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無人のボートであったなら

先日、駅のホームであったことなんだけど、

これはもう予め、「いや、確かに悪いのは僕の方なんですが、、、」と断っておきつつも、敢えて書いておくと、

僕その時ね、スマホを眺めながら歩いてたんですよね。そしたら、向こうから、なんならちょっと加速して

「思い知らせてやる!」げに、ぶつかってきたおじさんがいて、

ケイタイを落として、拾っている間に、どこかにもういなくなっていたわけなんですが、

自分が悪かったと思いながらも、一瞬の

「いや、でも、駅のホームで意図的にぶつかってくる」ってのも相当アレだぜ?

というムカっ!が湧き上がったところで、ポーズ!

はい、そうですね、不毛です。すいませんでした。

まあ、その時に、思い出したいい感じの寓話があったので、それを書き留めて、自分を戒める。

例えば、波のない静かな湖に、一人でボートを漕ぎだしたとしましょう。

湖の真ん中で、ボンヤリと遠くの景色に目を細めたりしていたら、急に、後ろから別のボートが、ドーンとあたって、

湖にドボン!と落っこちちゃう!

思わず、当たってきたボートの主に、

「おい!いきなり何しやがんだ!」

といきり立って、ボートを見ると


無人だった。


もし、無人だとわかった途端に、怒るのがバカバカしくなりますよね。

たとえ、しばらく八つ当たりしたにせよ、長続きはしません。だって、言う相手がいないんだから。

人が乗っていたら、延々文句を言ったかもしれない。人がいないから、言ってもしょうがない。

でも、物理的な現象をみると、ボートにボートがぶつかって自分が落ちた。という起こっていることは変わらないわけです。

だから、「起こっていること」と「怒っていること」は、実は別のことなんじゃないのかい?

まあ、一つ冷静になろうじゃないか?

というシチュエーションで思い出す寓話。

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