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動画まとめ 身も蓋もない #日中オープンソースの話 ~アジアから世界のオープンソースに貢献する活動~

イベント趣旨

オープンソースの価値をわかりやすく世の中に示した「伽藍とバザール」が1999年。
MicroSoft Loves Linuxが2014年。

オープンソース方式の開発は、MicrosoftのVSCode,IBMのEclipse,GoogleのTensorFlowなどで見る通り、ますます普及しています。

伽藍とバザールとオープンガバメント Code for Japan 関さん

関 治之 @hal_sk
一般社団法人コード・フォー・ジャパン代表理事。「テクノロジーで、地域をより住みやすく」をモットーに、会社の枠を超えて様々なコミュニティで積極的に活動する。
住民参加型のテクノロジー活用「シビックテック」を日本で推進している他、オープンソースGISを使ったシステム開発企業、合同会社 Georepublic Japan CEO及び、企業のオープンイノベーションを支援する株式会社HackCampの代表取締役社長も勤める。
また、神戸市のチーフ・イノベーション・オフィサー(非常勤)や東京都のフェローとして、自治体のスタートアップ支援政策やオープンデータ活用を推進している。
その他の役職:総務省 地域情報化アドバイザー、内閣官房 オープンデータ伝道師 等
https://www.linkedin.com/in/halsk/

資料

Code for Japan関さんの資料 伽藍とバザールとオープンガバメント

日本が世界のオープンソースをリードするOpenChainについて紹介

OpenChainという、複数の企業(しかも、大企業)同士が協働するプロジェクトでオープンソースを利用する・オープンソース方式の開発を行う際に起きる問題の解決を試みるプロジェクトがあります。

・たくさんあるソフトウェア群の、ライセンス含めた保証をどうする
・いわば、「ソフトウェアのサプライチェーン」という分野でどう協調を可能にする
こうした問題を解決する、「企業のガバナンスにオープンソースを持ち込む」という分野では、実は日本企業の、日本語で議論するワークグループ OpenChain Japan WG が主導的な役割を担っています。

(ということを高須は開源社の中国人に教えてもらいましたw)

どういう問題があって、どういうアプローチで解決しようとしてるのか、なぜそこで日本企業が主導的な役割を担っているのかについて、OpenChainコミュニティのメンバーに語ってもらいます。

遠藤 雅人
OpenChain Automotive Chair
OpenChain JWG Promotion SGリーダー
自動車会社の新サービス・技術の企画・開発部署でマネージャー・スクラムマスターやってます。 知的財産関係のOSSコミュニティに参画し、OSSの知財リスク削減に取り組んでます。
http://linkedin.com/in/masato-endo-279026159

大崎 雅行
OpenChain JWG メンバー
ITサービス企業の、OSSコンプライアンス・知財関連のリスク対応の部署でマネージャーをしており、最近では、海外部門のOSSコンプラ体制推進や、InnerSouceの展開に取り組んでいます。
http://www.linkedin.com/in/t-osk


小保田 規生 @nori0428
OpenChain JWG メンバー
電気機器メーカーの技術戦略部門で、オープンソース戦略、所謂OSPOの一員として活動しています。

渡邊 歩
OpenChain JWG メンバー
ITサービス企業所属のOSS管理コンサルタントです。黒いアヒルや白いソース、哺乳網食肉目マダガスカルマングース科のものなどを駆使してOSS管理を効率化できます。
www.linkedin.com/in/ayumi-watanabe-ossmanagement

内閣府・特許庁「Opensorce for ALL」 Page1 Page2

急成長中の中国オープンソースについて紹介

中国はオープンソースの世界では、「基本的にはオープンソースのソフトを無料ということで喜んで使うだけ」という立場が続いていました。中国を代表するメーカーの一つVIVOが「ウチのスマホはカーネルを改造して高速化したぜ!」とリリースし、「AndroidのカーネルってGPLだぞ、ソース公開できんのか?」と突っ込まれたのは2018年。VIVOはその年にロシアワールドカップのスポンサーをするほどの大企業でしたが、たった三年前の中国のオープンソースの理解はその程度だったわけです。

その後中国は企業・政府それぞれがオープンソースへのコミットを強め、もともと活動していたコミュニティとあわせて目覚ましい発展を見せています。

2020年の中国は、政府工信部(日本で言う総務省+経産省みたいな、通信関係の統括)の下にOpen Atom Foundationという財団を作り、オープンソースのライセンスを中国国内で普及させる活動をはじめるなど、オープンソースへの力の注ぎ方を強めました。すでに、中国発のオープンソースライセンス(英語中国語併記のMulanPSL)が、Open Source Initiativeの認証を取得しています。

多くの中国企業がオープンソース推進室を社内に設け、採用をはじめています。AIプラットフォームやデータベース、フロントエンドなどの分野で積極的にオープンソースソフトを公開し、外部のエンジニアの力を積極的に使うことでソフトウェアを強化しようとしています。 さらに、オープンソースの技術をコアにしたスタートアップも登場しています。

もともと意識の高い中国人が活動していたコミュニティにも、続々人が増えています。

現状、China Open Source Allianceの唯一の国際(中国語がネイティブでない)メンバーである高須が、中国オープンソース年度報告2020(正式日本語版)をもとに、中国のオープンソースについて紹介します。

高須 正和 @tks
ニコ技深圳コミュニティ 共同発起人
開源社 メンバー
深センで技術コミュニティ「ニコ技深圳コミュニティ」を運営しています。 中国を代表するオープンソースコミュニティ「開源社(KaiYuanShe,China Open Source Alliance)」の、今のところ唯一の国際(中国語がネイティブでない)メンバー
https://www.linkedin.com/in/takasumasakazu/

中国オープンソースの情報は、Twitterでハッシュタグ #中国オープンソース としてつぶやいているほか、GitHubで翻訳データなどのリポジトリを公開しています。Issueなどの形でご意見いただいたり、翻訳データ見てレビューいただいたり、取り上げてブログ書いてくれたりしたら幸せです。

また、Facebookのニコ技深圳コミュニティでしょっちゅう進捗報告をしています。コミュニティ内の中国オープンソースタグを見るのがオススメ。

身も蓋もないパネルディスカッション

西村真里子 @mariroom
国際基督教大学卒。日本アイ・ビー・エムでITエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、アドビシステムズでフィールドマーケティングマネージャー、バスキュールでプロデューサーを経て2014年に株式会社HEART CATCH設立。ビジネス・クリエイティブ・テクノロジーをつなぐ“分野を越境するプロデューサー”として自社、スタートアップ、企業、官公庁プロジェクトを生み出している。 J-Startupサポート企業、Art Thinking Improbable Workshop Executive Producer 、内閣府第一回日本オープンイノベーション大賞専門委員会委員、経産省第4次産業革命クリエイティブ研究会委員、武蔵野美術大学 大学院 クリエイティブイノベーション学科研究室 非常勤講師
https://www.linkedin.com/in/mnishimura/


中国オープンソースの資料はこのGitHubにまとめてあります

参考URL

伽藍とバザール

知的財産推進計画2020


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