第一回キチキチ Blaffをソルバーする。turn FLASHボード、ガットxrとその後

はじめに

ソルバーを使用したハンドレビューの習作です。
ポーカーのnoteをよく読んでいる方ならば先駆者を真似た部分に気づくこともあるでしょう。生暖かく見守っていただければ幸いです。
(下手すぎて気づかんかも)
以上注釈でした。


本文 
第一回キチキチ Blaffをソルバーする。turn FLASHボード、ガットxrとその後

ブラフは魅力的、いや蠱惑的である。

ゴミでもブタでも相手を降ろせばpotが手に入る。
HREOはアグレッションを発揮する。相手はハンドを放棄する
即ち勝ち。

時にワイルドで、時に知的。
家庭用ゲーム機では再現できないストレスが適度にデンジャラス

プレイヤーを誘惑しゲームの沼に誘う悪魔のアクション。そして、

ブラフに嵌まりこんだ者はその行為が時としてとんでもない厄災を引き起こすこともまたよく知っている。(オーバーブラフ)

今シリーズはそんな厄災を公開し、如何にしてプレイヤーがブラフの魅力に屈したか、その一連の行為がどの程度現実に即したモノであったかをソルバーと振り返りを通じて検分しようという企画です。

上手くまとまれば次回以降の同質ボードでの期待値を高められます。
ポーカーはそれなりに再現性の高いゲームです。無駄にはならんでしょう。

今回問題の一連のアクション

キャプチャ

先日noteに書いた『16zoomでバンクロールチャレンジしようとしたら1日でご破算した話。』に載せたブラフ(笑)です。https://note.com/takataka_zakki/n/n1ebbc163dcf8

ブラフだったのですが、、
このnoteが粗方完成し、推敲の段階になってとんでもない勘違いを発見したのです。それは、、、。

3bet potであったことを忘れ、2bet potの3wayであるいう勘違いのまま論点を作成し、本文を整え、ソルバーを回し、画像を加工してしまっていたのです!


正に致命傷、、、

で・す・が

論じたい趣旨からは大して外れていないので続行します。
(ガバのリカバーは走者の基本)

改めまして、想定するシチュエーションと論点を発表します

UTG op2.2bb HJ.CO call 3player

フロップ T23ccd xxx
ターン  Ac           utg x/r pot50%    HJx/c    CO betpot30%/fold
リバー  3c           utg allin 1.25pot   HJc
ハンドオープン結果
utg KJhh(Kハイ)<HJ 33(4カード)

フロップ

リバーBuffer画像.bmp

ひとまずこんなところでしょうか。
説明が足りないと思った方、noteにコメントを頂ければ追記か何かで補足します。

Q1.何を想定してxrを選んだか

状況の整理
プリフロップはUTG,HJ,COのSRP(シングルレイズpot)
ひとまず、全員unknownとします。


フロップは全員チェック。3wayでは誰にとっても別段有利もなく極めて幅広いレンジでチェックを選択していても悪くないでしょう。

ターンにはA♣が出ました。フラッシュが完成するカードですが全員のレンジからAxs♣が消えたことで、他の♣が出た場合よりレンジ全体からフラッシュ完成コンボが減っています。
HEROの持つKJ♡♡にはQのガットドローが付きましたが、ハンド単体としてナッツアドバンテージが乏しくショーダウンバリューもない極めて不利な状況です。実戦では、UTG,HJがチェック。COがbet pot30%となりました。


プレイ中の考え

私が何を思ってxrをしたのか挙げてみましょう。

一先ずQ1への回答です。
この辺りはまとめでまた触れるので適当に流して大丈夫です。

ハンドは弱く、コールもしたくない。フォールドがベターなライン。
・A♣の影響で互いのフラッシュコンボが減っている。フラッシュに目を瞑れ
 ば、UTGはそれなりにエクイティあるレンジの気がする。
ポジションの良いCOフロップxからセットや2ペアの残存数は少なそう。
 残っていても、ドローと合わせて大きな額を打ちたがりそう。
・COのレンジにはナッツにはならないミドル~ミドルフラドロや
 ポケット、ミドルHit+フラドロが多く残り、その周囲をまとめて低い額を
 好んだレンジの補強に使ったのではないか。

CO30%betレンジはシンプルに弱そうかつ、抵抗されなさそう。コールされてもリドローが多く占めるのでは?セット等のレンジはxrに対しオールインを選択しそう。
→リバーすら含めて比較的安全にアグレッション取れそう!!
→チェックレイズ!!

こんなところですね。些か積極的すぎるきらいがありますが、まあアグレッションを振るう適正範囲については今は置いておきましょう。
(ソルバーで要把握)


Q2.ガットレンジでxrを行いバランスがとれるか


まずUTGターンのアクションを推察しましょう。マルチウェイのポストフロップの計算は手元の機材では難しいので、適当に設定したutgと適当に6%程度の広さコールするIPの設定でソルバーに突っ込みます。出てきた計算結果よりもバリューレンジ重めに打てばそう違わないでしょう。(よりIPタイトならば、ナッツレンジとナッツブロッカー重めに大きな額でそれ以外はチェック、ルースならよりリニアに低額、一部ナッツとブロッカーで大きな分布に、、。間違ってないよね??

キャプチャ50zoom成績

で、フロップxxした後のUTGがこちら(オプションは40%、70%)

画像5

結構打ってる~~~~
計算時間と処理の観点からbetのサイズは40%と70%のふたつに固定しています。
(このnoteの終わりにより精密にbetサイズを計算した結果を添付)
KJs♡もしれっと打ってますね。リバーでUTGに優しいカードなんてブロードウェイの♣以外程度なので、ターンのタイミングでレンジ全体で幅広くアグレッションを取っているように感じます。なんだかんだ、AはUTGに優位ですからね。ガットもweekhitも打つなら今の内ですね。

この辺りbetの理屈はyoutubeでポーカー関連の解説を投稿しているなかのうえさんの利確についての動画が分かりやすいかも。(どの動画か忘れたのでチャンネル貼っときます。丸投げとも云う)https://www.youtube.com/user/osakei1048576/videos

実戦ではUTG,HJがチェック。COがpot30%のbet。
6%程度のレンジでターンCO Bmcb30%の想定がこんな
(オプション30%、50%、135%)

turn ipキャプチャ

持ちうる強いレンジ(セット.2ペア.ベイビーフラッシュ)とKQoのリドローが期待できるセミブラフで大きな目なサイズを選んでいるようです。ナッツレンジとナッツブロッカー重めですね。
さて、30%レンジは、、見にくい。
ということで、Range Explorerの機能を使ってコンボを確認しました。

turn oop30% コンビネーションキャプチャ

コンボを確認して思うことはフラッシュがかなり少ない。
A♣に加え、T♣が出ていた事でハイカードのフラッシュがKQs、KJs辺りしか残らずナッツ系のフラッシュでxレンジ~ライナーなバリューベット&セミブラフレンジの補強が困難になった影響でしょう。

そして本題のUTGチェックレイズ

画像8

ようござんした。コールの方がEV高いですけど、今回はCOに良いオッズを与えてしまうので、今回においては最も宜しくない選択肢だと思います。
レイズはほぼトントンであるEVから、相手の傾向次第で如何様にもできそうです

レンジ全体でフラッシュはほぼ無いですが、Axのthやストレートドロー、フラッシュドローになるガット、セットがメインとなり、レイズレンジを形成しています。
尤も、ガットドローのみのKJs♡は混合戦略でかつごく少ないオプションなので常にレイズすることは難しそうです。相手にばれたら過剰なxrがエクスプロイトの標的にされそうです。

相手の力量次第ですがひとまずは、

画像9

一応参考に上記のxrをした際のCOアクションレンジ

turn vsxr IPアクション

COのレンジがより広ければフォールドさせるレンジも広がりますし、、
UTGガットのxrが豊富でもプラりそうですね。
Q2について一定の見解を得たとみなします。(ガバ???)

ノードロック?恥ずかしながら、あれの操作の仕方よくわからんのです。誰か詳しい日本語の操作説明載ってるものあれば教えてくれませんか?
Pioのその辺りの解説載ったマニュアルチックなものあればnote1000円でも買っちゃいそう。


長くなってきたのでいったんまとめ

見やすさを考慮して一旦切ります。
xrを好ましく感じた理由は相手のbetレンジがマージルに偏っており、抵抗するコンボが少ないと感じたから
ガットでxrを選択した理由は、UTGレンジが依然として十分なエクイティを保持しており、エクスプロイトとして十分な機会といえたから。

ターンのxr自体に問題は少なそうですね。
次いで、自身が見落としていた点。
ターンのUTGがディレイcbを幅広く打てた事。
マルチ、ヘッズアップ関わらずあまり認識していなかった。EPvsIPc srpは以前から大きな課題だと思ってた事もあり、ちょっとマズいリーク。
②A♣がボードに出た事によるレンジの変容は意識していたが、A♣とT♣
2種類のハイカードのスートブロッカーによるナッツコンボの大きな減少
は意識していなかった。恐らく、形勢判断の正確さと素早さに関わるのでワンポイント。

以上で一旦締め。まだ書いてない後半部分こそ問題なのに。。

想像以上に画像の用意・整理に手間がかかり、前半の時点で経たりつつあります。。
習作投げ出すのも情けないので後半についても早急に形にするつもりです。
見かけた際にはワンクリックいただけると幸いです。


補足。ターンでsubtree機能を使ってUTGのディレイCBの額を確認しました。25%辺りでほぼ全レンジ。xrにかぶる形でpot150%越えのbet。こりゃ思いつかんかったわ。

UTG ミニcb

*piosolver関連の記事は今回のもの含めてあくまで、叩き台レベルに捉えてください。額面変えたらリバーのsprも変わるし文章ではカバー不能なレベルで変動します。正直マルチwayについては、エビデンスになりえるのかすら疑問です…。何となく法則を見つけよう、試してみよう程度に留めていただけると幸いです。


以下戯言




夢告

そも
回り交わる計算機
繋げて連ねて臨むれば
赤い珊瑚か藻の湖
雄に押された明日の糧
電波塔の夢の趾
落とした魚で虹を描き
うつつの中で一献
さて…

第二話 計画はご利用前に



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