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第二回キチキチ Blaffをソルバーする。turn Flashボード、ガットxrとその後②

はじめに

以前投稿した第一回キチキチ Blaffをソルバーする。turn FLASHボード、ガットxrとその後の続きとです。単体でもハンドレビューとして機能するよう心がけますが、前回の内容を前提としてレンジ等を設定しています。分かりずらい箇所もあるかと存じますがご容赦ください。

また、本投稿はソルバーを使用したハンドレビューの習作です。
生暖かく見守っていただければ幸いです。

本文 第二回キチキチ Blaffをソルバーする。turn Flashボード、ガットxrとその後② 

前回のnote第一回キチキチ Blaffをソルバーする。turn FLASHボード、ガットxrとその後では、oopでターンxrを打った場面について検証を行いました。

フロップ

今回はその後のアクションについて、プレイ中の考えの整理と実際行われた選択について検証を進めていきたいと思います。

今回問題の一連のアクションと論題

キャプチャ


ああ。それから、前回のnoteでは作成時に3bet potであったことを忘れ、2bet potの3wayであるいう勘違いのまま作成してしまいました。
なので以下のように改変して進めます。

UTG op2.2bb HJ.CO call 3player
フロップ T23ccd xxx
ターン  Ac           utg x/r pot50% HJx/c CO betpot30%/fold
リバー  3c           utg allin 1.25pot HJc
ハンドオープン結果
utg KJhh(Kハイ)<HJ 33(4カード)

ターンセミブラフのxrの後に、リバーでpureブラフを入れ切りました。
我ながら酷いブラフな気がします。とりあえずブラフしたみたいな、、、

さて、今回は前回の設定を踏襲したうえでリバーのアクションに進みます。
リバーに残ったプレイヤーは、UTGとHJの2名
(ターンにbmcbしたCOはfold済み)
3wayで行われたアクション以降の各々のレンジは参照不能なので適宜想定出来るレンジ作成します。(特にHJ)

そして、今回チェックする事項、もとい論題がこちら。

Q3.turnにx/cしたcoに想定されるレンジは?
Q4.HJのレンジに対し、river utgのアクションは?

Q5.utgが一連のアクションで意識するポイントは?

こんなところでしょう。(Qが3~5なのは前回1,2を使ったから)
足りないと思った方、noteにコメントを頂ければ追記か何かで補足します。

リバーBuffer画像.bmp

*画像coとHJ書き間違ってる。粗方書いてまだ元気だったら直す。

Q3.turnにx/cしたHJに想定されるレンジは?

リバーまでのアクションを振り返ってみましょう。
UTGの2.2bbのオープンにHJコール。
フロップチェック。
ターンにUTGのxrにチェックコール。

それを踏まえて作成した仮想HJレンジがこちら

仮想COcall rang vs HJxr

大さっぱに区分けすると
フラッシュ、ストレート、セット、2ペア、Aヒットストドロ、
Kハイフラッシュドロー、ローペア(ガットストドロフラドロ)

フラドロの無いAJ+もありえなくはないが、HJのチェックコールの後にはCOのアクションが残っているため、HJレンジはよりナッツレンジに偏ることが自然だと思う。

Q4.HJのレンジに対し、river utgのアクションは?

HJのレンジは想定出来たので、前回表したUTGのレンジと合わせて
ソルバーに入れてみましょう。

river 設定キャプチャ

せっかくなのでbetサイズはかなり細かくいれました。
(IP,OOP共にbetに15,24,33,50,66,75,90,100,135,2e、レイズに2x,33,50,100)

で、まわした結果がこちら

画像7

ほぼオールインを選択せず66%potbetでフラッシュの一部とセミブラフをポラーしていました。HJにミニレイズでもされればオールイン要求と同義になり、UTGはpureブラフは降りその他はコールになります。
(なんかもう知らんけどspr1.6のしか計算してない。実際はspr1.2だったから多分それなりに変わる。データはとんだ

まあ、見せたかったものは以下のふたつのレンジなので切り替えていきましょう。

画像7

画像8


オフスートのブラフレンジに特徴がありました。特に下の画像です。

基本的に、リバーにおけるUTGのブラフレンジはターンのガットストレートドローのレンジの内、フラッシュのコンボを抑えたものが好まれています。

そして、そのなかでもK♣を含むハンドではブラフを避けています。
K♣がHJがターンでのドローのレンジ(ナッツフラッシュドロー)を構成するカードであることから、UTGがK♣を持っていることが相手のドローのレンジを狭め、リバーにおける相手方のフォールドレンジを減らしてしまうからでしょう。

相手のナッツドローレンジを抑えたハンドをブラフに入れてしまうことは得策とは言えないようです。


え?実際ブラフしたKJhh??ダメダメですね。
実際、フルハウスまであるリバーだったわけでKJsをブラフに回す理屈は後から考えても言いつくろい出来ません。南無三。

画像9


Q5.utgが一連のアクションで意識するポイントは?


元になったアクションではリバーで不用意なレンジ(KJs)でブラフを敢行していました。
ブラフを効率的に運用するには、ブラフベットによるフォールド対象を明確に想定すること、そのために必要なカードが何かという理解を深める必要があります。
今回の場合であれば、ターンのxrに抵抗したレンジがリバーのカードでどの程度変容するか、したかを注視して事に及ぶ必要がありました。
そして、好ましいブラフレンジを選定する理屈として先の章の結論である「相手のナッツドローレンジを抑えたハンドをブラフに入れてしまうことは得策とは言えない。」を導きだせていればKJsを率先してブラフに回すことを良しとしなかったかもしれません。

好ましいブラフレンジを整理できていないことが不用意なブラフになることを覚えておきましょう。(自戒)

まとめ

1、相手のレンジを想定しましょう。
狭まったレンジが対象ならば、ハンドの区分けまで出来ているとより戦いやすくなります。

2、相手のレンジの中で、脆弱な部分を認識しよう。
今回であれば、リバーK♣の有無がブラフハンドの選定に関わっていました。脆弱な部分が減っているなら、相手はより強靭なハンド群を持っていることが自然です。ブラフ対象も減ります。

3、ブラフハンドに順位をつけよう。
標的となる脆弱なハンドを狙ったブラフの精度向上を考慮して、どのコンボでブラフを敢行したいのかを順位付けしましょう。全てのレンジで入れきるような稀有なスポット以外では常に意識するべきでしょう。(要はいつも)
今回であればKJ♣♡よりも、KJ♡♣が断然に好ましい。 

さもないと、、、

不用意なブラフを晒すことになります。KJsのように。


あとがき

鉄は熱いうちに打てとは言いますが、まさにその通り。少しでもブランクが開くと、意欲というか熱意が減ります。まして、自身の糞ブラフを晒すために手を動かす、、。正直やっつけ仕事になった部分も多くなりました。
実際、結論部分まで到達すれば満足だったので説明不足は否めません。

表記にも戸惑いました。フラドロのように縮めて使っている単語、スートの表記やポジションの表記、SPRの様な一般的ではない単語。悩ましいです。

まあ、次回以降の課題にしたいと思います。ハンドレビューは作るのかなりしんどい印象なのでシリーズ続くかは神のみぞ知る。ってところです。

ここまで目を通していただきありがとうございました。


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