UFC287-ペレイラvsアデサニヤ2-
■(C)アレックス•ペレイラvs①イスラエル•アデサニヤ2
ミドル級。劇的な終わり方で変な声が出た。今まで散々苦汁を飲ませ続けられたペレイラに、しかも仕留め続けられた左フックに合わせたカウンター。ノックアウトオブザイヤーですよこれは。このカウンターをプランとして立て、遂行したアデサニヤとチームにはあっぱれ。
■⑤ギルバート•バーンズvs(11)ホルヘ•マスヴィダル
ウェルター級。今のマスヴィダルがバーンズに勝つイメージが持てなかった。バーンズは打撃も出来るグラップラーだし純粋に引き出しの数が違う。マスヴィダルはここで引退、黒船の如く現れたベン•アスクレンを秒殺ノックアウトした試合を含めた3連勝時は光輝いていた。
■⑥ロブ•フォントvs(12)エイドリアン•ヤネス
バンタム級。これまた劇的ノックアウト。ヤネスはUFC5連勝無敗のスーパールーキー、かたやフォントはアルドとヴェラに2連敗中。勢い的にヤネスがフォントを食ってしまうのではと思ってたけど、フォントのボクテクが一枚上手でヤネスを跳ね除けた。フォントにとってこの勝利はあまりにも大きい。ヤネスは被弾しても真っ向勝負したのが今回は裏目に出た。これから強くなる要素は存分にあるし、今後も期待。
■ラウル•ロザスJr vsクリスチャン•ロドリゲス
バンタム級。ロザスはまだ18歳だが戦績は7勝0敗のUFCにとってのプロスペクト。ロドリゲスはUFC1勝1敗の下層ファイター。ロザスJr.にとってここは楽に勝つ必要のある試合だったが、1Rトップギアで飛ばしすぎてスタミナ消耗、2R以降は相手も見切って対応され、初の敗北。打撃に課題が見られた試合だった。まだ若いしこれから。
■(14)クリス•カーティスvs(15)ケルヴィン•ガステラム
ミドル級。ガステラムはかつてアデサニヤとタイトル戦で激闘を繰り広げるレベルのトップファイターだったがそこから1勝4敗と負けが込んでる。
カーティスはワンパンマンで一撃で相手を沈める打撃を持ってる事から「ガステラムが一発喰らってKO負けかな」とか思ってたら、ガステラムがカーフを軸に自分のボクシングの距離で打撃をヒットさせて優位を保ちながら確実にラウンドを取っていた。カーティスも負けじとプレッシャー掛けて打撃を当て、ガステラムのテイクダウンもしっかり捌いて、濃厚な試合で面白かった。
■シャイラン•ヌアダンビクvsスティーブ•ガルシア
フェザー級。開始早々ヌアダンビクのオーバーハンドでガルシアからダウンを奪ったがそこから仕留め切れず、立て直したガルシアとの打撃戦でガルシアのボディに悶絶ダウン。そのままパウンドアウトという観てて分かりやすい逆転劇だった。この試合を観て、一発で終わる短期決戦は、必ずしも実力に直結するものではないという事を感じた。
UFC ESPN43
2023.3.26
■③コーリー•サンドヘイゲンvs⑤マルロン•ヴェラ
終わってみればサンドヘイゲンが圧勝した試合だった。ヴェラは相手の動きを見切ってそこから活路を見出すタイプの見た目にそぐわないファイトスタイルだが残念ながらサンドヘイゲンには通用しなかった。サンドヘイゲンは打撃のみならずレスリングレベルが向上しているのが目に見えて分かるし、何より真摯だし、応援したくなる。
■ダニエル•ピネダvsタッカー•ラッツ
ピネダは37歳でUFC5-5のイーブン。ラッツは28歳でUFC1-2の負け越し。基本スタンドの展開でラッツが優位に進めるも1R終盤にピネダの打撃がヒットしてからはピネダの展開に。2Rにギロチンでフィニッシュし、フィニッシュ率100%を維持する。ピネダの様なしっかりフィニッシュ出来る選手は勝っても負けても重宝される。