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~でも良い=~が良い のと同様、なくても良い=あると嬉しいという事なのである。

「お前には、奥ゆかしさがない」

あれは22歳。
ものすごく好きで1年近く片思いしていた人に、意を決して告白したら思いもよらん「奥ゆかしさ」のダメ出しをくらった。
(1年片思いは奥ゆかしさの代表選手ちゃうやろか?)

あれから24年たった今思う。
「それがあったからって、何やねん!」
46歳になり看護師経験を経た私は、「奥ゆかしさ」を始めとする「察する」「忖度」などは恋愛に全く必要がないどころか人生において邪魔であることを声高らかに訴えたい。

私は小さい頃から、エジソンの如く「なんで なんでお嬢ちゃん」だった。
エジソンと違うところは、誠に答えづらい事を聞くところだ。

「お母さん、〇〇さんのお母さんのこといつも嫌いっていうのに、ご飯行くの?」

「なあなあ。池◯◯作ってどんな良いこと言うてるの?入らへんけど。」

「なんでねずみ講って儲からんのわかってるのにソレ買ったん。ソレの金額PAYしようと思ったら何人入れなあかんの?」


悪気は全くない。
人はどういうことに影響を受けるのか、人が行動するときはどういう心理が働くのかが知りたいと言うのがメインでとても気になるのだ。
でも、答えにくいことなので謎のまま終わることが多い。
私も「なんでそんな事聞くの?」と言われたら「えっ聞きたいから。」としか答えられない。
そんなしょうもない理由で聞かれた方もリスキーなことは答えられない。
聞いたはいいが、答えが聞けずモヤモヤして終わる。

「お前は、奥ゆかしさがない」

なんてことも言われたので、それ以降はなるべく気になっても聞かないように心がけた。
本屋さんで立ち読みなどして知識として知るなどしたが、私は生の意見、思いが知りたいので周りをよーく観察するようにした。

そうすると、「是非とも聞いてほしい人」が世の中には存在する事に気づく。
大体が彼氏の話し(ノロケ)なので、「是非とも聞いてほしい人」の登場をあからさまに避け、「とにかく違う話題にそらす人」も存在したりする。
この辺から黙って観察する楽しさを知っていった気がする。
しかし、根が聞きたい人なので「是非とも聞いてほしい人」の話しをうまく聞き出してしまう。
そして「とにかく違う話題にそらす人」にあとで怒られる。
ごめんと誤り、とにかく話題をそらす理由を聞く体で思いをうまく聞き出すのである。
結果、これが屈託のない意見、素直な思いが聞けるベストな方法である。

そんな、こんなの経験でわかったことが、今回のタイトル。

~でも良い=~が良いのと同様、なくても良い=あったら嬉しいということである。

「ランチはパスタでもなんでも良い」は、
8割方パスタが良いと思っているが、
残りの2割はそれを超える良い案があったらそれにするという意味。
(残りの2割は、タイ か ベトナム料理が大抵それにあたる)

「結婚式はこのご時世だから、しなくても良い」は、
このご時世でなければしたいと思っているので、してくれたら嬉しいという意味である。

真剣交際中の男性、是非聞いてあげてほしい。
「ほなコロナ関係無かったら、どんな式がしたかった?」
※ここポイント したい?やったら遠慮が発動する可能性があるのでしたかった?が良い。

彼女の話しをじっくり聞き出して、聞き出して、
「それやったら、できるんちゃう?僕もしたい!」
って言うてあげてほしい。
それは、それは幸せ感じると思うよ。
「あなたで良かった」と再確認よ。

あと「お前には奥ゆかしさがない」には続きがあり、

「もし付き合うとしたら、俺はお前にしてやれる事、教えなアカン事が山のようにあるけれど、今まで俺はお前から学んだことは一つもない。」

と言われたのである。
私にしてやれる事、教えなアカン事とは何だったのだろうか?
お付き合い出来なかったので今でも謎だ。
大事な事やったらどうしよう。
なんて思っていたが、多分、ホンマにタイプではなかっただけだろう。
やっぱり「奥ゆかしさ」なんぞ恋愛に全く必要がないどころか人生において邪魔でしかないと思う。

せやけどしゃーないので、
「あれ?どうした?奥ゆかしい事いいだしたな?!」
と気づいたら、その裏にはなんぞ欲求や思いが隠れていることを覚えておいて欲しい。
面倒くさいな。




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