タイトル

僕が純米酒にこだわる理由

ブランド向上には、ストーリー(質)と情報量(量)が必要

みなさんこんにちは。河内山です。
ここでは純米酒を取り囲む問題と解決に向けた僕の行動宣言をまとめました。純米酒無関心・初心者の方、逆に将来も、美味しく純米酒を飲み続けたい方にもご一読頂けると幸いです。
※ここでは、日本酒をあえて純米酒と表現しています。理由は後日。

先ず冒頭にて告白します。
多くの知見・経験を持つ日本酒業界関係者、熱烈な純米酒ファンには申し訳ないのですが、僕の”真”の純米酒デビューは40歳(不惑)を超えてです。
それまではビール、芋焼酎、ウイスキー(山崎、響)に傾倒していました。

「日本の主食”米”、豊富な美味しい”水”から造られている純米酒を飲まないとは、いい年した日本人にしては視野が狭いね」

これは、私の日本酒お師匠より頂いた言葉です。この言葉で”ちょっと”開眼し純米酒を飲むようになりました。

目次
1.はじめに
2.初めての蔵元 招徳酒造(京都伏見)
3.純米酒の価値と潜む問題
4.選択肢と取組む先駆者(萬乗醸造・生駒代表のSAKE100)
5.宣言
6.まとめ

2.初めての蔵元 招徳酒造(京都伏見)
実は以前より純米酒ファンになる伏線はありました。招徳酒造(京都伏見)にて、冬の新酒づくりツアー酒米「祝」オーナー募集という企画があり、酒米造りと日本酒造りの体験イベントを通じて理解を深めました。

お米の旨みと酸味の生きた、お客さんに「おいしい!」と喜んでいただける純米酒を目指しています。

生モト造りに挑戦したり仕込みを少しづつ改良したり、守るべきものは守る、変えるべき所はかえる、の方針のもと社員一同奮闘しています。杜氏 大塚真帆

大塚杜氏と木村社長のいいお酒造りという情熱・そして本当に美味しい純米酒を通じて純米酒ファンとなりました。今では感謝の言葉しかありません。現在も、越畑の田植えには参加し会員限定酒を頂いています。

3.純米酒の価値と潜む問題
ただ同時に気になる事もありました。招徳の木村社長の言葉です

いい酒できましたよ。けど小さい蔵なので大変です。

通常いい製品・サービスができたら企業は売上と収益が上がります。その収益でいい設備を入れたり社員の雇用、賞与アップし、更に高い収益性があれば株式公開などをして企業、株主そして従業員に還元されると考えます。

何故日本酒蔵元は大変なんでしょうか?
当然、純米酒造りはハードワークです。また農家の酒米造りもするとなると休む暇はありません。けどいいお酒を造るには、必要なので頑張れるはず。

大きな問題は労働ではなく、日本酒を楽しむ私達の心の中(価値観)にありました。

純米酒の価値=「安くてうまい」=「良品廉価」


<価格>
日本の製造業には「良品廉価」という言葉があります。良いモノを造りお客様に安く届けるという意味です。ただこの言葉は大量生産・大量消費を前提にしたもので、全て業界・商品に当てはめる事はできません。しかし消費者である私達は知らず知らずの内に「良品廉価」を蔵元に求めていました。

<量>
日本の酒業界は更に消費面でも課題を持っています。下図は成人一人の酒類消費量ですが、お酒離れの加速と人口の伸びがない事です。この環境でお酒を造る蔵元さんは大変な時代に立ち向かっています。

出典 平成30年 酒のしおり(国税庁)

<価格>と<量>の問題を抱えたままで手を打たないと、例えいい純米酒を造る蔵元でも経営悪化で酒造りを辞める可能性があり、いい純米酒が世の中に出なくなるという悪い循環になります。どうすればよいのでしょうか?
僕たち(ファン)には、一つの選択肢があります。

4.選択肢と取組む先駆者(萬乗醸造・生駒代表のSAKE100)

もう一つの純米酒の価値=「高くてうまい」

おいおい、日々の小遣い少ないんだから認められないよ。こういう意見が出れば聞こえる言葉です。けど安価で美味しい純米酒はコアバリューなので無くなりません。蔵元さんに値段高くていい酒(付加価値の高い酒)の選択肢を渡して欲しいという考えなのです。

この選択肢に気付いた時、業界には先駆者がいらっしゃいました。萬乗醸造(醸し人九平次蔵元)と株式会社Clear生駒龍史代表の企画です。

愛知県が誇る「醸し人九平次」蔵元 萬乗醸造の久野九平治社長の視線は、海外に向いておりフランスや周辺国より同蔵の純米酒は高い評価を得ています。また生駒代表のSAKE100は(720ml)純米吟醸で1,500円前後、純米大吟醸で2,300円前後の相場と言われている中で、相場の8倍に当たる16,800円という強気の価格設定で勝負しました。

わっ高い!と言って敬遠する方、海外旅行者は日本文化好きだからね、と言って気にしない方もいるでしょう。けど先駆けのお二人は気付いています。

何故この値段?と調べる方、海外に受ける理由を確認する方、海外への輸出量を確認する方、この様に味だけでなく関心を持つは、「高くてうまい」=質が高い純米酒のファンになることに。

上記の様に減るお酒の消費量に対し「質」で純米酒市場を盛り上げようとする活動を見て、ただ問題意識を持つだけでなく自分も何か動く必要があるのではと、強く感じました。

5.宣言 
純米酒は旨いし高い品質を既に持っています。また過去より酒造りを通じて歴史的背景・意義も豊富にもっており十分なブランド要素を所持してます。ただ冒頭の私含め、これらを知る機会がありません。

良いストーリー、いい素材(ラベル、造り方、楽しみ方)を周囲に拡散すれば、ブランドの向上を質と情報量で支援することができます。その為に、自分が体験した事・知ったストーリーを一人でも多くの方に届けることから開始します。

①純米酒を楽しみ情報発信と拡散をする(Twitter/instagram
②蔵元・銘柄を知る(試飲会、蔵見学、酒米造り)
③純米酒ファンを増やす(日本酒勉強会、純米酒乾杯)

先ずは質と量に対して量(情報量)からトライします。

6.まとめ

長文を最後までお付き合い頂きありがとうございます。いかがでしたでしょうか?短期間の理解度ですので、問題の深堀り不足や認識違いあると思いますが先ずは、行動優先と考え手許の情報でまとめました。

ただ、上記の理解・経験過程を得て僕は、純米酒ファンになりました。人によって想い、考えは異なり過程は違いますが、少しでも純米酒に関心を持って飛び込んで頂きたいと強く感じております。だって純米酒は、

「日本の主食”米”、豊富な美味しい”水”から造られているお酒」


最後に、下記お二方の著書や発言は参考になりましたので記載します。
純米酒は関係ありませんが僕のモードを変更して頂きました


藤原和博氏 45歳の教科書 戦略的「モードチェンジ」のすすめ
 →キャリアの大三角形、1万時間のもつ意味、信用。理論しっかりして
  おり腹落ちしました。
・田端信太朗氏 ブランド人になれ! 会社の奴隷解放宣言
 →ブランドの考え方、Twitterへの取組みそして熱量頂きました。

1日でも長くおいしい純米酒を楽しむために活動していきます。
引き続きよろしくお願いします。


純米酒初心者にとどけ。飲んだ事ない・銘柄知らない・好きじゃない人大歓迎。遅咲きの純米酒野郎🍶が考え・見つけた魅力をガンガン情報発信してます。ソフトバンク→富士ゼロックスで製造業の課題解決支援をしつつ、獲得したノウハウをどんどん純米酒ブランド向上に使ってます。