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人間は働く場所によって価値が変わることを示してくれます。『人間主義的経営』

『人間主義的経営』は、人間らしい生き方を追求した会社を目指す経営者のためのビジネス書です。
「良い本とは難解な概念を平易な言葉で書き表したもの」「人生の三つの要素:宿命・自分で獲得したもの・両親から授かったもの」「人は人生の最初の段階で自分の考えを作り上げる」など、田舎と都会の生活を対比させ、人間の価値を問うた哲学を教えてくれます。
特に「一度に全部を手に入れる:潜在的に持っている価値を減じる」は、制限を否定的に見ずに、肯定的に見ることの大切さを教えてくれます。
制限は「貧しさ」ではなく、想像力を刺激する「創造性」の原点だからです。
自分が持つ、自分が持ちたい価値を減じさせないためにも、一度「制限」について考えてみるのもいいかもしれません。

「より大きな獲得のために所有するものを放棄する」「新しいもの:次代の精神を生み出すエネルギーの源」「スマートフォンに知られない秘密の生活を送ることが人間の贅沢になる」などを通して、都会的な生活から離れることの大切さを学べます。
特に「人間の尊厳を守る:結果よりも自分の思いと行動次第」は、会社で虐げられた前山にとって行動指針を示された思いです。
「人生の最も大切な価値:運命が困難をもたらした時に静かにそれに耐え凌ぐ勇気を持つこと」とあるように、「耐え凌ぐ」だけでも価値があることを心に刻んでくれます。
前山のように会社から不当な評価をされているサラリーマンにオススメです。

#人間主義的経営 #ブルネロクチネリ #岩崎春夫 #クロスメディアパブリッシング #インプレス  

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