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役に立つかで考える

役に立つかで考える

熊本の震災発生から、今も、常にいろんな情報が飛び交っている。

現状を伝える情報もあれば、まとめリンクも、不安や怒りを煽るデマゴーグさえ入ってくるのが、こういう時の常です。

特に、デマなのかどうか?その真偽を、正確に判断することは難しいので、

僕なりの、拡散基準を発表しておきます。

1,それを見たら、被災地の人の役に立つか?

2,その記事に、ワイドショー的な側面があるなら、ひとまず拡散しない。

3,その記事を読んで、自分が「不安」「怒り」を掻き立てられたら、拡散しない。

1,と判断したものの中にも、もちろん役に立たない情報やデマもあるかもしれませんが、

2,3については、気をつけたい。

ワイドショー的なというのは、

こんなひどいことが、起こってます!犯人はこんなやつです!気をつけて!

とか、

こういう犯罪が多発してます!

とか、そういった類いの情報です。

なぜこういうのをスルーするかというと、

まず、真偽の確認ができない。

情報のソースがわからない、というだけで、かなり問題がありますし、

裏が取れない情報には、触れない方がいいでしょう。

次に、こういう「犯罪者に気をつけて」系の話というのは、平時であれば、一定の意味があると思うのだけど、

避難して、共同生活をしなければならない状態で、大事なのは、

初めて顔をみる初対面の人を、一旦信じて、

「ちょっと、これ持つの手伝って!」

「ねぇ、あんた、そのまま寝ると寒いから、ビニール袋被んなよ」

とか、まずは共同する態度です。

だから、あなたの隣に犯罪者がいるかもしれません。疑ってかかりましょう。

という言説は、邪魔になる。

そんな事言ってて、そいつがレイプ魔だったらどうするんだ!

というのは、共同生活中はあまり意味をなさない。

いくらレイプ魔であっても、避難所の真ん中で強姦するヤツはいないからです。

だから、「女の子が、夜に一人で出歩かないで」といった、平時でも言える以上のことは言えないんです。

同じように、窃盗、空き巣も、持ってきた貴重品を大事に保管する以上のことは言えない。

家に置いてきたものを守ることは、警察に(機能していれば)まかせるしかないですね。

だから、拡散しても、不安を煽ることにしかならないんです。

テロと同じで、デマが最大の目的とするのは、

疑心暗鬼です。

現場にいない僕らが、できること。を考えるとき、

不安や怒りを拡散しないことも、重要だと考えます。

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