾む」感じになります。
だた、最近は、YOASOBIさんの「夜に駆ける」のような、歌詞が比較的重いテーマの曲でも、このパターンが使われています。
ウラ拍が強いぶん、緊張感も表現できる、ある意味の「好例」と感じました。
ハイハットシンバルと、バスドラムの4分踏みは、シンプルな「飛び道具」
「心が弾む」でも、ちょっと違う雰囲気が出せるのが、このパターンです。
最近は、この手法を使うことが減りましたが、このように、音数を減らすことで、聴く側は、「心が揺さぶられ」ます。
音数を減らすというのは、不安定さが増すので、曲にかなりのテンションを、かけることができます。
逆に、起爆剤として使うことで、「心が弾む」要素にもなります。
例えば、テンポが、比較的速いギターのバッキングに、このパターンが組み合わさった前奏は、間違いなく、心が弾みます。
同時に来るのが、ワクワク感で、思っていたタイミングで演奏が弾けると、
キタ――(゚∀゚)――!!
ってなるように、仕向けることができるわけです。
最後に
バスドラムは、曲中にかなりの影響を及ぼす、「要」です。
今回紹介したように、雰囲気を作り出せるからこそ、適当に踏むというわけにはいかないのです。
今回紹介した3つのパターンは、上手に用いることで、効果を発揮するシンプルなパターンなので、ドラム初心者さん・入門者さんには、ぜひ押さえてもらいたいところです。
いずれ、オリジナルをやりたいという方は、必須の知識として覚えておくと良いです。
こうやって書いていくと、ドラムの奏法に、なにが正解というも無いなと感じます。
ただ、聴いている人、一緒に演奏している人の、心に刺さるドラミングができたら、これほどの幸せはありません。
難しいことも大事ですが、シンプルなフレーズで、揺さぶるドラムが叩けることができれば、それに越したこともないのです。
様々な表現方法の引き出しを、色々な経験を通じ、準備することも、大事な練習になってきます。
あと、ふと思ったのですが、ヴァン・ヘイレンのサウンドに、エディのギターも重要な要素ですが、誰よりも理解者だった、兄で、ドラマーのアレックスの存在無しには、あのサウンドが無かったのは、言うまでも無いと、改めて感じました。
基本的な奏法について、『ドラムスタートアップレッスン』(有料記事)のなかで、公開しています。
奏法のコツを基礎から確認できます。こちらをクリックして、ぜひ、一度ご覧になってください。
どんなドラマーであって、基礎から発展させて、様々なアプローチを取っています。
コツコツ練習を重ね、皆様と共々に、レベルアップを目指していければとの所存であります。
ありがとうございました。
加藤ショウゴ
※楽譜制作には、「フィナーレ プリントミュージック」を使用しています。
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