第一回　俳優になりたい君たちへ

こんにちは。俳優の高杉瑞穂です。

noteさんでの初めての記事になります。

書きたいこと伝えたい事言いたい事はたくさんあり、迷いに迷った中で記念すべき初投稿の内容は、

俳優を目指すひとたちへ伝えたい記事にします。

高杉瑞穂誕生

先ず始めに、僕の事からお話しします。

僕は２１歳の頃、２０００年にNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」のオーディションを勝ち取り、三代目家光と家督争いをする徳川秀忠次男徳川忠長という大役でデビューしました。お父さん役に西田敏行さん、お母さん役は岩下志麻さん、お兄ちゃん役は歌舞伎役者の現在四代目尾上松緑さんという豪華メンバー。だから私なんて超カチコチでした。このドラマでは第３６話の終わり頃から第４７話まで出演しています。

大河ドラマデビュー前までファッションモデルをしていました。このモデル時代辺りも俳優デビューすまでに必要なエピソードがあるのでその時にまたお話しします。

モデル名は「MIZUHO」で活動していたため大河ドラマの台本にはこの名前が明記されていました。
今の時代には合ってそうですが２０年前の大河ドラマじゃとても浮いていて、オーディションで採用してくださった大御所監督からこの名前で行くのか？と聞かれ、いえ！監督が私に名前をつけてください！とお願いしたところMIZUHOは漢字に戻して瑞穂、苗字は葵でどうだ？となって大慌てでお断りしました。そんなタイトルにもなってるお名前背負えません！荷が重すぎるぅ。
僕の方からいくつか苗字の提案をさせていただき、監督からこれで行こう！と「高杉瑞穂」が誕生しました。数冊後の台本からは高杉瑞穂と明記され感動を覚えました。

無事に高杉瑞穂は生まれたわけですが、デビューに至るまでは大変なプロセスがありました。しかしそのプロセスより必要なものがありこれは絶対的です。

それは運です。

芸能界は運が最も必要

運が無ければ元も子もありません。運を兼ね備えプロセスが交錯した時、その時は訪れます。
僕は運があるからからこそ２０年俳優活動が出来ています。これから俳優になりたいと思っている人にとってこの記事を見つけ情報を知り得たならば、あなたには運があります。なぜなら芸能界は運が絶対だからです。
この記事は山ほどある情報の中からあなたが拾いました。たまたまその時間その瞬間に何となく検索に引っ掛かり、この記事を読み情報を得る為に時間を使う。現役の俳優のホットな話を聞けるなんて他にはありません。
noteさんのサイトがあり僕という人間性と状況がこの場を作り出しあなたがそれを読んでいる。その繋がりは決して当たり前ではないことをやんわり感じてもらえたらいいなと思います。

デビューするにはどうしますか？

たまたま見つけた事務所のサイトに応募して合格しました。レッスンや入会のためにお金が必要な事務所もありますがそこは無料でした。ラッキーと思い事務所契約した後色んなレッスンや怪しげなワークショップに行かされ多額の請求になってしまいました。辞めるにも違約金が発生します。
という話はよくあります。
変な人もいますし変な事務所もあり怖い目に遭ったりします。関わると厄介です。弁護士が必要になりトラブルの元。事務所に入ったり契約することは安易にやってはいけません。

大手プロダクション、個人プロダクション、養成所、劇団等所属先は様々あります。日本中にあります。地方の人にとってどこからアプローチしたらいいか分からないと思いますが東京出身者も一緒で初めての事は誰でも一緒です。
東京出身の僕なんかもどうやって入ればいいか分かりませんでした。周りの友達に聞いても知ってる人はほとんどいません。東京もそんなものです。
東京にいるとたまに元芸能人や元マネージャーという元芸能関係の人と遭遇することがあります。正しい情報や紹介に出会えればラッキーですが、中にはヘタな情報で利用され間違った方向に行ってしまう危険もあります。
ウマい話に乗る前に、家族や周りの友人に相談したり事実関係を調べましょう。もしそういった相談や確認のために時間を取り、相手側からプレッシャーが掛かるようになったら怪しいのでやめましょう。

事務所選びもいいですが、好きな俳優さんがいればその方の事務所に問い合わせたりオーディションを受けるのも一つのきっかけです。付き人の方法もあります。俳優さんの現場に付き身の回りの事や運転手もしたり傍らに付いてお世話をすることです。落語家さんや演歌歌手ではお付きの人といって付き人がいて、俳優でも現場マネージャーではなく付き人を俳優が雇うこともあります。もちろん勉強のためですから賃金も安いと思います。ただ現場にいつもいるのでプロデューサーや監督と日頃から顔を合わしチャンスは大いにあり、どこかの事務所や劇団に所属するよりデビューの可能性は一番早いと僕なりには思うところです。”付き人から俳優”で検索すればあんな人もこんな人も付き人から始めていることが分かるでしょう。

さて、「第一回 俳優になりたい君たちへ」ぼちぼち終わります。いかがだったでしょうか。
俳優になりたい人たちの参考の一つになれば幸いです。
俳優は魅力ある面白い仕事ですからこれから始めるみなさんを応援してます。