週刊少年ジャンプ終了作品22夏秋
週刊少年ジャンプを読んでる30歳超えの私ですが、ジャンプって漫画の循環がかなり激しく所謂不人気作は容赦なく打ち切られます。
絶対的アンケート主義。
打ち切りにあった作者コメントは「力及ばず」「出直してきます」等の無念の言葉。好きになった作品が打ち切りになった時のあの感覚、悲しいものです。
今回は今年夏秋に打ち切られた4作品を紹介します。
①ドロンドロロン
大須賀玄 2021/11/29-2022/8/29 全36話
初期の感想としては「まぁ面白いかな」くらいの感じで、ジャンプ作品ではありきたりな要素を含みながらも読める内容でした。
特にモノノケの親玉を倒すと、全てのモノノケが消える=相方のモノノケ•クサナギも消えてしまうというストーリーは、一つ読者を引き込む要素になってたかなと思います。
敗因はなんでしょうか。個人的に気になったのは2点。
1.絵が上手くない
絵が雑でウケずらい作画でした。故に魅力あるキャラも多くなかった印象です。
2.どうも鬼滅の刃っぽい
大ヒット作品の二番煎じ的な感じで、大作と比較するとそりゃもう見劣りするよなって話です。個人的には嫌いではなかったドロンドロロンですが、無念にも散りました。最後の畳み掛けは「これもう無理くり終わらせてるやん」感が半端無かったですが、仕方ないですよね。
ジャンプで生き残るって本当に大変。大須先生の次回作に期待します。
②地球の子
神海 英雄 2022.2.21-9.5 全27話
作者はかつてライトウイングやソウルキャッチャーズなどを描いた神海英雄。個人的にはそのどれもが面白くなく、全て途中脱落してる。
最初の1話を読んだ感じは「スーパーヒーロー物かな?」と思いながら少し期待してたけど、2、3話を読んで「これは違うな」と読むのを辞めた。スーパーヒーロー物じゃないから、という訳ではなく純粋に面白くなかった。王道設定でないストーリー、絵柄、残念ながらジャンプには向いていないのかもしれない。他紙では花開くかもしれないので、そちらで頑張っていただきたい。
③すごいスマホ
作 冨澤浩気 絵 肥田野健太郎 2022.5.9〜10.17. 全23話
最初はデスノートを彷彿とさせる特殊な能力を持つ道具を手に入れた主人公が何を行うのかというワクワク感があったけど、ジャンプというアンケート至上主義の雑誌で生き残るには、最初の数話でデスノートほど魅力的にスマホを描く事が出来ず、ルール設定も進めば進むほど追加されていくのはいいけど、そこに魅力をあまり感じられなかった。これが敗因なのかなと感じます。
個人的に、ラスボスのキャラは嫌いじゃなかったです。ただ、最後の方は置いてけぼり感があり、かといって読み返す程の魅力もなく。。。こういう凝った設定の漫画は、短い期間で結果を出すのが難しいですね。
④ALIENS AREA
那波歩才 2022.6.6〜10.24 全20話
まぁまぁ面白いと思ったんだけどな。
最初は「キャラ撫で肩過ぎやろ」とか思って違和感あったけど、慣れてしまえばそんなに気にはならなかった。この作品も設定が凝っているんだけど、読者がついてこれなかったのかな。
やっぱりジャンプ作品はインパクトを残さないといけないし、あくまで少年向け雑誌なので子供達が楽しめるものでないといけない。連載開始数話で凝った設定は入りづらく読者を置いてけぼりにしがち。(とはいっても、今のワンピースやハンターハンター、呪術を子供達が楽しめてるのかは知らんけど。ジャンプの読者層を年齢別に知りたい)
あと、この作品はダブル主人公かな?辰己の存在感が途中から薄れすぎてたのも、魅力の無さという意味でマイナスポイントだった。
作者の次回作に期待します。
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