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補助線を引く

現在、妄想音楽劇=ぶっちゃけミュージカル、の稽古中ということで、

歌唱指導の福井小百合先生にお世話になって、歌をレッスンしているわけですが、

小気味のいい、テンポのいい、チャキチャキしたレッスンでなかなか性にあってます。

そんな中、最近の稽古では、作曲の宮川彬良先生が、稽古場にいらして、曲のつなぎの微調整などをしていただいてるのだけど、

たまに、宮川先生自ら、歌唱指導をする時間に立ち会えたりすることがある。

宮川先生の歌唱指導も、これまた非常に勉強になる!!

「ブレスをもっと円くとってごらん」

「もっと広い範囲の息を吸って」

「息を吸うところから芝居始めるつもりで」

「一個一個の音に、方向性があるでしょう?」

といった、様々なアプローチの仕方や、表現方法がまず面白いし、

こういう指導というのは、その人が今までに感知してこなかった、本人の枠外にある事象に気づかせる

「補助線を引く」

作業でもあるのだと気づく。

幾何学の問題を解く時に使う補助線のことは、僕、数学苦手で、いい思い出が無いけれど、

思考や体験の補助線をひかれることで、急に物事がわかりやすくなったり、実感の持てたり、変化で来たりするということは、沢山経験してきたような気がする。

指導や、演出をする人というのは、沢山の人間を相手にすることで、

いろんな補助線の引き方ができる

ようになるものなのだと宮川先生を見ていて、思う。

そして、指導される側は、いままで知らなかった自分の声を発見したり、芝居に自由度が出たりする。

面白いものだよねー♪

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