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2020 BEST ALBUM 50

今年の個人的ベストアルバム50枚を選びました。
去年以上にディグっていろんな音楽に出会えたかなと…。今年のベストアルバムは選ぶのに迷いすぎて、50枚溢れ出ました。なので別記事でその番外編として溢れた15枚も紹介します。
本当に今年の唯一の楽しみは毎週の新譜がリリースされるタイミングでした。去年より音楽に支えられた一年間でした。
音楽的内容は2016年から徐々に人気になり始めたベッドルームポップ周辺の新人アーティストがデビューアルバムや2ndアルバム出して、より注目されていったなと。あとHyperpop周辺の急進的な活躍も印象的でした。しかもベッドルームポップ系のサウンドとそのHyperpop的サウンドの邂逅したり。ベッドルームポップ系の新たな派生も見られた気がします。
Apple MusicとSpotifyでプレイリストにまとめましたので、参考にしてみてください。

Apple Music

Spotify

50. Fana Hues 『Hues』

カルフォルニア拠点のR&Bシンガーのデビューアルバム。

49. Willum Maindo 『A Voyager's Motion』

ロンドン拠点に活動しているSSW。シンプルに歌声がやばいです。Mosesさん好きな人おすすめっす。

48. Busty and the Bass 『Eddie』


モントリオール拠点の8人組のソウルジャズコレクティヴの2枚目のアルバム。聴いててハッピーになるやつ。

47. Liv.e 『Couldn’t Wait To Tell You…』

LAのシンガー/ラッパー/プロデューサー、Liv.Eのデビューアルバム。ジャケ写からアー写も全部デザインがクール。ビートもフロウもクール。

46. Dominic Fike 『What Could Possibly Go Wrong』

待望でしたね。個人的には期待度高すぎてうーんとなってしまったけど、聴けば聴くほど沼にハマった一枚。

45. Soccer Mommy 『Color Theory』

更なる進化を遂げてもう最高でしたね。なんだかんだ最初の『For Your Heart』から聴いてますが、この進化は予想していなかったっす。

44. Omar Apollo 『Apolonio』

Omar Apolloのデビューアルバムとうとう。全体的にエロかったですね。このジャケCGじゃなくて実際に紫の水の中に入って撮影したというエピソードが面白い。

43. Anna Burch 『If You're Dreaming』

デトロイトのシンガーソングライターの2枚目。より洗練された色気のあるUSインディーに様変わり。次アルバム出すときにはWeyes Blood的な感じなのかな。

42. Jaunt 『All In One』

トロントを拠点に活動する6人組バンド、Jauntのデビューアルバム。BADBADNOTGOODのドラムAlex Sowinskiがプロデュース。インディー、フォークからソウルまで盛り込んだ輝かしい一枚です。最初から最後まで美しいです。

41. Tom Verberne 『I'll Watch You Do Anything』

Tom Verberneはニュージーランド出身で、Maxwell YoungやYuki周辺のNZの新世代アーティストと新たなシーンを牽引してる1人。かなり最高でしたね。

40. keiyaA 『Forever, Ya Girl』

シカゴ出身でNYを拠点に活動するSSWのデビューアルバム。Solangeの後継者というか普通にぶっ飛んだな、、、。

39. Kacy Hill 『Is It Selfish If We Talk About Me Again』

Kacy Hillのアルバムは癒されましたね…。作品と関係ないですが、Jimi Somewhereとのフィーチャリングは泣きましたね。

38. AG Club 『Halfway Off the Porch』

ベイエリア出身のヒップホップコレクティブの1st Album。BROCKHAMPTON好きな人におすすめっす。

37. Childish Gambino 『3.15.20』

結構各メディアのベストアルバムに載らなかったなと意外だった作品。今年の全てが詰まったような。この名義での作品はラストなのかな。

36. Lianne La Havas 『Lianne La Havas』

5年ぶりの新作。前作で初めて聴いてから新作は待望でした。優しさに包まれる彼女の歌声と、身を任せたくなるようなメロウなメロディーに癒されました。

35. Curtis Waters 『Pity Party』

ネパール生まれで、その後アメリカに定住。TikTokで爆発的に大人気になった20歳のアーティストの1st Album。爆発的でキャッチーなカラフルポップサウンドにやられました。

34.  Fenne Lily 『BREACH』

Fenne Lilyにしか出せないぬくもりのあるインディーサウンド、最高です。

33. Taylor Swift 『folklore』

ファーストアルバムから聴いてた自分にとってこの展開はずっと待ち望んでたもの…。高校生の時の自分に教えてあげたいです。

32. MONEYPHONE 『Faith* MIXTAPE』

トロントのデュオによるミックステープ。BROCKHAMPTON的というか、まるパクリじゃん!と突っ込みたくなりますが、オリジナリティーさもあるかなと。個人的にはとても大好きです。

31. Nick Hakim 『Will This Make Me Good』

ファーストのときよりもより流麗で息を呑むような美しいアルバム。

30. Elison 404 & 404 Guild 『Pebbledash』

Dirty Hit所属のサウスロンドンのコレクティヴ、404 Guildのメンバー、SonnyとEliotによるプロジェクト、Elison 404 のアルバム。ダークでアングラなトラックに、グライム的なクールなフロウがもうたまらないです。

29. Westerman 『Your Hero Is Not Dead』

ロンドンのSSWのデビューアルバム。去年のEPから彼独特の裏切らない滑らかなグルーヴ。

28. Brevin Kim 『no less than three』

ボストン拠点のデュオの1st Album。Hyperpopを程よく取り入れた近未来的で退廃的サウンドにぶち抜かれました。

27. The Hidden Shelf 『RE:』

フィラデルフィア拠点で活動するSSWの2枚目のアルバム。Jay Somのようなソフトな歌声に、ノスタルジア感じる温かみのあるサウンド。年中通してききたいアルバムですが、特に夕暮れの夏に縁側に座りながら聴きたい。

26. Knapsack 『The ‎buzz ‎of ‎a ‎lifetime』

シカゴ出身、NY拠点に活動する19歳のGabriel O’Learyのソロプロジェクト。彼のInstagramでこのアルバムが最初で最後のアルバムらしい。いやいや1stでこの出来やばいでしょ、天才だよ。一曲目からぶっ飛びました。
ちなみに彼はPapaya &  Friendsって劇的にぶっ飛んだバンドもやってます。EP編でも紹介予定。

25. redveil 『niagara』

メリーランドの16歳のラッパーの最新アルバム。大人びたフロウには本当にたまげた…。TylerもやばいってSNSに載せてたくらい。

24. SAULT 『Untitled (Black Is)』

イギリスの全てのいいところのサウンドを詰め込んだような驚きのサウンド。今年のBLMの全てが詰まったようなアルバムとも感じます。快作です。

23. Mk.gee 『A Museum Of Contradiction』

LA拠点に活動するプロデューサーの新作ミックステープ。2018年の時とは異なる神々しいエレクトロニックサウンド。ここ数年でさらに洗練された気がします。Vegynもフィーチャリングしてますね。

22. Ethan Gruska 『En Garde』

今年初めに出たけども、結構繰り返し聴いてました。今作で初めて知りましたが、彼の歌声とメロディーセンスにとても惹かれました。

21. glaive 『cypress grove』

ノースカロライナ拠点のAsh Gutierrezによるプロジェクト。流石に年齢は気にしなくなってきたけど、15歳は驚愕。今年のでたHyperpop作品の中で一番好きでした。個人的にはベッドルームポップムーブメントとHyperpopの間のようなサウンドが最高だなと。

20. Billy Lemos 『Wonder』

シカゴ拠点に活動するプロデューサー/SSWの待望のデビューアルバム。ずっとコラボレーションでシングルやEPを出してきた彼が豪華なアーティストをフィーチャリングに引っ提げてリリース。

19. Thundercat 『It Is What It Is』

彼の作品の中で一番聴いたかもしれない。作品の中で一番ポップで個人的にハマりました。

18. Sweet Whirl 『How Much Works』

メルボルンを拠点に活動するSSWのデビュー作。一音一音がものすごく丁寧な極上のインディーサウンドと、ビタースウィートな歌声。のちのちAngel OlsenやWeyes Bloodに並ぶ熟練された作品とか出しそうです。

17. Fleet Foxes 『Shore』

全ての穢れが落とされていくような、透明感あふれる爽快なサウンド。
今年のUSインディー作品で一番最高でした。

16. beabadoobee 『Fake It Flowers』

彼女のデビューアルバムは聴けば聴くほど好きになっていきました。「Care」の衝撃度が一番ですが、どの曲もよかったです。

15. BLACKSTARKIDS 『Whatever, Man』

ミズーリ州カンザスシティ出身のトリオ。
今年の始めの方でMattのストーリーから知って、メッセでやりとりしたら「今度Dirty Hitと契約するんだ」的な驚きの返事をしてきたのが忘れられない。そして遂にDirty Hitからリリースしたアルバムは、今までにないようなローファイで斬新なポップスでした。彼らのそれぞれのソロもかっこいいのでぜひ。

14. Jean Dawson 『Pixel Bath』

Jean Dawsonのデビューアルバムは最高以外なにもないです。

13. 1975 『Notes on a Conditional Form』

前作の方が大好きでしたが、やはりかっこよかったです。

12. Okay Kaya 『Watch This Liquid Pour Itself』

ブルックリンを拠点とするSSWの新作。今年だけで2作品も発表してしまうなんて。そしてどちらも素晴らしかったですが、特にこの作品はとても印象的でした。

11. A . G. Cook 『Apple』

PC Musicの創設者であり、Charli XCXの作品のプロデュースなどで有名な彼が49曲入りアルバム『7G』に続いて、リリースした作品。
サウンドが新感覚すぎて慄きました。まさに新時代の幕開けという作品でした。

10. Jimi Lucid 『Infinite Lush』

NYブルックリン拠点に活動するSSWの最新作。今年出会った新人アーティストでちょっと規格外でした。爽やかで淡いサウンドを基調に、曲によってはUKガラージなどのリズムを取り入れたり。Jean Dawson的オルタナティブさと、Yves Tumor的ファッション性を兼ね備えたカリスマ爆誕です。

9.Girlhood 『Girlhood』

ロンドンを拠点に活動するR&Bデュオの驚愕のデビューアルバム。全体通してぶっ飛んでます。もし聴いてない方がいたら今すぐにでも聴いて欲しい。特に最後の曲のアンセム感がたまらない。
ハウスからディスコなどの80’sのヒップホップ的なテイストや、The Avalanchesにも通じるトラックの作りで、今すぐにでも踊りたくなるようなサウンド。そしてヴォーカルの柔らかく包み込むようなソウルふるな歌声。それをとっても最高です。

8. jerod 『seventeen』

LAを拠点に活動するSSWの今年8月にリリースされたアルバム。センセーショナルでチルなR&B系のサウンドに、Dijon的なエモくて淡い歌声、Chokerみたいな音楽性をプラスしたような作品です。ハンカチ必須で、全曲涙ちょちょ切れそうになるくらい涙腺を刺激する美しいサウンド…。
Jed Naranjo名義でも何枚か作品をリリースしているのでぜひそちらもチェックです。

7.Zack Villere 『Cardboard City』

Zack Villereは僕にとってのヒーローみたいな存在です。自分のありのままでいいことを教えてくれて自信をつけてくれたアーティストの一人です。
そんな彼の新作はサウンド面から含めて最高以外なにもありません。これからの活動も本当に楽しみです。

6.Mulherin 『Blurry』

Parker, Marshall兄弟によるR&Bデュオの最新作。心温まる澄み切った優美な歌声、清らかで透明感のあるサウンド。これ以上にないくらいに心を優しく抱きしめてくれる極上の作品です。

5.Thea 『Land of Nod』

ロンドンを拠点に活動するSSW、Theaのアルバム。80〜90年代のR&B調に、レトロポップを所々に織り込ませた心温まる曲ばかり。これは寒い冬に最高の作品です。
めちゃくちゃ作品に関係ないですが、最近Rexと破局したっぽいですね。しかも彼女の作品が出る前にRexがSNSで投稿するから、ファンからの嫌がらせ的なのがあったぽいですね…。それとは関係なく作品は素晴らしいです。

4. HAIM 『Women In Music Pt. III』

待ちに待ったHAIMの3作目。彼女たちのこれ以上にない最高傑作になったと思います。

3. BERWYN 『DEMOTAPE/VEGA』

トリニダード・トバゴ出身でロンドン拠点に活動するSSW/ラッパーの初のミックステープ。UKのラッパーでLoyle Carnorの次に大好きなアーティストになっったな。
淡く憂いを帯びたJames Blakeのようなサウンドスケープ、Daveのような静寂を切り裂くフロウ。シングルからなかなかやばいなと思っていたけど、このアルバムは個人的に新機軸なサウンドです。心に突き刺さった。

2.Moses Sumney 『græ』

もしMoses教が新設されたら真っ先に入信します。

1. Ryan Beatty 『Dreaming of David』

この作品以上にアブストラクトで淡いサウンドを奏でたアルバムあるのでしょうか。全ての楽曲が尊いです。さまざまなコラボを通して進化を遂げたRyan Beattyにしか出せない音像が詰まっています。


番外編の15枚は別の記事に記載していますのでぜひそちらも覗いてみてください!できれば年内にEPのベスト50も発表できればいいですが、がんばります。来年もまた素晴らしい音楽に出会えるのが今から楽しみです。


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