2019 BEST EP 50
50. Szjerdene 『Trace』
ロンドンで生まれ、現在はアムステルダムに拠点に置くSSW。憂いを纏ったエレクトロニックサウンドが強烈にいい。そして何より彼女の壮大さを感じるソウルフルな歌声のサウンドとのマッチングがすばらしいです。
49. Arlo Day 『Bad Timing』
ロンドンを」拠点とするDomino RecordからデビューしたAlice Barlowによるプロジェクト。Phoebe BrigdersやJulien BakerのようなUSインディーを感じる質感のサウンドに、印象深いボーカルの声が深く深く脳裏に焼きつくようです。
48. OK Button 『Sepia Spectres』
スコットランド出身のアーティストで、Lusy RoseとJames Blakeをブレンドさせたようなエレクトロニカのサウンド。北欧の静かな森林の中にいるような空気感で、まさに森の妖精が歌っているよう。The Great Escapeでみてきました。
47. Tim Atlas 『Together Lonely』
LA拠点に活動するSSWの新作EP。ローファイなサウンドメイクで、CucoやOmar Apollo、Jasper Bonesのようなチカノ系のソウルを漂よわせ、トロピカルなポップに仕上げてます。ジャケも鮮やかなオレンジで綺麗。
cehrylもフィーチャリングで参加してます。
46. Pinty 『City Limits』
サウスロンドンのプロデューサー/トラックメイカー。ハウスやテクノサウンドを感じつつも、スムースでジャジーなトラックがたまらんす。King KruleのDJ名義 JD SPORTSプロデュースらいしいです。
45. Jadasea 『Half Life』
ロンドンのアーティスト、Jadaseaの作品を、King KruleがEdgar the Beatmaker名義でプロデュースしたもの。ダークでアングラなLo-Fiヒップホップ的サウンドをベースにした作品で、部屋真っ暗にしてボーッと流したいやつです。
そういえばこの前奥さんでカメラマンであるCharlotte Patmoreが、KIng Kruleと彼らの子供の姿を写した写真がi-Dに公開されてましたね、最後の写真とかすごくほんわかします。
44. Slow Pulp 『Big Day』
ウィスコンシン州を拠点に活動する4人組バンド。軽快なリズムとドリームポップサウンドがたまらない作品です。
43. Christelle Bofale 『Swim Team』
テキサス・オースティンを拠点に活動するSSWのデビューEP。ソウルフルで煌びやかな歌声と、インディーロックやジャズを組み合わせたサウンドです。Nilüfer Yanya好きな人におすすめです。
42. vōx 『I Am Not a God』
LAを拠点に活動する謎のベールに包まれたシンガー。FKA Twigsのように妖艶でしなやかな歌声と、Björk的ミステリアスなヴィジュアルを掛け合わせたエクスペリメンンタルポップ。アイルランドの荘厳なアンビエントさや、ダークなエレクトリックミュージックが混在するカオスな音楽です。
下がアーティスト写真です。ついこの前のMUTEKで来日してたそうな…
41. Wu-Lu 『S.U.F.O.S』
サウスロンドン出身のプロデューサーやアレンジャーとしてマルチな才能を発揮してるWu -LuのニューEP。
全体的にリバーブのかかった質感にジャズやローファイなR&Bを混ぜ込んでる作風です。black midiのドラマーがこのレコーディングに参加してるとのことです。あとOscar JeromeとかPoppy Ajudahと一緒に仕事してるみたい。
40. Suzi Wu 『Error 404』
ロンドンのSSW、トラップやベースミュージックを感じるエレクトロニックでダークなサウンドを奏でる作品です。タイトルトラックがまじでキラーチューンです。
39. Oscar Lang 『Bops Etc.』
Dirty Hitから出た新人。今作でAlfie TemplemanとJohnny Utahともフューチャリングしててなかなかいいです。
38. Jimi Somewhere 『Ponyboy』
ノルウェーから現れたKevin Abstract系譜のジャンルレスアーティストです。とにかくエモかっこいいです。ソングライティングセンスはずば抜けてます。
37. Hello Yello 『Love Wins』
オークランドの3ピースバンド。レイドバックなギターサウンドもあれば、パンクやハードコア的激しいサウンドも奏でる幅広いジャンルを網羅。そこにブラックミュージック要素やレゲエ要素を加えたりと実験的な試みもし、スリリングなサウンドが持ち味です。
36. Nardeydey 『Nardeydey』
ロンドンのジャズコレクティブNérijaのギターShirley TettehによるソロプロジェクトのデビューEP。
民族的なサウンドやファンク、ジャズを取り入れながら、メロウでドリーミーな作品に仕上げてます。彼女の澄み切った艶やかな歌声がまた最高です。
35. Marco McKinnis 『E'Merse』
LAを拠点に活動するR&Bシンガー。紳士のように優美で滑らかな声質と、00年代のR&Bサウンドを感じる作品です。
この方といえば、Rex Orange Countyの「Nothing」に客演で参加していたりしています。
34. MUNYA 『Blue Pine』
モントリオールを拠点にドリーム・ポップを奏でるJosie Boivinのソロプロジェクト。
レトロ感溢れる温かみを持ったギターサウンド、そして天使が奏でるような甘美で、体を包み込むような温かみを持ったファルセットな彼女の歌声がマッチした極上のベッドルームサウンドです。
33. iris 『a sensitive being』
ノルウェー出身の次世代の歌姫のデビューEP。
歌声はまるで天使のような透き通った美声。AURORA、Sigridときたら次はこの子なのではと。The Great Escapeで教会でライブみたんですけど、本物の天使かと思いました。
32. Chartreuse 『Even Free Money Doesn't Get Me Out of Bed』
UKのバーミンガム出身の4人組バンドのデビューEP。
The Nationalのようなシルキーなサウンドに、King Kruleのダークなジャズやソウル部分を加え合わせたサウンドです。
31. Postcard Boy 『Scrapbook』
サンディエゴ出身のベッドルームアーティストのデビューEP。Kevin Abstract系譜のハイブリッド型のポップサウンドです。正直こういうアーティストは個人的にで切った感じがありますが、彼の作り出す音楽には独創性が兼ね備えられてると思います。
30. beabadoobee 『Space Cadet』
なんだかんだ彼女の作品は最初のシングルから追っかけているのですが、ずっとしっくりきませんでした。なんでDirty Hitが契約したんだろう?とも失礼な事思ってました。この作品で完璧掌返し。最高です。Stephen Malkmusとも無事に会えたみたいだし、いいな。
29. Channel Tres 『Black Moses』
LAの天才の新作EP。ディープなハウスグルーヴが中毒性たっぷり。特にJPEGMAFIAを客演に迎えた曲なんて、もういうことありません。必要最低限に抑えたビートとサウンドのみのシンプルな曲をここまで作り込むなんて…
28. Carmody 『Catching Blue』
Tom MIschとコラボしたりするSSWの新作EP。温かく包み込むような優美な歌声と、どこか寂しげに聴こえるメロディが絡み合った作品。
27. Ama Lou 『Ama, who?』
ノースロンドン出身のR&Bシンガー。シングル『DDD』から約1年、リスナーにとっても彼女にとってもずっと待ち望んでいたEPではないでしょうか?
トラップビートや現行のベースミュージックにも通じる重点音が響くビート〜Gファンクを感じさせるサウンドなど幅広く、そこに彼女の力強い歌声がぴったりとハマり最高のグルーヴを生み出しています。
26. Alfie Templeman 『Sunday Morning Cereal』
UKのベッドルームを飛び出した若き16歳のSSW。去年出たEPからの成長ぶり。そして1st mini albumの出来は素晴らしかったです。来年アルバム多分出るので楽しみ。
25. Jon Vinyl 『Dangerous』
トロントの若きR&Bシンガーの新作。天才的なくらいに磨きかかった作曲センスに、スムースでソウルフルな美声にはいつも驚かされます。ネクストDaniel Caeserと言ってもいいほどです。
24. KId Bloom 『Lemonhead』
LAの4人組のレトロポップバンドの新作。
70年代のサイケさも感じつつ、80年代のニューウェーブやポップスに通じるようなエッセンスを組み合わせたレトロチックなインディーサウンドが最高です。
23. Harry Teardrop 『1000 Backyard Pools』
とにかく1曲目からエモい。emoのエモではないかもしれないけど、エモいです。初期の1975とThe Chemical Romaceを掛け合わせたような。それくらいエモいです。MVクソダサいんで貼っておきます。NY拠点のSSW。
22. Adam Melchor 『Plan on You』
The Beatles × Sufjan Stevensを組み合わせたような音楽。清らかに流れる小川のように滑らかな極上フォークソングが詰まった作品です。Call Me BY Your Nameを想起させる一夏のビタースウィートな思い出のような。
21. Joesef 『Play Me Something NIce』
グラスゴー出身の24歳SSWのJoesefのデビューEP。Jamie IsaacとPuma Blueの狭間をいくような。メロウなR&Bポップとローファイな質感を組み合わせた絶妙なバランスがたまらないです。BBC Music Sound of 2020 のlonglistにも選出されてましたね。
20. Legss 『Writhing Comedy』
ロンドンの今年出てきた新人で一番クレイジーなバンドだと思ってます。とくに2曲目ぶっ飛んでます。black midi的に感じると言ったら言い過ぎかも知れないけど、同じ系統の匂いがする輩です。
19. Dan D'Lion 『Betterman』
彼の魅力を語るのに本当に言葉足らずで説明できないですが、”未知でダーク、未来的ポップスを奏でる男”と表現すればいいのか。その謎に満ちたポップサウンドがえげつなく中毒性たっぷり。〈押すな〉と書いてあるのに押したくなるようなボタンあるじゃないですか?そういうワクワクさを持った危険なポップスです。ロンドンのプロデューサー/SSWです。
18. Yeek 『IDK WHERE』
LAを拠点に活動するYeekの新作EP。Dominic FikeとUMIがフィチャリングで参加しています。
ダウンテンポで郷愁を誘う楽曲から、アップテンポでパンキッシュな音楽まで、様々なジャンルの狭間を行き交う音楽たまらないです。
17. VC Pines 『Indigo』
Puma BlueやLucy Lu界隈のオルタナティブ・ソウルの新人SSW。彼の音楽の魅力は、まずはソウルフルな歌声。そして、トランペットやトロンボーンなどの管楽器を取り入れたジャジーな編曲と、インディー・ロックのスタイルを掛け合わせたサウンドもユニークです。
The Great Escapeで彼を見ましたが、ライブにも管楽器のメンバーがいました。そこでPixesの「Where is my mind」のソウルバージョンのカバーをやってて本当に痺れました。
16. Olivia Dean 『Ok Love You Bye』
全体的にジャズのエッセンスを取り入れつつ、管楽器のブラスが鳴り響く温かい雰囲気のある作品です。
ロンドン出身のR&BシンガーのデビューEP。Loyle CarnerやConnie Constanceが所属するAMF Recordsのニューカマー。
15. Bakar 『Will You Be My Yellow?』
Bakarの新作EP。もはや彼の自由自在にジャンルを行き来するソングライティングセンスはずば抜けていますね。パンクなサウンドもあれば、こういうDominic Fikeとフィーチャリングしたりするユルいラップする曲も作ってしまうところ惚れ惚れします。
14. Kate Bollinger 『I Don't Wanna Lose』
バージニア州を拠点に活動するベッドルームアーティスト。Faye Webster×Clairoといったサウンドでしょうか。USインディーにジャズやソウルを取り入れたサウンドに一瞬で虜になりました。
13. Leyma 『L O N G D a Y S』
イースト・ロンドン出身の18歳のSSW。King Krule系譜を感じるジャジーでメロウなメロディーに、気怠げでスラッカー気味なヘタっとした歌い方は最高です。ヒップホップ×インディーという感じ。
12. Blossom Caldarone 『Not My Stories To Tell』
ロンドン拠点に活動する19歳のSSW。彼女の作り上げるポップでカラフルな世界は、あの若きポップ・マエストロ、Rex Orange Countyのよう。
彼女を初めて聴いたのは今年5月にブライトンで行われたThe Great Escape。ふと入った会場で、彼女が歌い始めました瞬間、会場の雰囲気がガラリと変わりました。人を惹きつける美声とソングライティングセンスに心を奪われた僕は、その場に立ち尽くしていました。
11. Maxwell Young 『Only Romantics』
Frank Oceanと1975の狭間をいく才能だと個人的に思っています。彼は新作を出すたびに進化をしていて、特にこのEPは彼を次の段階に進めた分岐点。アルバムが楽しみすぎます。
10. girl in red 『chapter 2』
ノルウェーのベッドルームミュージシャンの今年リリースしたシングルをまとめたEP。ポップで聴きやすく、さらにカラッとしたギターのローファイなサウンドがたまらない。青春の甘酸っぱいひと時が詰まった感じのギターポップです。
9. Deb Never 『House on Wheels』
気ダルげでクールに放たれる彼女の歌声には、初めて聴いた時ビビりました。夏にリリースされたのはこの上ななく最高で、灼熱のコンクリート地獄で歩きながら、このトラップビートを下敷に流れるグランジサウンドがたまらなく、何回もリピートした記憶があります。LA出身なの納得だし、BROCKHAMPTONのフィーチャリングした曲も大好きです。
8. Sebastian Roca 『Cold』
薄暗くジメッとした質感でありながら、Puma Blue的なアングラでジャジーなサウンドとダウナー気味のメロディたまらない。夜遅く冷え切り星が綺麗な冬空の元、街灯だけが照らされた商店街を歩きながら聴きたい1枚です。
彼はシドニー出身のSSW。
7. ROLE MODEL 『oh, how perfect』
一曲一曲が映画のワンシーンのようにドラマティックで、メロディカルな世界が広がる一枚です。LAを拠点に活動するTucker Pillsburyによるプロジェクトで、ClairoやGus Dappertonのようにベッドルームアーティストです。
6. Celeste 『Lately』
ここからイギリスのシンガー続きます。彼女はブライトン出身のR&Bシンガー。最近ではイギリスの新人の登竜門とされているBBC Music Sound of 2020のlonglistに選ばれたことで話題にもなりましたね。
彼女の儚げで厳かなハスキーヴォイスに酔いしれつつ、クラシックソウルサウンドがより歌声を魅力的に仕立て上げています。来年にはアルバムが出るそうで、個人的にはネクストJorja Smith的、歌姫になると感じています。
5. Kwaku Asante 『honeycomb』
ロンドン出身のR&Bシンガー。僕の中では去年からずっと待っていた待望のデビューEPです。
D'AngeloやMarvin Gayeに影響を受けたジャジーでメロウなサウンド、そして彼のソウルフルでロマンティックな歌声に魅了される1枚。
4. Arlo Parks 『Super Sad Generation』
ロンドン出身の18歳のシンガーのデビューEP。ライブ自体も今年5月のThe Great Escapeでデビューしたばかりですが、その後はJordan Rakeiのツアーの前座を行うなど飛躍ぶりがすごいです。
冒頭の1曲目「Cola」が彼女のデビューシングルを聴いた時の衝撃は忘れられません。彼女の唯一無二のシルキーでビターな歌声、そして内省的でダークな雰囲気を醸し出すサウンドが最高です。
3. Hope Tala 『Sensitive Soul』
ウェスト・ロンドン出身のボサノヴァ系ネオソウルのSSW。Raveenaの作品にもフィーチャリングで参加してしていることでも知られています。
清らかで流麗なアコースティックサウンドと、涼しげで柔らかな彼女の美声にワンパンでした。
2. Dijon 『Sci Fi 1』
LAを拠点に活動するSSWのデビューEP。彼は元々ワシントン付近で活動してて、その際に大学の同級生のラッパーとして活動しているAbhi The Nomadとの共作名義、Abhi//Dijonで2015年に『2014』、2016年に『Montana EP』をリリースしてたとのこと。これもまたとてもいいです。
それは置いといて、彼のエモーショナルな歌声には心の底から惹かれます。ノスタルジーを感じつつ、ハートウォーミングな曲展開には泣きそうになります。
1 Still Woozy 『Lately』
1位はこれしかないなって思ってました。
カルフォルニア州オークランド出身のSSW、Still WoozyのデビューEP。待ちに待ったと言っても過言ではないですね。2017年にリリースされた「Goodie Bag」に出会ってから一目惚れ。
ドリーミーでサイケデリックなサウンドに、R&Bを混ぜ合わせた新感覚の音楽。”Woozy”って<酒を飲んだ時の頭がぼんやりした状態>を示すそうで、Woozy Popってこういうのなんだろうなって。アルバム楽しみ。
結構コメントが長くなってしまったかもしれません、申し訳ないです…
適当に選んだ割には意外とUKのアーティストが多かったなと個人的に驚いてます。
次はアルバム50作ろうかなって思います。コメントは流石に付けませんが。
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