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Gunosyを卒業しました

こんにちは。「元」Gunosyの石渡です。この度、4年間勤めたGunosyを退職しました。直接お伝えできずこのような形で報告することになった方は申し訳ありません。
Gunosyではアプリマーケティングを中心にいろいろと経験させてもらいました。4年間は長かったと言えば長かったですし、あっという間だと言えばあっという間だった気がしています。Gunosyでは社内の上司・先輩・同僚・後輩をはじめ、代理店さん、媒体さん、ベンダーさん、クライアントさん、パートナーさん、マーケター仲間の方々など様々な方にめちゃくちゃお世話になり、本当に本当に感謝しております。改めて言うまでもないですが、みなさんのおかげで4年間で大きく成長できましたし、それによって今の僕があると思っています。感謝してもしきれませんが、少しでもその気持ちをお伝えできればと思って文章を書かせていただきました。書いてみたら死ぬほど長くなってしまったのですが、せめて最初の「この記事で言いたいこと」だけでも読んでいただけると嬉しいです!

読んでほしい人

この記事で言いたいこと」まではみなさんに読んでもらえればと思うのですが、その先は自分の整理も兼ねているのでめちゃくちゃ長いですし興味ある方だけ読んでください!「Gunosyで学んだこと」ぐらいまでは社外の方でもギリ面白いかもです。それ以降は、特にGunosy社内の方、転職先としてGunosyありかもと思っている方に読んでもらえたらいいなと思ってます。今となってはフェーズが結構変わってしまっていますが、それでも社風とかこんなこと経験できるよというのは伝わるのではないかと思ってます。

この記事で言いたいこと

とにかく、とにかく、ただ圧倒的な感謝です。それしかありません。本当に社内外問わず関わってくださったみなさんが右も左も分からなかった僕を引き上げてくれました。もう感謝してもしきれません。
なので、今後も何かあればまたお話しさせてください!!
・仕事の話(アプリの話でも僕の次の会社の話でも何でも)
・プライベートの話
・フットサル
・野球
・ディズニー
もう何でもいいです。困ったときはいつでもご連絡ください。逆に僕が困ったら連絡するのでまた助けていただけたら嬉しいです。

facebook
facebookは直接の知り合いの方のみ承認していますが、こちらでご連絡いただくのが一番レスが早いです。この記事を読んでくださっている方はおそらくほとんどすでにfacebookでつながっている方だと思いますが、もしまだつながってないよーという方がいたらお気軽に申請ください。

twitter
Gunosyにいた頃は気になったことやニュースは社内slackでつぶやいていたのですが、行き場がなくなったのでゆるゆるとtwitterもやっていこうかなと思ってます。

note
今のところ特に他に書く予定はないですが、思いついたら書くかもです。何かこういうの書いてほしいとかあれば言ってください。

Gunosyで学んだこと

Gunosyでは本当にありがたい経験をさせてもらえました。

アプリマーケに関わることはなんでもやった
タイプの違う複数のアプリがあり、全アプリ合算すると3000万DLぐらいに関わった
デジタルの主要媒体はめっちゃ運用して代理店さん、媒体さん、ベンダーさんと仲良くなれた
テレビCMに関して何も知識なかったところから自分で企画から出稿までできるようになった(事業会社としてはその3年間で日本トップクラスの本数のCM作ったと思います)
メディアアプリのKPIが理解できるようになった
SQL書けるようになった
adjustやアプリ計測の仕組みに詳しくなった
・(不本意ながら)アドフラウドに詳しくなった
・KDDIさんなど大企業含め、外部のパートナーさんとお互いの利害を調整しながら仕事を進めていくことが身についた
プロダクトオーナーとしての姿勢を学んだ
セールスサイドの組織作り(立て直し)ができた
東証一部上場企業の代表・役員の直下で仕事をすることで考え方を学べた
・アプリマーケの先端企業として注目度が高いので登壇などアウトプットの機会が多かった(多分10回以上はセミナーや大学の講義などで話した)
・上に同じく、いろんな会社のマーケターと情報交換ができた

などなど。などなど。上げればキリがないですが、ここからは時系列でどんなことやってたか、どんなこと学んだか、というのを自分の整理を兼ねて書いていきたいと思います。

(ここで上げた通り、これだけ多くのことが学べるGunosyという環境は超おすすめです。転職考えている方がいたら僕にご連絡いただければ採用担当や現場のメンバー繋ぎます笑)

面接(2015年9月)

転職活動ではひたすらWeb・アプリ系の会社を受けていて、Gunosyはその中の1社でした。Gunosyの一次面接で通された会議室は窓がなく閉塞感のある狭い部屋。さらに出てきたのが千葉さん。当時のGunosyは上場半年ほどでしたし、僕の中での六本木ヒルズITベンチャーのイメージは完全にリッチマンプアウーマンだったので、相当ギャップに驚いたことを覚えています。千葉さんをご存知ない方のためにtwitterのリンク貼っておきます。

投稿の8割が筋トレ。やばいですよね。当時の千葉さんはまだ筋トレを本気で始める前だったので今ほどは大きくなかったですが、それでも威圧感がやばかったです。しかも面接開始20分で「何か聞きたいことある?他に話したい人いる?」となったので、完全に「あ、落ちたな」と思いました。
でもなぜか通してもらい、入社後しばらく(2年ぐらい?)プロモーション部長である千葉さんの下で鍛えていただきました。アプリのこともテレビCMのことも全く何も分からなかった僕を採用して育てていただいて本当にありがとうございました。

そして二次面接は現CEO(当時COO)の竹谷さん。細かい話は覚えていないのですが、強烈に覚えているのが

竹:うち以外どこと迷っているんですか?
僕:A社とB社です。
竹:選ぶ基準は何ですか?
僕:前は代理店だったので、できれば事業会社で裁量権があり自分のキャパシティを広げられるところがいいです。
竹:だったら完全にうちじゃないですか?A社、B社と比較してうちは…
僕:確かにそうですね。
竹:じゃあ僕の名刺渡すんで、帰ったあとで悩むことあったらメールください。悩んでるポイントに対して僕が打ち返すので、それ全部論破できたらA社とかB社とか行っていいですよ。

というやりとり。Gunosyという環境に本当に自信があることが伝わってきて、入社を決意しました。竹谷さんは当時マーケティング統括だったこともあり、入社後も公私ともにめちゃくちゃお世話になりました。

入社〜半年(2015年10月〜2016年5月)

Webのデジタルマーケティングの知識は前職で身についていたもののアプリは全く未経験。ましてやテレビCMなんて考え方すら全く分からず…という状態で入社をして、そこから怒涛のキャッチアップが始まりました。

当時のGunosyは会社の売り上げの半分以上を広告宣伝費に投下しており、それを実質1人で運用するという狂った状態だったので、1日でも早く貢献しないとやばいという、とてつもない緊張感がありました。

その必死さもあり、アプリとは何ぞや、アプリストアの仕組み、事業KPIの把握、ツールの管理、代理店さんとのやりとり、社内のエンジニア・デザイナーとのやりとり、テレビCMに関わるもろもろなど、この頃に学んだことはGunosyの仕事だけでなく間違いなく今後の人生に役立つと確信しています。

改めて僕が言うまでもないですが本当にGunosyの1番凄いところは「KPI経営が全社に浸透していること」だと思っています。「数は神より正しい」という言葉もある通り、本当に全員がめちゃくちゃ数字を見ます。その文化の中に飛び込んで数字を見る意識が完全に変わりました。ただ、数字という誰にでも公平な共通言語があったからこそ、未経験で入社しても食らいついていける環境だったんだなと思っています。
数字を見るためにSQLが書けるようになったのもこの頃ですね。ちなみに非エンジニアでもSQLが書けるようになる方法はGunosyのTechブログにじゅんじゅんこと石塚くんが書いてますのでこちらをどうぞ。

この時期にはそういった社内的なところに加え、代理店さんとのリレーションも引き継いでいました。僕自身がまだまだ知識が足りない中でのやりとりだったので各代理店さんには多大なご迷惑をおかけしたこともあると思いますが、みなさんのおかげで業務に関わる専門的な知識はもちろん社会人としても成長することができました。本当にありがとうございます。
代理店さんとのやりとりは基本的にメッセンジャーで行っていたので、死ぬほどたくさんメッセの窓を立ち上げて常に誰かとメッセしている状態でした。特にサイバーエージェントさん、セプテーニさん、アドウェイズさん、サイバーブルさんにはめちゃくちゃお世話になりました(社外の方なので個人名は出しませんが、、、)。おかげでユーザー獲得をスムーズに進めることができましたし、今でもメッセのレスの速さは誰にも負けないと自負しています。

また、このときFOXからadjustへのリプレイスを行ったこともいい経験でした。当時はまだadjustさんのサポートメンバーも多くはなかったですし公式のサポートページもあまり充実しておらず、苦労しながら分からないことを調べて進めていったことで自分の理解が深まっていきました。(※今ではadjustさんは日本だけで25名ほどになっていてめちゃくちゃサポートも早く、Gunosy在職中は死ぬほどお世話になりました!計測SDK何にしようか悩んでる方がもしいれば、全力でご紹介するので言ってください笑)

そんなことをやりつつ、そのとき取り組んだことの1つがテレビCMのエリア別効果分析でした。創業者で前CEOの 福島さんのインタビュー にもある通り、Gunosyでは

テレビCMだってモバイルマーケティングのように

出稿・分析のPDCAを回しています。ただ、その中でもエリア別の効果分析はなかなかうまくできていませんでした。人口の少ない県では相当な量の出稿をしないとオーガニック獲得に明確な効果差が出ず思った以上に難しいのです。その分析を千葉さんや創業者の1人である関さんに相談しながら改善していき、なんとかストレスなく実運用ができるレベルまで持っていくことができました。

この頃はとにかく全てが新しいことで吸収をしていかなければならなかったので上げていけばキリがないのですが、なんとか必死に食らいついて業務を進めていった結果として全社MVPを受賞することができました。支えてくださった社内のみなさん、代理店のみなさんがいらっしゃったからこそ受賞できたのだと、今でも確信しています。

プロモーションチームマネージャー前期(2016年6月〜2017年11月)

2016年の1月頃からはニュースパスの立ち上げ準備があり、お手伝いメンバーとしてプロジェクトに関わらせてもらっていました。そのときから河野さんにいろいろと仕事を教えてもらい、今では野球部含めお世話になっています。
ニュースパス立ち上げに伴い「誰がプロモやるんだっけ?」「僕以外いますっけ、、、?」という状態だったので、リリースの6月からはグノシーとニュースパスの兼任でプロモを回すようになりました。と同時にマネージャーにもなったのですが、しばらくはメンバーがつかず1人で月に数億の予算の出稿を行なっていました。本当にこの頃は結構きつかったのを覚えています。

KDDIさんとのやりとりも最初は文化の違いから戸惑うことも多かったですが、優しくサポートしてくださったみなさんありがとうございました。

そんな中で社員メンバーが増えたり内定者インターンの真武が入ってきたこともあり、徐々にデジタル媒体出稿のインハウス化を進めていきました。真武にはこのときGoogleリスティングのクエリ分析という地獄のようなタスクをいきなり振ったのですがしっかりやり遂げてくれて、それがGunosyのインハウス運用立ち上げの礎になったんだと思っています。今では真武が新規事業オトクルの責任者をやっているのも本当に感慨深いです。

インハウス運用で四苦八苦していたこの頃、さらにアドフラウド発覚という大事件が勃発しました。このときはまだぼんやりとしかアドフラウドのことを知らず、対策にはadjustさんや代理店さん、媒体さんにめちゃくちゃご協力をいただきました。最近では業界での注目度が高まってきていることもあり、事例化したり登壇したりとアウトプットの場も多く与えていただき、自分自身もめちゃくちゃ勉強になりました。

ちょうど同じ時期にLUCRAの立ち上げがあり、これにはプロジェクトメンバーとしては関わっていないのですがプロモーションマネージャーの立場で見ていました。同じようなキュレーションアプリではあるのですがグノシー、ニュースパスとは全くターゲットが違うアプリなので、そのマーケの方法を知ることで自分の中でまた大きな成長機会となりました。

プロモーションチームマネージャー後期(2017年12月〜2018年12月)

マネージャーになってからもしばらくはニュースパスだけは担当がおらず自分で直接見ていたのですが、グノシーQの立ち上げに伴ってプロモーションチームにいた岩舘さんが立ち上げ責任者となったため、またグノシーのプロモーションも自分で見ることになりました。ちょうど新卒採用の面接をしている時期でもあり、人が足りないので中途の面接やアルバイトの採用面接も増ていました。そんな中でマネージャー兼グノシー・ニュースパス2アプリのプロモ担当となり、このときはさすがに死にそうでした。(今となっては笑い話です。)

なので、3月にいしけん藤原が入社してきたときは本当に助かりました。特にいしけんは自分が声をかけて採用しているので、今はマネージャーにもなって成長している姿を見て嬉しく思っています。そんな彼はこれからtwitterを頑張っていくということだったので、ぜひフォローしてあげてください。

それから4月には新卒の入社によってメンバーが増え、ついに自分で直接特定アプリの担当をすることはなくなりました。最初の頃は、ついつい手を出したくなったり、どのように関わっていけばいいかすごく悩んでいたことを覚えています。途中から意識していたのは細々としためんどくさい仕事やいつ成果に繋がるかわからない(もしくは直接的に数字では測れない)仕事は自分がやろうと決め、プロジェクトベースで各チームと関わっていくことを増やしていました。
特にグノシーアプリは予算も大きくやることが多岐に渡っていたため、サガン鳥栖さんへのスポンサーやパートナーさんとの連携などを主に自分でやり、日々のメンバーとのコミュニケーションは数字を見ながら修正した方がいいポイントや新しい打ち手の相談などが多かったと思います。

また、この頃にはインハウス運用も僕がほぼ手を出さなくても各プロダクトのメンバー+インターン生で回る状態にはなっていましたが、Facebookのダイナミック広告GoogleのUACのためのKPI設計など、エンジニアを絡めた施策については自分でオーナーを持っていました。特にGoogleの施策では、Gunosy創業者の1人である吉田さんにわざわざ一緒にセミナーに行ってもらい、そこからプロジェクトを動かしていくなど非常にお世話になりました。

新規事業立ち上げ(2019年1月〜4月)

実はこの時期は新規事業の立ち上げをやっていました。これもグノシーと同じくキュレーションアプリなのですが、自らがPO(プロダクトオーナー)として立ち上げをすることになり、初めてエンジニアのメンバーを持つことになりました。なかなかうまくいかないことも多く、このときは多くの方々にご迷惑をおかけしました。特にたくさん相談に乗っていただいた秦野さん、途中からフォローに入ってくれた謙太くんありがとうございました。

子会社出向(2019年4月〜10月)

新規アプリはなんとかリリースまでこぎつけ、その後子会社へ出向することになりました。そこは主にアフィリエイトの広告代理事業をWeb・Appそれぞれの広告主に対して提供していて、僕はApp領域の責任者として異動しました。それまでプロモーションチームとしてめちゃくちゃお金を使った施策をさせてもらったので、それを今度は自分で稼いでこい、というメッセージでした。

その頃は退職や異動含めメンバーが大きく入れ替わった時期で、(決算資料でも出ていますが)売り上げも一時的に苦しくなったタイミングでした。そのため組織面でも実務面でもどのように立て直していくか非常に考えさせられましたし、その時期に長島さん、高橋くんと密にやりとりさせていただきながら立て直しをできたことはすごく良い経験でした。

特にAppチームではメンバー全員が本当に頑張ってくれて、要求水準は高かったと思いますが着いてきてくれたのでめちゃくちゃ感謝してます。やなちゃん、かくちゃん、わっくん、甲藤くん、坂本くん本当にありがとうございました。みんなの頑張りによって、最後は月次ギネスを更新して終わるという最高の結果を残せました。(今だから言うと、運用特化の組織になってしまったので、もう少し営業色を強くした組織にしても良かったかなとは思っています笑)

また、このときお世話になったクライアント・代理店のみなさまも本当にありがとうございました。僕がマーケにいた頃とは立場が変わってのお付き合いとなりましたが、変わらず親切にしていただいて本当に助かりました。

部活とかもろもろ

Gunosyでは部活も盛んで、それでも本当にいろんな方にお世話になりました。
さいのフットサル部ではありがとう!ITワールドカップの優勝は忘れません。久保さん、入社前日にフットサル部の幹事を振られたことを覚えています笑。そのおかげで会社に溶け込めました!
こうのさんいつも野球部ありがとうございます。最後にITS優勝できると嬉しいです!でも来年からも参加させてください!笑
姉さん、やむさんもはや何部かわからないですが、いつも飲んでくれてありがとうございます!これからも飲みましょう!
小川ちゃんおそらくもう二度とないであろう貴重な経験をさせてくれてありがとうございました!
87会のみなさん同級生というだけで始まった会でしたが、ゆるゆると最後まで続いて嬉しかったです!ぜひまたやりましょう!

最後に

ここにお名前を挙げられなかった方にも、めちゃくちゃ感謝してます!!辛い時も楽しい時も両方ありましたが、本当に最高でした。

みなさま、ぜひまたお会いしましょう!!

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