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暗闇も主役の一人

今稽古中の舞台「The Dark」は、

「暗闇」も主役の一人

と言えるかもしれません。

それを確信したのは、稽古場で、実験的に電気を消して、暗闇を作ってみたときでした。

暗闇が、舞台上の人間に与える影響。暗闇が持つ意味。というのが確実にあることがわかる。

元々暗闇というものには、それを見つめていると「時間感覚」や暗闇の「密度」それに、「親密度」のようなものが、刻々と変わるような不思議な特性があるように思いませんか?

それは、単純に常に脳の機能の大部分を〆ているという、視覚情報が急激に減るということもあるけれど、

人類が原初、暗闇の中で夜を過ごしていた長大な時間の蓄積や、集合的無意識につながる体験のように感じることがあります。

僕の好きな、村上春樹さんが、インタビューで、小説を書く作業を、

深い深い井戸の底に一人で降りていって、そこにある物語を汲み上げる

といったような(正確には、インタビュー集などを読んでね♪)例えをしていたことを思い出します。

暗闇「The Dark」には、きっとそういった、人類の共通の記憶につながる特殊な回路があるはずだと、

そう思わせるような舞台になればいいなと、個人的に。

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