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鼻に入れたシリコンプロテーゼ、もし抜いたらそのスペースはどうなるの?

鼻を高くするために入れるシリコンプロテーゼ。ですが、昔勢いでやってしまった、やっぱりいま風に形を変えたい、ずれてきた…となった場合は除去をすることになります。その際、カウンセリングでよく伺うのが「シリコンプロテーゼを抜いた後、その空間は一体どうなるのでしょうか?」というご質問です。この疑問に、高須クリニック名古屋院院長 高須幹弥医師がお答えします。

プロテーゼを抜いたら、そのスペースは…?

お答えしましょう。
私の考えはすばり「プロテーゼを抜いたら、その空間はなくなる」です。

シリコンプロテーゼを抜いても、鼻の中に空間ができてスカスカしたり、皮膚がボコボコしたりすることはありませんのでご安心ください。

プロテーゼを抜いたあとは、徐々に入れる前の状態に戻ります

シリコンプロテーゼを入れた場合、まず身体の生体反応により、プロテーゼを包むように大変薄いコラーゲン皮膜ができてきます。これをカプセルと呼びます。
このコラーゲンの皮膜はプロテーゼと体組織との癒着を防いでくれるため、除去の際もツルッと取れるようになっています。

除去の後は皮膜同士がくっつき、もともと体内の組織から作られた膜ですから徐々に吸収され、プロテーゼがあった空間はいずれ完全に閉じてなくなり、以前の状態に戻るようになっています。

ただし、場合によっては注意が必要

しかし上記は全く問題がなかった場合で、例えば過去の手術で質の悪いシリコンでできたプロテーゼを使用していたり、サイズが合っていないものを無理矢理入れていたりすると、少し状況が変わってきます。

まず、質の悪いシリコンプロテーゼや上手くフィットしていないものを長年入れていると、皮膚の中で隙間ができ、そこに体液や血液が溜まって石灰化が起こりやすくなります。

また、サイズがあっていないものを無理矢理入れていると、次第にプロテーゼがずれてきたり、圧迫されて脂肪などの一部組織が薄くなったりして、鼻の歪みの原因になることがあります。
プロテーゼを入れていたスペースがなくなっても、元の形が変形していたら不自然になってしまいますので注意が必要です。

質のよいシリコンプロテーゼを、適正サイズでフィットするように入れていれば、除去する前も後も問題が起こることはほとんどありませんし、除去後にシリコンが入っていたスペースは閉じていき、スムーズに元の鼻に戻っていきます。

しかし、皮膚の下でゴツゴツする、プロテーゼが浮き出てきたなど、おかしいと思うことがあれば一度受診されることをおすすめいたします。
もちろん、他院で手術したものでも、かなり前に入れたプロテーゼでも大丈夫ですので、安心してご相談ください。

まとめ

・除去後、プロテーゼがあった空間はやがて完全に閉じてなくなり、以前の状態に戻る。
・ただし、質の悪いプロテーゼやサイズの合っていないプロテーゼなどを入れていると、隙間や圧迫等が発生しやすくなり、石灰化や鼻のゆがみの原因になることがある。
・入れたプロテーゼに違和感を感じる場合は、念のため一度受診を。


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