今までになかった親支援プログラム(ペアレントアウェアネス)を立ち上げてみた話
兼業主夫として子どもたちの面倒を見ながら在宅で業務を行うという事が、かれこれもう4年も続いているねじれパパです。
コロナ禍の3年はリモートワークが許容されていましたが、今はもう対面式に逆戻りでリモートワークを解除している企業も多いんじゃないかな?
私が以前勤めていた会社もテレワーク禁止に!そして転勤命令がでましたが、子どもの発達特性や妻の仕事の事情もあって動けない。やむなく会社を2023年にやめて、新事業を行い始めて半年近くが過ぎます(長かった)。
今は、子どもを診てくれている「子どものこころ専門医(小児精神科医)」とコラボレーションする機会を得て、合同会社ゼロトイチカラを立ち上げています。
半年近く事業を行っていて気がついたのは、いかに「発達障害の診断には至らずとも生きづらさを抱えている親子」が多いことかということ。
いわゆる「発達グレーゾーン」ですね。発達障害の診断基準は満たさないものの発達の凸凹があり諸問題を抱えやすい状況の事を指します。
発達障害の診断がでれば、診断を元に障害者手帳や様々な行政サービスを受けることができますが、診断が出ないと支援の幅が狭まってしまうという問題もあります。
子どもの支援はもちろん、養育する親御さんも大きなストレス環境下で育児をする事になる。そのため、子どもの支援はもちろん親御さんの支援の重要性が増しているのが現状です。
親支援の代表的なプログラムとしというものがあります。臨床心理士や臨床医などが行うプログラムで、子どもの発達に対してのアプローチを親御さんに提供する場ですね。
このペアレント・トレーニングはABA(応用行動分析)に基づいて、子どもの行動に゙フォーカスを当て、親御さんの養育をサポートするプログラム。対面式でグループワークを通じて、子どもたちへの適切なアプローチを学ぶ重要な親支援プログラムです。もともとはこのABAは自閉症(ASD:自閉症スペクトラム症)の子を持つ親御さん向けのプログラムでもありました。
合同会社ゼロトイチカラの代表である、子どものこころ専門医:渡邉恵里医師も川谷医院で患者さん向けにペアレント・トレーニングを作り上げ、スタッフ一同で実施してきた経緯があります。渡邉医師は臨床経験16年で小児科と精神科医という立場で臨床を行っている医師です。
すでに臨床現場でもペアレント・トレーニングを実践してきたわけですが、そこで参加者から挙がってきた声として・・・
✅発達障がいの診断がでないと医院で受けられない
✅小学生までの子を育てる親御さん対象で中学生以降は受けられない
✅実施後のアフターフォローの機会が少ない
✅実際に実践してもなかなか難しい。相談にのって欲しい
✅基本対面式なので日程の都合がつけづらい
✅自分のペースで学ぶことができない
✅そもそも時間を割くことが難しい(子どもの養育のため)
という声が挙がってきたんですよね・・・。
はてどうしたものか・・・と考えました。
それならば、「これらのデメリットを埋めるためのプログラムを立ち上げよう」と考えたのがもともとの経緯です。
そこで2023年からこれらのデメリットを改善した子育てプログラムである「ペアレントアウェアネス」を立ち上げたんです。
ペアレント(親)のアウェアネス(気づき)を得るプログラムと言う名目にしています。実際に、トレーニング(鍛錬)だとちょっと我々の内容とは違うなぁとも感じていたんです。
このペアレントアウェアネスの目的としては、
💡「ご家庭での子育ての軸を整えることで、親子ともに能動的になる」
💡「予約待ちで待機している親御さんの現状をより良くしたい」
💡「本当に発達障がい?まずは家庭での問題解決で交通整理をしたい」
💡「何よりも親御さんのケアが重要」
という点を根幹としています。
また、子どもが発達障害かどうか?を確認する検査は、予約を入れても数ヶ月待ちであることが多い状況です。(理由は専門医の少なさと検査に時間がかかるため1日に診察できる人数に限界があることなど)
受診までの繋ぎとして、親御さんに子育てに能動的になってもらうための専門的な知識と方法論についてを提示することが重要と考えました。また検査後に診断でなかったとしても親御さんを支援するためのプログラムが重要であるとも考えています。
そこで、「ペアレントアウェアネス」では
● 子育てを頑張る全ての親御さんを対象
● チャットでのアフターフォローも実施
● 対面ではなくアーカイブとwebセミナー
● いつでも空いた時間で子育て講座を見れる
● Dr.えり自身が講義を実施
● 「気づき」と「能動性」を軸としたテーマ
● 「行動編」と「こころ」編の2部構成
という構成にカスタマイズして親御さん向けの新バージョンとして組み直しました。約500分くらいの構成にしています。加えてアフターフォローと座談会も別途行う予定です。
子どもの行動に関してはペアレント・トレーニングでフォローできますが、「こころの発達」という点はあまりなかった内容です。そこで、今までの臨床経験を基に「こころ」に゙フォーカスをしたプログラムにしています。
ペアトレは診断がおりてからしか受けられないケースもありましたが、この概念は子育てを頑張る全ての親御さんが知っておいて良い内容かと思っています。
そこで垣根を無くし、どの親御さんでも受講できるようにしました。当然、発達グレーゾーンや発達ゆっくり、発達凸凹の子を育てる親御さんに対しても適応できるものにしています。
ただオンライン主体だと、対面式でのロールプレイやグループワークが難しいんじゃないのか?という事も考えられます。そのサポートとして、一方通行にならないようにチャットや個別のアフターフォローも実施する予定にしています。
親子共に能動的になり、受け身を減らし、その子の可能性を拡げてあげることができるような内容にしています。親子が能動的になるのであれば、私でもロールプレイに付き合いますヨ(●´ω`●)
このプログラムを受講すると得られるものは何か?
💡 親子共に能動的になれて前向きな子育てを展開することができる
💡子どもの心の発達を学ぶことで、問題に対して適切にアプローチができる
💡臨床における問題点を識り、その手立てを事前に講じることができる
💡子どもの成長の先行きがわかることで子育てにゆとりを生むことができる
💡本プログラムを通じて夫婦で対策を講じるきっかけとなる
💡受講後半年間のフォローアップで状況に合わせて微調整が可能になる
💡子育てを頑張る親御さんと繋がり、皆で道を模索できる
子育てで辛いのは「先行きが見えないこと」。この見えない「未知標」を「道標」に変えて、子どもの成長を能動的に支えていくことがこのプログラムの本質となります。険しい道も道標を自分たちで立てて子どもに合う養育を進めていきたいものです。
昨年(2023年)にこのプログラムのパイロット版を受講していただいた方々のコメントも頂いています。
臨床の工夫を盛り込んだプログラムとして、皆様の2024年の子育ての軸を整えることのお手伝いができれば幸いです
現在、こころ編(7回講座)と行動編(4回講座)を破格のセット料金で募集しています。約500分のプログラムですが、自分たちに合った情報から選択をしていただくのも可能です(こころ編)行動編は2024年2月から4回LIVE+アーカイブ配信で開始いたします。
詳しい紹介や料金設定は下記の専門ページにまとめていますので、そちらから申し込みをお願いいたします。一人でも多くの親御さんのサポートができますように。
子どものこころ専門医オリジナル「ペアレントアウェアネス」
お申し込みはこちらからhttps://purple894635.studio.site/
ご不明な点はchilddevelopment@zerotoichikara.comまでご連絡ください。